トラブル & ハプニング
やっと猛暑も去り過しやすい毎日です。 皆様、元気でお過ごしの事と存じます。 今日、和江さんからのカセットテープが届き童謡を聞きながら書いています。 有難うございます。
昨日はハプニングが有りました。 ラピドス氏が新大統領夫人のマダム・ジスカール・デスタンに、コレクション招待の電話した所、27日は都合が悪いので、昨日26日に訪れるとの返事。 電話したのが午後四時半、夫人の来店予定が午後六時。 用意が整うどころか、改造中でごった返す店内、直ぐに掃除を始め椅子を並べて、出来る限りを尽くすラピドス氏の興奮ぶり、副社長の慌てぶりを見て…我々はアトリエで苦笑。
何とか夫人を迎える準備は整えた様ですが、注文が来るか否かは未だ々先の話です。 前大統領のポンピドー夫人は、お客様でしたが、現大統領夫人はジャンルイ・シェレル夫人の従妹と言う事で、注文は、シェレル店になるのは当然~と、皆が話してました。
今回のコレクションで久しぶりにウール素材の仕事をしました。 我々のアトリエは、シフォンやデシン等の薄いシルク素材ばかりを扱っていますが、一型だけウールジャージのワンピースが有りました。 勿論担当は私~~~
シンプルなデザインですが、白の薄手のアンゴラジャージーの身頃の前立と襟の周り袖口等に二色の鹿皮でトリミング。 各色八ミリずつの幅でぐるっと縁取りで額縁にするのですが、伸びるジャージーと鹿皮の組合せ。 ミシン掛けが大変な難しい仕事でしたが、普通では考えられない素材の組合せの扱い等、良い勉強になりました。
今週の金曜日で仕事仕舞い、土曜日から夏休みが始まります。 今年の夏休みは、未だ何の計画も有りません。 少し落着いてからゆっくり考えます。 明日も又早朝出勤です。今日は、この辺で失礼します。 先ずはお礼まで。
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※ コレクション中の余談
今回のコレクションは、アトリエで色々なトラブルが発生して大変でした。 入社した頃から意見が合わなかった、シェフ・マダム・セシルと60歳過ぎのマダム・ルシアン。 彼女は前に居た、ピエール・バルマン社で役付きだった経験が有る為、パターンや仕事の仕方がマダム・セシルと違い事々く対立しています。
我々傍から見ると、古い物を引きずるマダム・ルシアンの言い分も解りますが、世の中、何時も変化が求められます。 特にファッション界の動きは速く、納得行かない事も多いかも知れませんが、そこで古い形式に拘っていたら置いてきぼりになります。
そんな状況を理解し、仕事も速く飲込みの早い私を頼りにしているマダム・セシル。 年配のマダム・ルシアンには面白くない~? やきもち~? も手伝って、怒りの矛先が私にも。 『 黄色人種と一緒の部屋では仕事が出来ない 』 とコレクション中、部屋を移ったそうです。
私にとって重要なのは自分の技術、実力向上のみ。 人より多くの仕事を早く綺麗に仕上げ、お客様に喜んで頂き其の上、多くの技術を学び修得する事。 是だけが目的です、関係無い事で怒ってる暇も無い忙しいコレクション中、只、頑張るだけです~自分の為に!!!
まぁ何処の社会にも、焼き餅とか色々人間の習性でしょうか~¿? 我が家は昔から人を羨んだり、比べたりと云う事が無く、何時もお母さんが『他人は他人~ 自分の身の丈で~ 』と教えられて来たので、別に他所の人が如何しようと関係なく、自分の目標に向って行動して居るので、他人に構って居る無駄な時間は有りません。 人一倍働いても焼き餅焼かれるのは困りものですネ、、、 では又。
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2015年07月27日:追憶
新演出 ≪ トリスタン・イゾルデ ≫ で幕を開けた今年の ≪ バイロイト音楽祭 ≫ メルケル独首相観劇と云うニュースを聞きながら、2013年 ≪ リング ≫ を聴きに出掛けた想い出が蘇った。 2013年≪ リヒャトル・ワグナ-生誕200年際≫ と云う事で、劇場からの予約確認の通知に胸躍らせ~現地へ赴いた、が散々な演出に遭遇~▼■ オペラ好きのメルケル独首相まで 『 余りに酷い演出で、もうバイロイトへは行きたくない 』 との報道も~ が今年の新演出は、ご満足~¿? 『 指揮者:クリスティァン・チーレマンを称えた 』 との報道だった~!! 巨匠:ワグナ-もホッと一安心か~◎^●^◎
44年前、20kgのサムソナイト:1個抱えて度仏した頃は~ まさか40年就労後の年金生活で、こんな贅沢が出来る等、思い及ばず~ 頑張った甲斐有った。 幸せな生活を満喫出来る日々~ 天国の両親 & 励まして呉れた姉妹弟の手紙 & 声の便り、家族の支えは素晴らしいと心から感謝の日々。。 と云いながらも~ 時には喧嘩も嗜みながら~(苦笑)