巴里便り~今昔★オートクチュール修行@70年代

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カテゴリ:お菓子:食( 23 )

意欲と熱意

1977年3月28日(月)
今日、空は青く澄んでいましたが、雪がちらつく寒い冷たい一日でした。  ご無沙汰して居ります。 お父さん、お母さんお元気ですか??  誕生日から丁度一ヶ月。 仕事の方もやっと一段落と言った所ですが、相変わらず、一日暇だと思うと、翌日は残業と言った具合で不規則です。
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先週の土曜日は数人の友人と、プレタ・ポルテの展示会に行って来ました。 友人が入場券を持っていた為、お菓子屋さんに勤めている友人夫妻も一緒でした。 この方はカナダ女性と結婚し、今回、お菓子のコンクールに入選した記念とかで、ヨーロッパに旅行がてら、巴里に仕事を求めて来ています。 

是からも、もっとお菓子の勉強をしたいそうです。 夜は垣田さんの家で夕食を取りながら、お菓子の勉強をして居る鈴木さんも来て、巴里に来てからの苦労話を皆でユーモアに語り合いました。 経験した仲間でなければ理解出来ないものです。
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皆、何かを求め、自分を向上させる為に努力して、耐えて修業して居る様です。 そんな中、条件が許さず気弱に挫折し帰国して行った人々も居る様です。 

鈴木さんはスイスでの経験が長く、巴里ではまだ半年ちょっとですが丁度、私が来た頃の様に希望を持って全てに張り切って居ます。 3人とも同じ干支の同じ星座、同い年ですが、私が一番ハッパ掛けられています。 鈴木さんは、4月18日に行われる《 お菓子のコンクール》に出品する為、今、チョコレートに彫刻しています。 

カナダから来た友人は《白雪姫と7人の小人》がテーマで、お砂糖と飴細工だそうです。 写真を見せてもらいましたが、良く出来ていました。
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家に持って帰った、イタリアのアーモンド:ペースト細工のトマトも、この様なお菓子細工の一種でしょう。 どんな職業も職人は大変です。 安い給料で重労働に耐え頑張って居る、好きでなくては出来ない仕事です。 何れにしても、やる気と熱意、ファイトでしょう。 

我家の若いお二人さんも、規則正しい生活をして 自分自身を磨く為、頑張って下さい。 テレビを見ている時間、遊んでいる時間を、もっと有意義に過せる様。《鉄は熱いうちに打て》と言いますが、人間は若いうちに色々吸収して下さい。 
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矛盾だらけの世の中ですが、そんな中で自分を見失わず、知識を求め全てのものに耳を傾け、その中から自分の生き方を見つけて行って下さい。意欲と熱意、努力、誠実、全てが時には鉄の壁も動かせるのです。 

垣田さんの友人で、巴里の洋裁学校へ行き卒業後、型紙作りやグレーディングの仕事を始めた人が、その力を認められ、現在、絶対不可能と言われる労働許可証を取れたそうです。 全く信じられない話ですが有りうるのです。 努力すれば道が開ける事も…又、便りするつもりです。 
今日は右肩が少々おかしい様です。
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by paridayori | 2016-03-28 04:47 | お菓子:食 | Trackback | Comments(0)

誕生会

1977年3月16日(火)
この所、又々、ご無沙汰して居ります。 皆様、お元気でおすごしの事と存じ上げます。 お母さんの体の具合いかゞですか。 そろそろ庭の方も忙しくなり始める頃でしょう。
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≪ 2015年 @ 仏友人の姪御さんのBlog から写真拝借 ★ 彼女の手造り * 菓子 & テーブル:デザイン ☆≫
私もこの所、少々疲れ気味です。 今迄、忙しくてもこれ程、疲れを感じた事は有りませんでしたが、やはり30歳になったからでしょうか?!  いえ仕事が前よりずっときついのです。 肉体より神経を使う方が多く、仕事内容も多種多様~ 頭の切替も要求され、そして休み無く仕事に追われているので、一日の経つのが早いです。
 
仕事が忙しい上、先週、先々週と二週続きで日曜日に、友人が家へ来たのです。 アトリエの仕事は、その前からずっと忙しかったのですが・・ 3月6日の日曜日は一週間遅れの誕生会をしました。 私28日、垣田さんが3月1日で一日違い~ お菓子の勉強に来ている新しい友人、鈴木さんは3月15日と、皆、同い年のうお座と言う事で集ったのです。 
 
鈴木さんはスイスを廻り巴里に来たのですが、空手をやったり、とても活発な女性で楽しい人です。 先週一週間は彼女に付き合って潰れてしまいましたが。

5日は料理の下ごしらえ~五目寿司にするつもりでしたので、具を煮たり夜11時頃迄、何やかや。 本当は五目の素と言う缶詰を買って来て、炊いたご飯にたゞ混ぜるだけのつもりで日本食品店を回ったのですが、品切れで求められず自分で作る羽目に・・・

干し椎茸、筍の缶詰、揚げなど買い求め、まあ何とか仕上がりました。 味付けは関東風だそうで大好評でした。 お酢の配合やら煮物の味付等、いつもの様に殆ど適当~ 舌で決めました。 こんな時は昔食べたお母さんの味が基本となるようですね。 

皆、美味しい*美味しいと~ 五合のご飯が三人で空っぽ。 私は余り食べない内に終り。 デザートは、お菓子屋さんの鈴木さんが美味しいお菓子、ケーキを作って持って来て呉れて、舌づつみを打ちました。
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≪ 2015年12月 @ NOEL = X'mas : ARNAUD LARHER 店 ≫
彼女は4月18日のお菓子のコンクールに出品する為、作品のアイディア探しをしています。 次回に続を書きますが多分、日曜日頃でしょう~今週も土曜日、出勤なので。 では又。
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by paridayori | 2016-03-16 06:51 | お菓子:食 | Trackback | Comments(0)

ながら族の失敗

1976年10月12日(火)
久しくご無沙汰して居ります。 この所、気温の差が激しく晩夏の陽気かと思えば、初冬の様に寒くなったり。 皆様、お変りなくお過ごしの事と存じます。 ところで皆様、就職の方はいかゞですか? 

何処も不景気で大変ですね。  アトリエは前にも書いたかと思いますが、とうとう~ シェフ、モノ、私の三人になりました。 仕事も型紙関係が本格的になって来ました。 今の所、プレタ・ポルテ/高級既製服のコレクションの為、新作造りで相変らず残業、土曜出勤です。 

人数の少ない割りには気の合った同士なので仕事がはかどります。 シェフが今月から:2500フランの月給を要求して呉れていますが、厳しい折どうなる事やら。

さて巴里の洗濯屋さんは余り上手で無い上、高くて困ります。 その為か自分で洗う人が多く日本の様に男物のY-シャツを洗濯に出す人は少なく、殆ど自宅で洗い奥さんがアイロン掛けしますが上手です。 電圧(220V)の関係も有ってビシッと綺麗に掛る様です。

話は変わりますが、ピエール・カルダン劇場に日本の《おんでこ》が来て居るそうです。 大小の太鼓を打ち鳴らすもので、昨年行った垣田さんは『大変良かった』と話してました。 聴きに行きたいですが~

10月13日(水):昨晩、此処まで書いた後、眠ってしまいました。 遅くまでTVを見ながら寝床で書いて居たので… ソ連のボリショイ劇場からの生中継で、クラシックバレーや歌、音楽をたっぷり楽しみました。 カラーだったそうですが白黒なので残念。 まあTVが有るだけでも良いでしょう。 家はフランス国営放送、3チャンネル有る内の1チャンネルしか映りませんが~
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≪ 2015年7月 Chez Fernand@ St Germain ☆★☆ ≫
先週の日曜日は掃除、洗濯、料理と~ 土曜出勤だったので日曜日に一週間分まとめて。久しぶりに茄子を買いオイル焼にしてお醤油で~日本と違い20cm位の大さで味も大味。 昼のニュースを見ながら、カセットからは日本の歌が流れ~♪♪ 台所のガスに、月曜日用の焼肉をかけて~ たれが焦げない様、気にしていたのですが一瞬、TVに見とれて~ 五分としない内に台所へ戻って見たら、お鍋が真っ黒こげ、幸い肉は紙一重で助かりましたが、ながら族のする事はろくな事、有りませんネ。 これからは料理が楽しくなる季節です。 何て一人前に書きますが… まあ一人で食べるには充分でしょう。 では又、書きます。
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by paridayori | 2015-10-12 07:27 | お菓子:食 | Trackback | Comments(0)

賭け & 盗難

1976年4月25日(日)
憂うつな曇り空。 先週の日曜日は、ソミューでよく晴れた青空の下、皆でお喋りしたり散歩したり~ 楽しい一日でしたが、和江さんからのお便り着きました、有難うございます。 この所、筆不精になり~と言うより、本当に書く事も無いので~ 余りに平凡すぎる毎日だからでしょう~ 平凡と言うのは穏やかと言うのと時には違う事も、今は穏やかどころかその反対かも・・・
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先日の手紙に書いた~ ロト当選、2万8000フラン ( 約180万円 ) の間違えでした。  儲かった人も居れば逆の人も~昨日は盗まれた話~ フランシスのお店 [ フランソワ・ヴィヨン ] で、私が着く5分前、お店に居たイタリア人のお客さんに、売上:7000フラン ( 約42万円 ) 盗まれたそうです。 

全部が現金では無かったそうですが、お店としての被害は同じ事。 お客さんの払った小切手は戻って来ませんので。 会計の引出しの鍵を外し忘れて5分間その場を離れた隙にもぬけの殻~店員さんの不注意でした。
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先日はラピドス本店で私の作った洋服~ 今回のコレクションに発表した新作デザイン。 お店用商品として布地を変えて作った服が紛失。  お客様が試着室で、着替えてコートを羽織って帰った様です。 悪い人は何処にも居るのですネ。

仕事場では相変わらず皆の不満が絶えません。 先週中はシェフが休みの為、皆で言いたい放題言って居ました。 私も色々な事で頭が一杯、何も手に付かず時を過しています。
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生活費も一ヶ月7~8万から10万円と、2~3年前の5~6万に比べ二倍近く掛り、お給料は上がっても、物価は何倍もの比率で上っています。 何時になっても楽は出来ません。 フランス人に倹約家が多いのも、世界一位にランクされた物価高では無理も有りません。 

その割りに、高級品店の売上が伸びているのは、宣伝による観光客向け[ブランド商売]の為でしょう。  ラピドス店など、お客様は殆ど外国人。 特にアラブ系、アラビア系が多い様です。 フランソワ・ヴィヨンも 6~7万円するブーツが、飛ぶように売れていると聞くと、お金も有る所には有るのですね。
 
昨年の今頃は、和江さんの来仏を待って居た頃ですね。 では又
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≪ 2015年 @ とうとう~ NY上陸:パリ発信~ 貸自転車:セントラルパーク脇の駐輪所でスタンバイ ≫
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by paridayori | 2015-04-25 04:52 | お菓子:食 | Trackback | Comments(0)

姉妹水入らず

1975年5月15日(木)
美しいさつきに囲まれ、清々しい毎日をお送りの事と存じます。 和江さんの滞在も、既に二週間を過ぎました 。  残りの二週間も、あっと言う間でしょう。

毎朝、コーヒーを沸かして朝食の準備、帰宅時は夕食を作って待ってて呉れます。 本当に至れり付くせりで嬉しいです。 朝食の時も~ 夕食後も二人でお喋りは尽きません。
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今月は二週続いて四日間の連休があり、又、週末から月曜日まで三連休です。 先週、月.火.水の三日間は天気も悪く、アパートで一人留守番して呉れて居ました。 今週からは少し一人歩きを始め、ルーブル美術館、オランジュリー、印象派美術館と出掛けて居る様です。
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シャンゼリゼ通りを散歩したり~ 帰りに夕食の買物をして来てくれたり… 部屋の掃除等、大変助かっています。 連休は《 シャトレ劇場 》で観劇したり、パリから少し離れた《 バルビゾン 》と言う村へ〈ミレー展 〉を見に行ったり、二人であちこち歩き回りました。 
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≪2012年4月 @ ロンドン ※ ROH バレー衣装 ≫
《 シャトレ劇場 》 では、ヨハン・シュトラウスの 《 ウィンナー・ワルツ 》 と言う題のミュージカル、曲は知っている曲ばかり 舞台は華やかで色鮮やか~ バレーも美しく和江さんも堪能出来た様です。
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≪ロンドン @ ロイヤル・オペラハウス ※ バレー衣装 ≫
週末から三日間、モニック姉妹と共にソミューに行く予定ですが~ 来週は未だ予定を立てて居ません。  二年前の様な 《 駆け足のパリ見物 》 と言う観光目的と違い、ゆっくりのんびり散歩したり~ パリ生活を味わいながらの、こんな旅行も良いと思います。 私にとっても姉妹二人で楽しい毎日です。 では又。 皆様お体に気をつけて。
           ♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。゜♥。゚♡゚・。♥♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。゜♥。゚♡゚・。♥
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by paridayori | 2014-05-15 06:38 | お菓子:食 | Trackback | Comments(0)

退院

1975年3月17日(月)
青空なのにすごく冷たいと思っていたら午前中、一時あられが降りました。 でも今、窓の向うを眺めたら夕焼け。 明日も良いお天気になると良いのですが~ 色々ご心配お掛け致しましたが昨日の午後、やっと退院しました。 普通一週間から10日間の入院ですが人より余計な事が有った為、12日間でした。 

余計な事とは、アレルギーで~ 何が原因かは解りませんでしたが、例の如く~ 所構わず痒く、背中から始って体全体に広がり~ 今は殆ど消え果てました。 病院で毎日ゴシゴシ~トワレット(洗面)をやって居たのですが、アレルギー体質の私には、其れが逆効果で全身に広がってしまったのです。 
 
日本の病院は知りませんが、フランスの病院では毎朝トワレット(洗面)をやらされます。 一人で起きて歩ける人は各部屋に備え付けられて有る洗面所で、起きられない人はベッドのテーブルで。  半身裸で洗面器にお湯を与えられ~ 片手が入るタオルの手袋に、石鹸をつけ体中を洗うのです。 

病院の食事ですが、 朝は一般家庭と変らず~ カフェ・オレ(ミルクコーヒー)か 紅茶~ 其れとビスコットと言う乾燥パンにバターを 塗ったもの。 昼は病気にも因りますが殆ど毎日、ビフテキや他の肉(鳥、七面鳥、仔牛の肉等)に野菜の煮物の付合せ、サラダ、デザート。 夜はスープかポタージュに、ハム、野菜の煮物、デザートと言ったメニュー。 一日中寝ている割には食欲不振にならない献立。 ポタージュ以外は味も悪く無い料理でした。
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 ≪オバマ大統領も召し上がったと伺う~¿?* 絶品のイル・フロタン @ Chez : La Fontaine de Mars ≫ 
退院してこの二~三日は消化不良で胃の具合が良く無いです。 殆ど動かず食べて寝て、ばかりだったので運動不足も有るのでしょう。 今日始めて外出、午前中はお医者さんへ。 先生にお礼がてら色々聞いて来ました。  『 無理をしない様に体を動かし~ 疲れない程度に良く歩きなさい 』 と言われました。 午後は近くまで買物に。

退院後は、30日間の休養が取れるのですが、アトリエの人手の無い折~ そんなにのうのうと休める訳が有りません。 お医者さんに話したら 『 最低でも15日は休養を取りなさい。 私が証明を書けば何時でも仕事に戻れます 』 と言う訳で 今月一杯お休み。
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退院の時は、モニック姉妹に手伝ってもらいました。 アニーの彼氏も一緒で助かりました。 入院時は、旅行カバン一つだったのに、帰りはお花の鉢が3つ。 その他、お菓子や果物、週刊誌等。 

オデッタさんも良くして呉れますが、少々押し付けで過保護。 その上、やきもち妬きでモニック姉妹に対しても~ モニックがびっくりして呆れていました。 叔母さんの息子夫妻、孫娘が知らず知らず~ 離れて行くのも解ります。 偶に逢うのが丁度良い人なのです。では又。
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≪ 一番古い友人* モニック @ 1974年頃 @ 仮装パーティ * アラビアン・ナイト¿? ≫
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by paridayori | 2014-03-17 06:45 | お菓子:食 | Trackback | Comments(0)

裁断技術:取得中

1975年1月16日(木)
昨日は成人式、段々日本の祝日と遠くなって行きます。 フランスの1月の行事と言えば~お菓子の国 《 ガレット 》 と言うパイ皮の中にアーモンドペーストが入って居る、特別なお菓子を作ります。 その中に陶器の小物を隠し、其れに当った 人が王様~と言う家族や職場で同僚と食べながら楽しむ行事。
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≪ アーモンドパイ ☆ パティシエ @ 姪の作品 ≫
さて例年のごとくコレクションの仕事に追われて居ます。 まだ苛々も序の口。  シェフはもうノイローゼ気味で毎日、頭をひねっています。 皆、腫れ物にでも触る様に「キッ」と一触即発状態で当らず触らず~ 進行状態も芳しくなく来週が思いやられます。
 
最後の追い込みの凄まじさは 【 ラピドス店 】 ならではの行事~¿?  マンパワーからの派遣の人達に話を聞くと 『 今時、残業してふうふうコレクションの幕開けをするのはラピドス店位~ 何処の店も残業廃止をスローガンに、時間内で仕事を終えている 』 そうです。 そんな中、今週、来週の土曜出勤を予告されている当店、何時になったら改善される事やら~

全く気まゝなラピドス氏。 組み立てては解き、裁っては裁ち直しと一歩前進二歩後退。 折角、頑張った仕事が水の泡で皆やる気が半減する中、仕事修得に一人 《 ガツガツ 》 意欲的に取組んで居ます。 

前回よりやる気充分。 単に縫製、組立と言う縫う仕事のみならず、型紙から立体裁断迄、一からさせて貰っています。 型紙の基になるトワル布、後でクラフト紙や厚紙に写し取って型紙を作る基礎パターン。 この作業で以前より仕事の幅がぐんと広がりました。 

縫う事を経験した私にとって、この作業は非常に興味が有ります。  縫うのは充分とは言えませんが、6シーズン随分色々な素材の扱い方やテクニックを学びました。  此処で裁断の勉強も出来たら申し分ないです。 又、纏まらない手紙になりましたがこの辺で。 皆様、お体に気を付けて。
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≪焼く前@ 生の状態≫
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1995年1月17日~ 阪神・淡路大震災から19年 あの日は印象深く想い出される。
丁度、ミラノ出張中~ 欧州時間 @ 朝8時(日本時間午後4時) 、自宅へ電話した。 受話器の向こうで母が 『 今、日本は大変なんだよ~ 地震で街が火の海で~ 』 小学生の時、関東大震災を小田原で経験して居た母に取って、TVの映像は過去の記憶を呼び起こす衝撃的な映像だったのだろう~ 呆然として言葉になら無い侭、 必死に語って居た。

電話を切った直後、同行の幹部役員に状況報告~ 直ぐ本社へ連絡を取り~ 当社:神戸店の状況 並びに社員の安否を気遣った~ が一切の連絡が取れない状況だった。 翌日、皆の無事を確認 『 ほっ 』 と胸を撫で下ろした。
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1991年1月17日~ 欧州時間の深夜 @ イラク空爆開始~ 湾岸戦争勃発。  此の日も丁度~ ミラノ出張から帰宅した深夜、ラジオのニュースを聴こうとスイッチ・オン 『 ドドーン~ ダダダ-ン~ 聴こえますか~¿? 今、イラクに空爆が落されました 』 現地からの爆撃実況中継に驚嘆~!!

1月は、メンズコレクション開始時 @ フローレンス & ミラノの展示会が丁度この時期に行われ~  毎年、イタリー出張を慣行。 偶然の一致で世界を揺るがす歴史的出来事~ 記憶に焼き付く大きな出来事が丁度同日だった何て~ΨΣЮ¶Θ 毎年、この時期~ イタリ―出張と共に思い出す~#$%&¥ 

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湾岸戦争勃発と共に各国:渡航自粛発令。 然し~ 輸入商品を主要販売していた当時 『 自粛したら秋は食べて行けない~ 死活問題~!!』 との判断から~ 2月@ ミラノ・レディース展示会 & 3月 @ 東京*仏デザイナー同行と、業務敢行。 『 ガラ空きのフライトで来日したネ~ でも、通常より検査が厳しく逆に安心だった~』 と当時を回想する仏人デザイナー 各自・自己責任 & 判断で敢行⇒⇒⇒ 恐れて居ては何も出来ない [ 虎穴に入らずんば虎児を得ず~¿?]  団塊世代の心意気は、現代人より遥かに果敢な行動力を持合せて居たかも~@@@ 回想録
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≪AF380 @ 二階席~ 2014年1月 ≫
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by paridayori | 2014-01-16 06:02 | お菓子:食 | Trackback | Comments(0)

ポトフー

1974年10月9日(水)
今年は秋が短くもう冬になってしまった様に、寒い日が続いています。 今朝、写真と抄本を受け取りました。 どうもお手数お掛け致しました。 有難うございます。 静枝さんの絵葉書も一緒に届き、洋服が着いたとの知らせ、良かったですね。  気に入ってもらえたか如何か心配ですが、早めに着いたので安心しました。
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この部屋に移って10日があっと言う間に過ぎ去りました。 先週中は残りの荷物を取りに行ったり掃除に行ったりで帰りが遅く、この部屋も足の踏み場も無いくらい荷物で一杯でしたので、土・日と部屋の片付けや掃除に追われました。

日曜は未だ掃除が終って無かったのですが、モニック、アニー姉妹の来訪。 二人共良い部屋を見付けたと喜んで呉ました。 彼女達が帰った後、外で呼ぶ声がするので窓を開けたら、オデッタさんが階下から叫んでいました。  中庭づたいに来て七階から窓越しに大声でお喋り。 『 明日の夕食一緒にするから家へ~』 と早速のご招待です。
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今週は月・火とオデッタさんは休み。 月曜の夜7時半に帰宅して直ぐ出掛けました。  二人きりでしたが5時間も煮た  フランスの冬の料理、ポトフーを作って呉ました。 牛肉を束ねたものと人参、長ネギも束ねて~薬味と薄塩で長時間火にかけたもの。

夜11時半まで4時間、食事したりお喋りしたり、二人きりでも話が尽きる事なく楽しいひと時でした。 『 私は野蛮に出来ているから、近所付き合いは面倒くさい 』 と言ってましたが、昔の写真を見ると映画俳優並みの美人です。 60才位ですが仕事は成績一番と自慢していました。 太った体して私以上に良く動きます。 愚痴やら自慢話やらで世間話も愉快です。
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by paridayori | 2013-10-09 16:11 | お菓子:食 | Trackback | Comments(0)

夏の行事開始

1974年7月5日(金)
晴れたり曇ったり~ 私の気性の様に変り易い天気の続いている巴里。 晴天の日は太陽の日差が強く曇ると寒いです。 コレクションも始まり是が終るとヴァカンス。 クチュリエの夏の年中行事開始です~ 明日の土曜日はもう出勤。 皆様、お変り無くお過ごしの事と存じます。
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≪南向きの部屋 @ 鎧戸閉めてモグラ生活~¿?≫
お母さんの腰が気になりますが、体の具合は如何ですか~¿? 何時も決まり文句で何も出来ません。 本当に申し訳なく思って居ります。 先日、お便り写真を受け取りました。 有難うございます。

立派なアトリエが出来て羨ましく思いながら拝見しました。  明君も勉強に趣味に、ご精励されます様~ 好きな事、仕事に愛情を持ち熱中する事は、人生にとって本当に幸せな事と思います。 我々姉妹弟は両親のお陰で環境に恵まれ本当に感謝しております。 他の姉妹弟と違い意志の弱い私が、自分の意志で好きな事が貫ける様になったのも、両親のお陰です。

我々は其々、自由に好きな道を歩かせてもらい、そして自己に対する責任を持つ様、育てられたお陰で、皆こうして自分の道に満足の出来る人生が歩めるのだと思います。 環境が人間を育てると言う事、身を持って体験して居ます。

洋裁、セツモード、編物、生花等のお稽古をさぼって帰宅して、お母さんに 『 体の具合でも悪かったの~?』 と心配され心苦しく 『 これからは絶対にさぼらずに…』 と、心したあの頃の日記を読み返す度、精神的な協力には本当に感謝しています。  お母さんは我々の結婚と言う幸せを考えて下さり、心配されている事、良く解ります。 然し、人生に対する生きる喜びを得ると言う幸せを、教え育て与えて呉た事は、他のどんな事より父親、母親として素晴らしい事だと言う事も、知って欲しいです。 我々姉妹弟が両親の愛情に報いられる日もそう遠く無いでしょう。 そうなれる様、努力しています。
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来週の月曜日は滞在労働許可証の更新~ 書き替えでポリス⇒ 警視庁へ行きます。 やっと一年目を迎えました。 そして7月16日はラピドス店、入社丸二年。 最近は規制が厳しく無許可労働の日本人も、強制送還されていると言う噂も聞きます。 そんな不名誉にもならず、お天道様の下を堂々と歩ける身分に感謝しています。 二年間振り回された労働許可証ですが、やっと正規のものを手にする日も間近です。

何時もながら長々綴りました。 皆様、お体に気を付けて、お過ごし下さいませ。 又、少々手紙が途絶えるかも知れませんが悪しからず。 コレクションは22日。 時間を見つけて書くつもりで居りますが・・・
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by paridayori | 2013-07-05 19:51 | お菓子:食 | Trackback | Comments(0)

始めての招待

1974年4月29日(月)
お父さんからのお便り頂きました、有難うございます。  お忙しい中、本当に嬉しく思って居ります。 今年も見事な花が 沢山見られる事でしょう。 三年目の春ですね。
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前にフランス語の Pere (ペール:お父さん)、Mere ( メール:お母さん) と言う単語を使って短文を作る宿題が有りました 其の時 『 お父さんは花造りが趣味で週末は一日中、庭で過します 』  『 お母さんは家事仕事、そして美味しい料理人でも有ります 』 と言う文を作りました。 小学生の作文の様ですが、文法を間違えずに書く事は、私にとって未だ未だ難しいです。

昨日は予告通り、モニック姉妹を招きました。 金曜日に確認の電話したら友人のパトリスと言う、地質学を勉強している男の子 ≪ アンモナイト堀に一緒に行った子 ≫ も来ると言うので、仏語学校の友人も呼びました。   

この友人は巴里の芸術学校で彫刻を勉強して居ます。 先週、彼の作品がロダン美術館の庭で開かれた、展示会に出品され、初日に招待されたので、お礼も兼ねて呼びました。 是は個人展では無く一般彫刻家の出品だそうですが、良く出来て居ました。 パトリスも来ると言うし料理中の話し相手に、一人で三人のフランス人相手は無理でした。 同じ様な趣味の仲間が集り大変愉快な一日でした。
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大家さんにテーブルと椅子を借り、オデッタさんからもらった花柄のテーブルクロス、早速イギリスで買って来たお皿で、テーブルセッティングは万端。  マルティニと言う食前酒とおつまみで皆が話している間、鳥のから揚げを始め、シャンピニオンと人参、モヤシの炒め物の前菜でテーブルに着きました。

アニーとパトリスは、お箸に興味を持ち挑戦したのですが、最後はフォークで~  ご飯にハヤシを掛けたのですが、このハヤシが何とおいしい事、皆大喜びでした。 次はサラダ菜とチーズ。 デザートはあんみつ。 寒天は食感に違和感が 有った様です。以上、何とか格好の付いた食事になりました。

食後は皆で散歩。 近くのポルト・ベルサイユへ展示会を見に出掛け戻ったのが夕方7時。ふうふう言いながら7階の当家まで上り、9時頃迄、お茶を飲んでお喋りして帰りました。 先日テレビで《 歌麿の紹介番組 》を見たそうで、浮世絵の本の贈物を大変喜んでいました。
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――此処で少々料理の内訳~
鳥の唐揚げは鳥のモモ肉を買って、始めて自分で細かく切ったのです。 昔は鳥に触れなかったのに。 次にフランスの醤油=ヴィアンドックスに骨で作ったスープを加え薄味にして香辛料を混ぜ、鳥の切身を入れ四時間漬けました。 衣は玉子の白味を別にして、泡立てたものを後から混ぜます、ころもが軽くなるので。

シチューは煮込み用牛肉600gを大きめの角切りにし、大きく切った玉葱、ジャガイモ、人参と一緒に炒め、とろ火で三時間煮込みました。 最後の一時間は素を入れてと言う訳で美味しい筈でした。 あんみつにはマロンクリームと言うマロン(栗)の餡子。費用は全部で約四千円、このメニューからすると随分安上り。 

他の物価に比べ食費は比較的安いので暮し易いです。 前からモニックとアニーを日本料理へ招待しようと思って居たのですが高くて無理でした。 彼女達もアジア料理は少々苦手ですし~是からは気軽に呼びたいと思います。 でも次回は何時になるか???

部屋も屋根裏なのにすごく綺麗に良く出来ているので、皆ビックリしていました。 以上、今週の報告。 では又 ――
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by paridayori | 2013-04-29 22:37 | お菓子:食 | Trackback | Comments(0)
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夢を叶えた落ちこぼれの巴里修行


by paridayori
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