巴里便り~今昔★オートクチュール修行@70年代

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カテゴリ:自作:ファッション:小物( 31 )

残業続き

1977年10月10日(月)
秋も深まり、次第に寒くなり始めました。 10月に入ってから暖房も入り、冬支度と言った所。 久しくご無沙汰しております。 皆様、お元気でお過ごしの事と存じます。 
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10月に入り電話でもしたいと思ったのですが、10月1日(土)からずっと出勤。 朝から夜の8時半~9時頃迄、残業が続いてます。 幸いにも通勤が楽なのと、夜はタクシー使用ですので、まぁ今の所、体力は続いていますが~

何処の国も同じですが物騒な世の中。 8時過ぎに帰宅する時は、タクシー代を払ってもらいます。シェフもその旨、良く理解し、タクシー代が出ない場合は残業しないと、本社に言って有る様です

シェフも幸い、我々のアトリエは二人とも独身者なので、無理を言われても残業出来ますが、子供が居たり既婚の女性だったら、中々そう自由が効きゝません。 フランス人は既婚者の場合、旦那様の許可とか~ 残業を嫌がります。
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今は年に4ヶ月のコレクションを受け持ち、其の他は工場や外国向けの型紙作り。 仕事に追われる日々、シェフなど毎日、半べそです。 そこへ行くと我々は、もう段々開き直り、要求される事は全てやりますが、言いたい事もしっかり言ってます。

入社した5年前に比べ仕事内容は変り、全てに於いて向上していますが、私もアトリエに於いては大分変った様です。 性質、人間は変らない昔のまゝですが、アトリエでは、昔はおとなしい存在でした。 それは言葉が出来なかったからで、今は人一倍、おしゃべりしています。

型紙に書き入れる説明書きは、フランス人以上の完璧な説明入りの型紙を作り、何処の工場からも評判です。 是はフランス語が完璧なのでは無く、作る事を知っている為、作る人に解り易い説明を書き込んで居るので、造る人が直ぐ理解出来るからでしょう。
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店にとっても我々の様な、何でもこなす融通の利く人間は少ない様です。 型紙、サイズのグレーディングは完璧、オートクチュールも縫えて~ その上、プレタポルテの工場向けには、如何に簡単に早く問題なく縫製出来るかを、探求しながら型紙を作っています。 

その為には、縫製行程を自分自身、頭で計算し、時には見本を作らなければなりません。 フランス人に比べ未だ不十分な言葉使いで、フランス人を相手に説明しながら縫子さんを使うのですから、一日中緊張し、終るとほっと一息。 家でしたい事も有るのですが、10月一杯は何も考えず仕事します。
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≪ 1980年代始 @ 出来上がった作品をラフスケッチ ≫
11月は四日続きの連休のあと、三日続きの連休と休みも続く様ですし、他に残業時間に伴う休養補償、と言うのが制定されて居る為、三日の有休休暇もあります。 今日はこの辺で。それでは又。
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by paridayori | 2016-10-10 21:07 | 自作:ファッション:小物 | Trackback | Comments(0)

友人の子供服

1977年2月19日(日)
二月も半ば過ぎ、時の経つのが早く人生を短くして居る様です。 ご無沙汰してます。 
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≪ 1977年*スイス製:コットンボイル地*TED LAPIDUS H.C. コレクション残布 ≫
さて送った写真ですが、フランシスの姪御さんに作った子供服です。 先日行われた洗礼の時、上の娘はグリーンのワンピースと内側に毛の付いた皮のチョッキの組み合わせを、下の娘は上の娘が生れた時、白の毛糸で編んだワンピースを着たそうです。 二人共、私の手製だったとか~ 昨年は子供服に凝っていましたが、今年は暇がなさそうです。
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≪ 1976年*鹿革にフェイクファーを裏地 & ネック:袖ぐりトリミング ≫
店の仕事はコレクションを終っても、全く休み無く忙しい毎日です。 今、お客さんの注文服を縫っています。 お客さんの注文のオートクチュールの仕事をするのは、昨夏以来ですが非常に気を使います。 コレクションの時は急ぐ為、まともに縫っている時間は有りません。 その上、最近は仕事の段取りをして裁断、型紙作りが多く、縫製の仕事は他の人に振り分けて居ました。 
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≪ 1977年某日 *会った事の無いモデルさん (笑) 側に居ない為、丈はアバウトでお届 ≫
注文主は、アンヌ・チュッケルと言うフランス人の女優さん。 我々の作るワンピース・@ 5000フランを二着、その他:イヴニング・ドレス、スーツ等。 全部で10点以上の注文だそうです。 何しろ注文は貴重です。 ではこの辺で。 皆様、お体には充分気を付けてお過ごし下さい。 
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by paridayori | 2016-02-19 01:32 | 自作:ファッション:小物 | Trackback | Comments(0)

子供服

1976年11月27日(土)
寒さも段々と厳しくな、って参りました。  皆様、お元気でお過ごしの事と存じ上げます。  この前は、誠に酷い手紙が届いたと思いますが読んだら捨てゝ下さい。  郵便局で電話を掛けようか、どうしようか迷いながら苛立ち気味で立って書いた為。 その上、周りが騒がしかった事も重なったので、こゝで言い訳致します。 内容も、もう一度繰返します。
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簡単に言えば、帰国便と日程のお知らせだけだったのです。  アエロフロートでの往復の場合、巴里発、12月18日(土)か12月20日(月)、日本発、1月10日(月)にするつもりです。 

さて皆さんも、欲しい物があったら早めに色々注文して下さい。 急に押し迫ってからは時間が無いので~~ クリスマス、お正月に手ぶらでは行けないでしょう~
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さて和江さんの洋服ですが、無事着いていると良いのですが。  聞く所に因ると小包書留も有る様です。  次回はそうした方が安心かも。  まあ今迄に問題が無かったので別に考えませんでしたが。
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靴屋さんのフランシスの妹さんは、二人目の女の子が11月1日に生れました。 家族は男の子を待っていたそうで、妹さん始め家族全員が、がっかりして居るとの事。  男の子を欲しがる人が多い様ですが何故でしょう? フランスも同じで、跡継ぎが欲しいのでしょうか? 今年のクリスマスは暇が無く、何も作って上げられそうも無いですが、今からでも姪御さん達に子供服を作ってあげるつもりです。 
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帰国迄、あと三週間ちょっと~ あっと言う間でしょう。 では又、皆様お元気で。
..........♪...............★...............♪...............★...............

2015年11月
<<< 子供服何て何年振り~?? 寸法とか見当付かずで大人用より難しい @@ >>>
最近は近所から小間物を売る店が激減。 服造りも容易では無い時代に突入か~??先ず服地、そして付属(裏地、糸、釦)等、途中で必要になったり足りなくなると中断。何処に探しに行けば良いか~?? と云う状況になりつつある。。

家で手造りの服など、洋裁をする絶対数が減っているのか~?? 未だ手元には昔からの布地在庫が山積、元気な内に仕上がりを見る事が出来るだろうか~? 昔の様に微妙な色合の糸、お洒落な釦、ブレード、レース等、気の利いた付属を求め~フゥゥッ!!
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by paridayori | 2015-11-27 10:03 | 自作:ファッション:小物 | Trackback | Comments(0)

アトリエ解散 & 新体制

1976年9月24日(金)
皆様、お元気でお過ごしの事と存じます。 私は相変らずの毎日です。 日曜日、以前セツモードの先生だった友人宅を、訪れました。 とても気さくな方です。 今迄、御主人の仕事でブラジル在住でしたが、是からは巴里で過ごされる様です。
 
さてアトリエですが、解散となり殆ど辞めて行きました。 年配の仏女性マダム・ルシアンと伊女性のマダム・ロジナ二人は解雇される予定でしたが、ご自分から退職されました。 新体制の為、今回残ったのはシェフ:マダム・セシルとフィンランド人のモノ、私の他に仏女性のフランシーヌと計四人です。 

店の計画ではシェフとモノ、私の三人が新企画に残り、この仏女性だけ所属が決まっていませんが、サンプルの組み立てとか必要になる可能性が有る為、待機中。 新企画では型紙が専門。 プレタポルテのコレクション発表時に作った新作を、下請け工場の他、世界各国のテッド・ラピドス:ライセンス契約先に、型紙と型見本=サンプルを送るシステム。 
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≪ 2015年9月 40年前の子供服の型紙で裁断準備 ≫
今迄、この型紙が良く出来ていなかった事と、専門のアトリエが無かった為、プレタの商品が思う様に上がって来なかったので、型紙チェックも兼ねた 【 総合研究室 】 となるのです。 ラピドス店に入り、オートクチュールのアトリエで縫製からプレタへ。 そしてカットから型紙へと、少しずつですが一通りを学ぶに至っています。 

今回の企画も、長続きする期待は出来ませんが、一通り技術をマスターすれば、思い残す事は有りません。 高級プレタのアトリエになって一年半、余り頑張り過ぎた為、他の人からやきもちやかれましたが、幹部の人選で筆頭に上げられたのが私。 スピード、仕事内容、責任感その他の能力。 シェフが一番必要として呉れました。 

そして残ったのが日本人とフィンランド人 《 二人のエトランゼ 》 と言うのも皮肉ですが。 フランス人が人員整理の対象で辞めて、申し訳ないですが、色々問題を起こした張本人。 彼女達の行動が、こう言う結果を生んだのですから、仕方有りません。
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≪ 組立途中~ ≫
この意地悪な中年女性二人のお陰で、私のフランス語は随分上達しました。 最初は二人のマダムも、私の仕事を認めて呉れて居たのですが… 仕事が他の人より余りに早く終ってしまう為、シェフがアシスタント的に仕事を与えたのが気に入らなかった様です。

生地を何枚も重ねて裁断し、其れをセットにして準備をするのです。 仕事が終った人に渡し説明をする様に~とシェフから言われ説明すると、60代のルシアンは 『 自分より年下の人の説明は受けない 』 と突っぱね、追従するロジナは 『 貴女のフランス語さっぱり解らない~』 と。 是を聞いて悪いのは私のフランス語。 誰が聞いても解るフランス語を話せる様に、もっと勉強しなければ~喋れない自分が悪いのだから~と反省、勉強に拍車が掛り、大変良かったと思っています。 こんな嫌味言われなければ気付かず、下手なフランス語で、皆が解って居ると思って、自己満足していたでしょう。
  
是からは仕事の方も、例え少しの期間でもみっちり立体裁断を身に付ける様、努力をするつもりです。 偶然とは言え難問にぶつかり、それを放棄せず克服する為、頑張った甲斐があります。 アニタの所から抜け出しプレタに移って2年。 全く色々、難しい状況に見舞われた店ですが、私にとっては仕事にしても人間関係にしても、良い勉強が出来た職場だった様です。 あと一息、頑張ります。 では又。 
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≪ドレス&コート*アンサンブル出来上がり≫
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by paridayori | 2015-09-24 07:53 | 自作:ファッション:小物 | Trackback | Comments(0)

アニーの結婚式

1976年7月21日(水)
この2~3日雨が降り肌寒い日々が続いています。 皆様、如何お過ごしですか? 昨日、和江さんと明君のお便り写真等受け取りました。 有難うございます。 
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先週17日の土曜日、アニーの結婚式に行って来ました。 あいにくの曇り空でしたが、涼しくてかえって良かった様です。 暑かったり寒かったり気候の変化が激しく、16日の金曜日、巴里を発つ時は風邪気味で、出掛けるのが億劫でした。 アトリエの仲間に 『 風邪なんて大した事ない 』 とハッパ掛けられ重い腰を上げました。

車中では窓が開け放しで背中に汗をかいては風が乾かすと言う悪循環、ソミューに着く迄心配でしたが~ モニックに 『 二コルも風邪気味 』 と聞いて一安心、急に元気が出ました。 結婚式の日は大分良くなり、村役場の婚姻届から教会、知人への披露まで薄いシルクのドレスで参列。 でも食事の宴会席は夜中迄続き、夕刻は寒くなるので、途中:厚手の綿レースのブラウスとリバティの花柄スカートに、洋服を着替えました。 フランスの新婦は、お色直しを、しないのに~~~

フランスでは、お嫁さんが結婚の挨拶廻りをする事は無く教会で式が終った後、教会の裏庭やホールで近所の人々に、シャンパンやぶどう酒、おつまみ、お菓子を皆に振舞い、新郎新婦が揃って結婚のお披露目をするのです。

その後、家族、親しい友人だけをレストランへ招待。 宴会場へ着いたのが午後三時です。 食事を取りながら祝辞?を聴いたり歌や踊り~ 先ず皮切りがお祖父さん、続いてトランペット演奏が有り… 新婦アニーがマイクを持って私の側へ来て、フランスの有名な古いシャンソン《ジャンティー・アルエット》を歌い始めました。【アルエット】は私のニックネームなので、アニーの手前、私も一曲披露しました。 

《 桜~さくら 》 の歌詞をゆっくり思い出しながら。 風邪気味で声が出るか心配でしたが、まあまあの出来で皆、喜んで呉ました。 宴会は午前三時まで続き食事、お喋り、踊りと~夜更け迄、楽しいお祭り騒ぎで過しました。 翌日は、モニック家の庭で家族、親戚、親しい友人だけで昼食会でしたが、晴天に恵まれ賑やかな宴でした。
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≪1978年:7月 友人の結婚式♪♪ TED LAPIDUS HC コレクション残布 ☆ スイスレース @ 自作ドレス:≫
27日のコレクション迄、あと一週間、今の所は未だ比較的楽ですが最後の追い込みです。 夏休みになってのんびりしたら、又、書きます。 では又。
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by paridayori | 2015-07-21 02:44 | 自作:ファッション:小物 | Trackback | Comments(0)

浪費コレクション

1976年1月17日(土)
皆様、お変りなくお過ごしの事と存じます。 又々、ご無沙汰して居ります。 割烹着、昨日着きました、有難うございます。今日から早速アトリエで着て居ます。 丁度昨日、今迄のを洗濯したいと思って居たらアトリエに忘れて、洗濯出来ませんでした。  本当に良い時に届きました。
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 ≪1980年3月 @ カフェ ドゥ マゴ * 表地キルティング & ニット素材を裏に縫い合わせた:自作コート≫
 又、忙しい毎日が続いて居ますが、考えると馬鹿馬鹿しい毎日です。 例年の通りコレクションの新作造り。 メーター1万も2万(円)もする布地を惜しげなく10m20mと切り細裂いては、やり直し~と何にもならない洋服を作って、素材と時間を浪費しています。

何しろラピドス氏のお遊びの様なもの。 インスピレーションで仮縫いしても翌日は、ゴミ箱行き。 布地の無駄使いばかりで無く~ 我々の残業代、夜食代、タクシー代等、全てが浪費となって消えます。 我々も作っては解き~ と進まぬ仕事にうんざり。  あと10日後に控えたコレクションの開幕もどこ吹く風・・・?! 

だらだら急で最後の一週間は目の回る毎日でしょう。 明日の日曜日は勿論、来週の土日も例年通り出勤です。 其のうち何とかなるのでしょうか~¿? 

今日はこの辺で筆を置きます。 取急ぎ、割烹着のお礼まで。 皆様、お体に充分お気をつけて お過ごし下さいませ。
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≪75年 テッド・ラピドュス*シェフ&同僚 ≫
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by paridayori | 2015-01-17 09:35 | 自作:ファッション:小物 | Trackback | Comments(0)

ノスタルジック

1975年6月2日(月)
6月なのに肌寒い巴里の春です。  巴里のニュースは和江さんから沢山~ お聞き頂いたと思います。  昨日は何と無くぼんやり、編物をしながら一日過しました。
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≪2014年 べビ-用:アンサンブル @ 自作≫
今日から又、一人の生活に戻ったのですが~ 何時もの様にベルを押し開けてもらった、ドアからもれる夕食の良い香りが無いのが残念です。 毎夕、夕食を楽しみに家への足取りも軽かったのですが。 今夜は味噌ラーメンでした。

今年も、もう半年~ そろそろ夏休みの計画の話しが出て来る季節です。  アトリエでは、相変わらず時間に追われ過して居ます。 私の巴里生活、仕事について~ 和江さんからの話で、ご理解頂けると思います。  一人の生活なので悪い癖も付きましたが…
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≪ヴァレンシア≫
日本は美しいさつきの季節~ 一年間の丹精が花開く時ですね。  アトリエの人達に写真を見せる度にほめられて、私も自慢です。 入院した時、友人にもらったアザレヤが~ 家に戻ってからも毎朝、一つ 一つ花開き~ いつまでも心を楽しませて呉た日々を思い出します。 以前は美しい花を見て美しいと思うだけで~ その蕾が次々と開く喜びを、余り感じませんでしたが・・・

人生の喜びは、明日に~ 未来に~ 希望がある事だと思います。 そして希望を持って生きる事に~ 生きがいを感ずる。 小さな蕾に夢膨らませる、お父さんの手紙の様に~ 秦野の我家を思いながら、私も我々の作る素敵なワンピースが~ 店に出て買われて行く事に喜びを託し~ 良い物を早く作る努力をしています。
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≪2014年 @ ヴァレンシア = 黄色いポスト≫
今は前より仕事も厳しくなりました。  難しい型、慣れない素材、そして上手に仕上げ~ 時間も一品ごとに短縮せねばなりません。  然し、それが毎日に励みが出て面白いのです。 本格的にこの職業を始めたのは、巴里に来てから~ 皆は、私より若くても倍以上の経験者です。 今の私の技術は、皆に優とも劣らないだけになって居ます。

基礎をしっかりさせる為にも、自己向上を心がけています。  そして少し成長してから又、何かを見つけたいと思います。 最後迄、何も出来ないかも知れないけれど~ そしたら限界とあきらめも付くでしょう。  先ずはあきらめる前に出来る限りの挑戦と~ 多くの経験をしたいと思っています。

家から和江さんに届けて頂いたお小遣い、有難うございました。  余りの倹約生活に和江さんもびっくりした事でしょう。  明君からのカセットも~ 沢山有難うございました。 ではまた…

❣❣ ♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。 ❣❣~❣♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。❣~❣❣~❣ ♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。❣❣
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by paridayori | 2014-06-02 03:26 | 自作:ファッション:小物 | Trackback | Comments(0)

三食昼寝付

1975年4月12日(土)
お母さんのお便り入院中に拝見しました、有難うございます。 色々ご心配お掛けしました。 和江さんからの便りも、退院して受け取りました。 未だ仕事には戻っていませんが来週から出勤の予定です。 4月15日で45日間の休暇、こんなに長くお休みすると何と無く感覚がずれ、元のペース戻すまで少々時間が掛りそう。 

短い日程でしたがモニックの田舎へ行って、気分転換になり良かったと思います。 モニックの家族はもとより~ 隣組まで私の盲腸の手術が知れ渡り、逢う人ごとに色々聞かれ元気付けられたり。 天候は悪く~ 一日大雪の日がありました。 思いがけず田舎の雪景色を見る事が出来ました。 彼女の実家に行くと我家を思い出し~ いつも秦野の一家団欒を想像しています。
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≪1975年4月 ニコルの娘:シャルロットと~ @ ソミュー≫
今年は明君の就職ですね。 狭き門も年々より狭くなって居るのでしょう、頑張って下さい。 巴里も失業者が溢れ我々の服飾業界でも相当店終い、休業、人員整理等を耳にします。 オート・クチュールのお客様は殆どゼロに近く~ 各国の極少数の大金持ちに限られているそうです。 オート・クチュールだけで無く高級プレタ=高級既成服も並行して手広くやっているラピドス店は、何とか安泰の様ですが。 

安月給ですが~ 何処の店の内情を聞いても似たり寄ったり。 全く住み難い世の中になったものです。 今一番、景気が良いのはアラブでしょう。 お店のお客さんは殆どアラブ系観光客が多く、旅行者なので纏め買いをする上、大金持ちなので良いお得意さんです。 次は日本人観光客と言われて居ますが…

家もサツキの季節ですね。 今年は何処も気候が不順ですが庭の植木は如何ですか? 陽気の加減か?退院して買物に出掛けてびっくり、野菜、果物の値上りは驚く程。 作物にも影響を来しているのでしょう。 余り豊かで無い財政が又々困難です。 

今思うと病院に居た方が良かったです、三食レストラン並みの料理に昼寝付きで、料理の苦手な私には食事の支度が、悩みの種。 『 今夜何食べる?』 『 何でも良い!』 と、お母さん任せだった食事の支度。 まあ好き嫌いの無いのが何よりです。では又。
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by paridayori | 2014-04-12 08:15 | 自作:ファッション:小物 | Trackback | Comments(0)

手作り小物

1974年10月13日(日)
昨晩はお休みの所、起こしてしまい大変申し訳有りませんでした。 朝、用事が有り前に住んで居た近くのポスト=郵便局へ行って、ついでにと思ったのです。  土曜日は12時 ( 正午 ) に閉めるのを知らず用事を済ませて電話の所へ行ったら12時5分前。  あきらめてシャンゼリゼの何時ものポストへ~ 此処は土曜日も午後7時迄開いて居るので。  でも移動して居る間に遅くなってしまいました。

今日は和江さんの発表会ですね、写真楽しみにしています。  白黒で良いですから洋服を着た所、正面から撮って少し大判の大きさにして下さい。  明君が現像の機械を買ったそうなのでヨロシク~ 昨年のカラーの大判の写真は、自作の額に入れ飾って有ります。  先日の写真も千代紙で作った額に入れて掛けました。
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≪カシミヤ@色サンプル利用 *パッチワーク膝掛 ≫
今度の部屋は壁紙ではなくペンキで薄いグレーブルーなので、好きな写真や絵が飾れて色々楽しめます。  タンスの上には 『 傘の鉢を抱えたお父さんの写真 』 『 お母さんとさつきの写真 』 を一緒の額に入れて飾り、他には今年のお正月に家族全員で撮った写真等、少しずつ部屋らしくなってきました。

昨晩は床磨きです。  此処は板の間なので洋裁をする私にとって掃除がし易いです。  其の後、スタンドの傘作り、白のコットンレースの余り切れで作りました。 今日はカーテン吊り、ベットカバーと同じ布で。  椅子の張替えもこげ茶の木製なので、沈んだ赤のフェルトにしました。  明日はアトリエで、同じ素材の薄茶とグリーンを縫って来るつもりです。  是は一人掛けの大きなソファ用に~  此処の家具は蚤の市に売っている様な年代物ばかりで、古くどっしりとした木の重みが感じられ落着けます。  アールデコ調の六角形の木のスタンドは典型です。  蛇の飾りの付いた大理石の灰皿とか。

部屋はとても静かで夜中 《 静かで一人きりの世界 》 が好きな私にとって満足です。  前の部屋は交差点の真上で車の騒音や隣近所の井戸端会議がうるさいでしたが~ 此処は僅かに隣の電話のベルと8階の足音くらい、何れにせよ今の所~ 気に入っています。

余り好きな地区では無いですが、前より通勤も近くなり昼間はいないし、休みの日は散歩するか美術館へ。 今日の様に一日中家で好きなもの作って楽しんだりも~ 
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≪和服用巾着≫
お店は前と変わらずシャンゼリゼの近くです。  アトリエが変って名称は 《 テッドラピドス・プレタポルテ・モデル・インターナショナル 》 と言って既製服部門、型見本作りが主です。  仕事はオートクチュール以上に大変で、シェフ・マダムセシルは1mm~2mmまで細かい [ マダム・ミリメートル ] なので気を使います。 

以前グレのオートクチュールに居て、入った時からずっと一緒だったマダム・シモンヌは、とても親しみのある人で、オートクチュールの経験を教えて呉たり、良く面倒見て呉ます。  私より先にマルタに耐えられず抜け出したのです。 では又、今は一番幸せです。
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by paridayori | 2013-10-13 07:11 | 自作:ファッション:小物 | Trackback | Comments(0)

決断力欠乏

1974年8月10日(土)
今年も暑いのかしら日本は~¿? 長袖のワイシャツ姿では寒くて~と言う巴里。  でも未だ解りません、昨年の様に10日過ぎに猛暑になる事も・・・   昨年の今日は明君の着いた日ですネ。  あれから一年あっと言う間でした。  昨年一緒に過ごした日々を思い出し少しホームシック気味です。 
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≪Toile du Soleil Θ キャンヴァス地で自作 @ 2002年≫
今週アトリエで裁落しの白の鹿皮で旅行バックを作りました。 50数枚の15cm四方の皮を縫い合せたら、大きなパッチワークのバックになってしまいました。  白のスエードなので汚れ易いですが、クリーニング出来るそうです。 アトリエの仲間が 『 材料費ただでクリーニング代の方が高い 』 と笑ってました。  内側にはキャンバス地の芯を貼って表と一緒に縫い併せ、裏地は手かがりです。 使わない方が良いくらい真っ白で綺麗、お見せ出来ないのが残念~!!
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≪Toile du Solei Ψ キャンヴァス*サンプル地 @ パッチワーク≫
持っているサムソナイトは大き過ぎ~ 周遊旅行には重いし、買いに行ったのですが欲しいのが見つからず作りました。 ごみ屋みたいに何でも貰って来ますが何かしら役立つ物ですね。 幸いアトリエには皮を縫うミシンが有るので便利です。 
旅行ですが、お母さんに似て~ 考えているだけで落着きません。 未だ日程は決めてませんが、来週末か再来週と思います。 中々重い腰が上がらず面倒臭くさくて~ 旅慣れないせいも有りますが優柔不断?で 「 決める 」 のが面倒~~ 決断力の欠乏?? 
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こうして見ると巴里に来る時どんなに悩んだか、お解りになると思います。  本当に大決心でした。 そして巴里を離れる事を考えると大いに悩みます。 是また一大決心でしょう。 目標、目的が有ると直ぐ実行に移せるのですが。 お嫁に行く時は、相当な決心を要するのでは無いかと、今から憂鬱です。

今年のヴァカンスは何処も不景気なのか、例年に比べ旅行者が少ない様です。 9月からは本格的にジスカール政権が発足する為、フランスの政治体制も相当変るとか。 7月からは成人の年齢も20歳から18歳に引き下げられ~ 選挙権も18歳からになります。 

カルト:トラヴァイユ = 労働許可証の新規発行は、益々制限されるそうです。  無許可の外国人雇用の取調べも非常に厳しくなって来たそうです。  色々と話が飛んで居ますが、何時もの例で御了承下さい。 では又 
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by paridayori | 2013-08-10 09:17 | 自作:ファッション:小物 | Trackback | Comments(0)
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夢を叶えた落ちこぼれの巴里修行


by paridayori
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