巴里便り~今昔★オートクチュール修行@70年代

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カテゴリ:絵画 & 美術( 19 )

夏休みの計画

1977年8月1日(月)
夏休みが始りました。 現実には、7月29日の金曜日に仕事納めとなり、30日(土)から休みに入りました。 29日の晩、垣田さんの所で夕食を馳走になり、何時もの如く話し込み、夜一時頃、送ってもらって帰宅しました。 
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それから今朝の8時まで、約二日半眠り続けました。 と言うと少々オーバーですが、その間、土曜日の昼頃と日曜日の昼頃、近所に買物に出掛けたのと、食事のみ。 それにしても約50時間は眠った事になります。 いくら寝不足とは言え、まぁ~私の様な人間は少ないでしょう…

7月11日から19日間、休みなしの早朝、残業 :コレクション最後の日は夜12時帰宅。 翌朝7時出勤。 其の後も29日迄、朝8時出勤でした。 睡眠不足ばかりでは無く、疲労も重なった為でしょう。 起きても体がだるく、何もする気になれず、只、たゞ~ 眠くだらだらとするので、思い切って眠るだけ眠っていました。
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今日、三週間ぶりに大掃除やら洗濯やら。 洗濯は、コレクションの終った日、未だ気が入って居る頃、半分やってアトリエで、アイロン掛けて来ましたが・・・

7月のコレクションは幸い後に、一ヶ月の夏休みが有るので楽です。 それにしても我々の安いお給料で、5300フラン(約30万円以上)の稼ぎをするのは、大変な事だとつくづく思いました。

将来の為にも少しは貯めて置かなければ、色々様子を見て今後の計画を立てる予定です。 今の世界情勢は何処を見ても不景気です。 この不景気を頑張り抜かないと、未だ未だ世の中、甘く有りません、厳しいです。

夏休みは前の手紙にも書いた様に、イタリアのシシリー島へ、出掛けて来るつもりです。  友人にも 『 中々機会が無いから、行ける時に行って置いたら 』 と言われ私もそう感じました。 アトリエのシシリア人は、皆とても良い人達ですし、安心して頼れる人達です。 話に因ると、とても綺麗な島の様なので~ 出不精 & 臆病者の私、重い腰を上げるのが一苦労ですが、 思い切って出掛けるつもりです。

我家の富士登山は、いかゞでしたか? おじいさんを先頭に~ご一行様のご登頂ですね。  和江さんは、ガム島へいらっしゃるのですか?やはり~ 明君の夏休みはどのくらい? お父さん、お母さんも、たまには二人で、ドライブでも楽しんで下さい。

巴里の今年の夏は曇りがちで涼しく、雨が降ったり、全く夏休みの様な気がしません。  モニックは7月、二週間の夏休み、ユーゴスラビへ旅したそうです。 フランシスは7月、三週間ギリシャへ~ 去年と同じ所です。  明日、巴里に戻って来ます。  皆の旅先からの絵葉書を見ながら、私もそろそろ旅の準備を! 今年こそは水着を買わないと~@  では又
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by paridayori | 2016-08-01 05:14 | 絵画 & 美術 | Trackback | Comments(0)

驚異的:残業時間

1977年7月27日(水)
涼しい毎日です。涼しいと言うより寒いと言った方が当てはまる様です。お元気ですか? 今年の夏は、皆様お揃いで富士登山~?高所に弱い、お父さんが心配です。 お母さんの体の具合いは、いかゞですか? 明君は夏休みが減少して学生時代の様に、のんびり出来ませんね。
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昨日やっと、コレクションから開放されました。7月11日から一日の休みも無く休日、朝晩の残業で合計:118時間と言う残業時間でした。幸い通勤が楽なので、私の様な弱体者でも、どうにか体力が続く様です。然し、アトリエの 6歳も年上の仏女性は片道一時間半~二時間掛けて通勤しています。 朝5時起きで、夜は11時帰宅と言う毎日を続けて居ました。二人の子持ちで離婚、気力とは言え良く続きます。 
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コレクションは大成功だったそうです。 まあ我々には残業代の方が魅力かも~ 巴里際、日曜出勤と残業で驚異的残業時間、手取りで約5000フラン、1ヶ月のボーナスの様なものですネ。 こう書いて居ると良い事ばかりの様ですが、仕事、人間関係等、色々難しい、厳しい問題も多い社会です。
 
夏休み、今年は7月29日からです。 先ずはゆっくり休みたいたいです。 夏休みどう過すか未だ具体的に決めていませんが、もしかしたらイタリアのシシリー島へ旅行するかも~ΩδΨ アトリエにはシシリア出身者が多く、皆、帰省する為、誘われています。 
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≪ TD HOTEL MIRACOSTA @ 天井 ≫
親戚のぺンションを世話して呉るとか、飛行機だったら飛行場まで迎えに来るとか~ 他には車で発つので 『 もし良かったら一緒に乗せて行く 』 と言う方も。 奥さんは昔、ラピドスの社員でフランス人。 他にもアトリエの女の子の実家に誘われています。

何時も出不精で、折角の一ヶ月の夏休みを無駄に過して居るので、日本に帰る前に、少しは有意義に活用したいと思っています。 若し決まったら又、書きます。 では又。
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≪ 市場の天井 @ ヴァレンシア ≫
……………………………………
追記:
2016年7月某日

70年代の残業代は非常に恵まれて居た。  当時、1日8時間(昼休みを除く)×5日=週40時間:仏労働基準法制定。 残業代は、一ヶ月を時間で割出した時給をベースに加算された。  

基準は、週:48時間と決められ8時間のオーバー分が残業対象になり~時給+25%、48時間枠を越した時間、又は越して無くても、22時を過ぎた場合は、時給+50%が加算される。 日& 祝日出勤は、時給+100%=労働時間を併せると一日 200% ⇒ 二倍の支給額になった。

只、コレクション中は、仕事が集中する為、残業代を稼ぐと云う甘い物では無く、時間との勝負~!!  [ Defiler : デフィレ ] と云われる ショーに間に合わせる為、徹夜も経験。 然し、3週間も休みなく働いた体力限界に近い状態で、徹夜しても疲労で仕事が進まず、一度の経験で廃止になった~**

年に2回 (春夏 / 秋冬 ) オートクチュール & 2回 ( 春夏 / 秋冬 ) プレタポルテの 計4 回 ⇒ 約 4ヶ月のコレクション準備期間 :そして各、コレクション終了毎に、製品化向けのパターン作成~と、年間8ヶ月は必ず残業を強いられる状況だった。

その他の月も、年間略毎月、残業だった。 コレクション以外はそれ程人員が必要無い為、一人が何種もの仕事をこなす少数人数で賄った。 コレクションの煩雑期間は、マンパワーからの派遣を採用、通常は少数社員で遣り繰り~**

その為、当時は略休み無く、偶の土日は掃除 : 一週間の食事準備 : 休養で過した。 幸い引籠り好きで出不精。 家で、音楽聴きながら服作り等、好きな事に没頭出来て愉しかった。 人其々の生き方が有る。 好きな事を見付け、好きな様に生きられる人生を送れた事は幸せだった。。。

仏生活で他人に干渉されず : お互いを認め合える友人達に恵まれた事、全てを信じて海外生活を見守って呉れた両親 & 家族に、改めて感謝の日々。
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by paridayori | 2016-07-27 06:06 | 絵画 & 美術 | Trackback | Comments(0)

目標と希望

1977年4月22日(金)
この2~3日暖かい日が続いて居ります。 皆様、お変わりなく、お過ごしの事と存じ上げます。 昨日、明君からのお便り受け取り、大変嬉しく思って居ります。 有難うございます、そして就職試験合格、おめでとうございます。 良かったですね。
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是からは体制の中で働いて行くわけですが、この世の中は色々納得の行かない矛盾だらけです。 そんな中で自己を失わない様に頑張って下さい。 マイペースを崩さず、どんな場合にも目標と希望を持ち、社会に順応して行かなければなりません。 何事も勉強、一生学んで行く訳です。 

我々の仕事は、いえ全ての仕事に言える事と思いますが、特に新しい物に対して古い考えで取組む様になったら、おしまいです。 進歩がなくなり新しい事が出来なくなります。 古い良い物を土台とし~ 基礎とし~ その上に新しい物を育んで行く訳です。
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何時も前向きの姿勢で頑張って下さい。 体制の中に於いて、自己を保って行く事は大変ですが、目標を持って居ればいつでも、どんな場合でも自己を強く主張でき、また自分の励みにもなります。 これら全て私自身が経験し、自己に言い聞かせて来た事です。 

日本に於いても、巴里に於いても職場事情は同じです。 又、其処に働く人達も。 是からはアルバイトの立場で働くのと全面的に違います。 責任を持ち誠実に真面目に… 
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≪ 2013年 10月 @ イタリア・トリノ ☆シネマ・博物館 ≫
私も学校出てから~ サラリーマン歴、通算10年になります。 そして、ラピドス店は今年の7月で5年目。 日本ビクター勤務の 4年を上回ります。 お父さんは今年で30周年記念になるのでは…???

さてこの辺で巴里の話題を少し・・・
4月18日(月)、巴里の日航ホテルで《 お菓子のコンクール 》が有りました。 是は毎年、春に行われ《 お菓子のコンクール 》では一番大きいそうです。 普通、50個位の出品だそうですが、今年は運搬の時に壊れたり、期日に仕上がらなかったりで、35~6作品だった様です。 
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そして我々の友人はもとより、5~6人の日本人が出品していました。 友人は参加賞だけでしたが、女性の参加は一人だけ~ その上、始って以来、初めての女性参加だったそうで、大変な拍手でした。 彼女の友人で二人の男性の内、一人は何とグランプリを獲得。 

第一位で金のカップを授与され、もう一人は三位で銅メダルでした。 二人の作品は手の込んだ中々素晴らしい作品でした。 ヨーロッパのお菓子職人に対抗して第一位、我々日本人にとって清々しい一日でした。
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私はこの日、水道屋さんが来る事を理由に早退し、午後から出掛けて行きましたが、垣田さんは仕事が終えて駆けつけて来ました。 最後は、お菓子のカクテルパーティでした。 幾ら食いしん坊でも、甘いお菓子は食べられる量が限られます。

さて今夜はこの辺で。 又書きます。 
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by paridayori | 2016-04-22 07:45 | 絵画 & 美術 | Trackback | Comments(0)

隣人

1976年11月18日(木)
歩道の並木も葉を落し始め、寒々とした姿になって参りました。 大変ごぶさた致しました。 皆様、お変わりなくお過ごしの事と存じ上げます。 
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先日、お父さんと和江さんからのお便りいたゞきました。 有難うございます。 直ぐに返事と思ったのですが少々風邪をひき2~3日床入り。 その後、和江さんの洋服が予定通りに終らなかったので急いで仕上げる為、手紙があとになってしまいました。 大変申し訳有りません。
 
風邪と言ってもいつも通り熱も無く今回は頭痛も、ひどい鼻詰まりも無かったのですが、たゞ喉の痛みと咳と痰がからまって少々呼吸が苦しかったので、お医者さんへ行って見てもらいました。 抗生物質の薬とか呉れましたので、二日目には良くなりました。 五日間の休暇を呉れたのでゆっくり休んだあと、家で少しづつ仕事をしていました。 

家で寝て居る時は雨戸を半分しか開けないので、向かい隣のおばさんが心配して見に来ました。 『 何か必要な物が無いか~?電話を掛けたければいつでもどうぞ~』 とか色々気を使って呉れました。 今年65歳で定年を迎え毎日家で一人、退屈で暇つぶしに困って居る様です。 今晩は少々おしゃべり相手をして来ましたが…
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『 45年間、事務勤めをして居たので辞めたあと三ヶ月位は、毎日をどう過して良いか解らなかった 』 と話して居ました。 左隣の家族も良い人で、先日お医者さんを紹介してもらった所でした。 盲腸の時のお医者様が亡くなった為『近所の良い先生を紹介して欲しい?』と聞いた所、早速色々教えて呉たのです。

今度の先生もとても丁寧で肝臓、腎臓の話をしたら『今は別に何とも無いが風邪が治ったら一度、全部の精密検査をしたらどうか』と、その為の処方箋を書いて呉ました。 今は健康保険が効くので便利です。 別に体の具合は悪く有りませんが一人暮らしの為、食事には充分気を付けています。 自分の体は自分で管理する他、有りません。 
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朝、昼、晩、三食必ず食べ、栄養が片寄らない様に気を付けてます。 余り神経質にならない様に盲腸の前から始めて最初の頃は面倒でしたが。 昔は無茶食いしては胃を壊していましたが、最近は予防医学とでも言うのでしょうか、日常生活に気を付けています。 さて色々書きましたが、又、書きます。 では皆様、お体に気を付けて。
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余談:2015年11月
今、自分がこのマダムと同じ45年間働いて、65歳で定年を迎え年金受給者生活を営んで居るが、幸い多種多様の職種を経験し、波乱万丈の生活をしてきた成果~? 其の侭、生活リズムは変らず、新たな人生を愉しみながら多忙な日々に音を上げている~ と云うか、周りから観れば 『 昔よりテンポが遅くなった~ 』 と云う事で、急に忙しくなった訳では無い様な~(苦笑)

でも、このマダム、引っ越しの日に20数個のエヴィアンの箱詰め荷物を運んで居る時、『 引っ越しにエレベーターを使ってはいけない~ 』 と厳しい言葉を頂いた方。 住人組合の決まりを注意され、後々参考になった。

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渡仏前、高校時代17歳の時、急性肝炎で一ヵ月休学:一年以上の食事療法。  然し、其れからは順調だった為、健康管理に気を付けながら生活。 何事も無く元気に過ごして居た。 が、若しかしたらこの時から、C型肝炎を抱えて居たのだろうか? この一年、血液検査で発覚~ 4~50年前の古傷が目を覚まし~¿? 治療を強いられる結果となった。 専門医は 『 大丈夫、今は良い薬が開発されて居るので 95%完治~ 』 と、如何なる事やら~¿??  こんな事も有るんだなぁ~と、未だ未だ止まらない @ アヴァンチュールは続く~@@
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by paridayori | 2015-11-18 02:19 | 絵画 & 美術 | Trackback | Comments(0)

在仏5年目

1976年10月19日(火)
この2~3日、一段と寒くなりました。 寒いといっても冬の寒さとは違いますが…皆様、お変わりなくお過ごしの事と存じます。 私のパスポートは今日で期限切れ。 ご存知の通り期日になってあわてる人間。 大使館へ行って手続きを済ませて来ましたが。 実は又々お願い~お手数お掛け致します。 
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戸籍抄本が必要です。 期限迄の書換えの場合は要らないのですが、在仏中に家の本籍が移った為、六ヶ月以内の抄本が必要だそうです。 二年前に送ってもらった一通が残って居たので其れを持って行ったのですが、お役所仕事と言うか中々頭が堅くて駄目だそうです。 一通で結構ですから送って下さい。

最近は大使館の入館も厳重でガードマンが見張り、内側からのOKがあってからドアを開けて中に入れます。 入口では先ず荷物、身体検査、飛行機に乗る時の様な機械で調べられる… と言う物々しさ。 赤軍テロ予防の為でしょう。 仕方有りませんネ。 
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さてパスポートの発行された頃を思い出し日記をめくって見ました。 5年前の今日10月19日は同じ火曜日でした。 飛び立った11月7日は今年も日曜日。 こうしてみると暦は5年周期なのでしょうか? 五年前の10月18日に出発日の決定、11月7日(日)12時50分。 そして出発を決めた翌日、19日は何とも言えぬ複雑な心境だった様です。 喜びとも希望ともつかぬ何か気の抜けたような… 
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あれから5年。 昨日は家族からの古い手紙を年別、月別に分けていました。 何と良く住所の変った事でしょう。 あの頃に比べ年を取ったなと感じます。 今から比べると、まるっきり子供でした。 何も知らず未だ可愛げが有ったのに。 今は強くなったとしか言い様が無いくらいに変りました。
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しかし仕事面では、それだけの年の隔たりを感じます。 技術取得は停滞して居ません。 もう直ぐこの職業の一通りを修了出来るでしょう。 店の方針は宛になりませんが、シェフの話では『近々本格的に仕事が進行するだろう』との事。 そして我々にも 『 早急に、グレーディングを教えなければ…』 と言っていました。
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≪ 2015年10月19日 @ バルセロナ ≫
今年の年末に欧日協会・企画のモスクワ、レニングラードの旅があります。 オペラ観劇からボリショイサーカス観覧、美術館、その他、色々催し物付き。 今年の夏休みは大分倹約だったので出来たら行って見たいと思っています。 団体旅行で無いと普段中々行けない国ですし~ 何と無く興味深く感ぜられます。 まだ解りませんが~どう思いますか? では又、書きます。 皆様、お体に気を付けて。
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by paridayori | 2015-10-19 09:20 | 絵画 & 美術 | Trackback | Comments(0)

多国籍職人仲間

1975年6月15日(日)
6月も半ば、ご無沙汰して居ります。 皆様、お変わりなくお過ごしの事と存じます。 良い天気が続いてましたが、今朝から曇り午後には雨もちらほら、夕方には風も強くと言った一日でした。

二日程うだる様な暑さで、昨日の予定では海岸へでも出掛け様と思って居ましたが、仕度して出たものの余り涼しく、駅に行って時刻表をもらって方向転換、パリ市内を散歩して帰って来ました。

今年になって始めて印象派美術館へ行きました。 絵の方もさっぱり~ ご無沙汰気味~¿? この半年が本当にあっと言う間でした。 したいと思った事、何一つ手に付いてない次第。手術と言う予期せぬ事が加わった為、仕方有りませんが。

仕事の方はまぁ~ 順調と言うか、嵐の前の静けさと云いましょうか~¿? 二週間後に例の、あの狂ったコレクション準備を控え、今の所、余り仕事は忙しく有りません。 のんびりムードで~ フィンランド人のモノと漫才のごとく一日中お喋り、冗談言って周囲を笑わせています。  モノも私の様に、仕事と言うより何かを学び取る目的で、アトリエに来ている人です。  シェフに悪い所を指摘されるのを好むと言う変り者。

若いフランス女性は 『 嫌々この仕事に付いてる 』 『 変るに変れない 』 と、ぼやいて居ますが~ こうした人達を見ると昔、日本に居た頃の自分を思い出します。 一応職に付き、或る程度のお給料をもらって~ 一日 一ヶ月、一年を平穏無事に過ごす生活。  其処から抜け出したくても決心が付かない…  私自身:日本ビクターを辞める時、長時間悩んだ経験からこれ等、若い人達の悩みも良く解ります。

まあ井戸端会議風~ アトリエ内のお喋りの話題は多種多様~ 日本も巴里も変りません。 只、違うのは国際色豊な為、考え方や習慣が違います~ フランス、イタリア、フィンランド、マダガスカル、日本~ 他にもユーゴスラビア、ポルトガル、トルコ、モロッコ等・・・お互いの尊重で問題も起こらず~  余り他人の干渉せず~ されず~と云うのが気楽です。。

さて夏休みですが、コレクション修了後、8月1日から夏季休暇に入ります。 今年は4年振りに帰国を考えて居ますが~¿??? 如何するか決まりましたら、連絡します。。。では又
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≪ DR DUCK ※1931 @ DR.DOODLE 記念 ※ Fisher Price Toys @ 1994 ≫
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by paridayori | 2014-06-15 04:03 | 絵画 & 美術 | Trackback | Comments(0)

徐々に回復

1975年4月19日(土)
皆様、お変わりなくお過ごしの事と存じます。 
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仕事に戻り4日間が過ぎましたが、もう土曜出勤。 出勤一日目は立ったり座ったり~ ミシンを掛けるのが大儀でした。  動力ミシンですが体をかゞめるので、右足に力が入ると痛みます。 大分慣れましたが動き方に因っては未だ少し痛みが残ってます~~ では又 ≪ 御機嫌好う ★ モザイクに込められた心遣いが嬉しい @ ヴァレンシア 駅構内 ≫
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by paridayori | 2014-04-19 10:28 | 絵画 & 美術 | Trackback | Comments(0)

医療システム

1975年4月14日(月)
今日は久々に散歩、歯医者さんに行って来ました。 全く困った物で悪くなると色々重なるものですね。 盲腸が痛んだ日に同時に歯が欠けたのですが、その侭入院。 治療出来ず忘れて居たら少し腫れて来たので、急いで行って来ました。
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 曇っている割りには暖かでした、是が本当の陽気なのでしょう~ 昨日は一日お見舞いの礼状書きでした。 フランス語は話すけれど文や手紙を書くのは英語の方が楽でした。 今回マダム・シモンヌに仏語でお礼状を出しましたら 『 ブラボー』 と褒められましたが、まあ三年半も居れば本来なら当たり前??

何が嫌いって試験と勉強が大嫌い。 その上、英語は何時も赤点、落第点で追試だった私が此処までに成れたのは喜ぶべき事です、お恥ずかしい話ですが。

この2~3日、手紙を書いたり勉強をしたり、長く椅子に座って居る練習をしましたが大部慣れて来ました。 初めの頃は、盲腸の傷が圧迫され長い間座って居るのが大儀で、右手を動かすのも疲労を感じました。 少しずつ体を慣らしそろそろ仕事に戻れると思います。
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明日お医者さんに《復帰許可》の証明書を書いて頂くつもりです。 健康保険のシステムが日本では診察料、薬はその場で保健が利きますが、フランスはその場は全額個人負担で支払い、処方箋や領収書等、色々な書類を添えて後日~ 保健組合に自己申請します。 書類検査の後、何%か戻ると言う仕組みです。 診察料、薬に因って払戻し率が違います。

お医者さんは診療して薬の処方箋を出し、薬は医者の処方箋を持って薬屋さんで購入、申請は自分でと全て分業です。 面倒なシステムですが、全て人頼みより色々勉強になります。 では又、近いうち。 お体に気を付けて――
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by paridayori | 2014-04-14 08:45 | 絵画 & 美術 | Trackback | Comments(0)

病は気から~

1975年3月22日(土)
今週一週間、雪やらみぞれ~ 雨と降りっぱなしの寒い日々が続き、こんな天候の悪い時は傷口がうずくようです。
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≪ 2010年 トラファルガー広場 @ ロンドン ≫
昨日、田舎のおじいさんに便りを書き今日、出しました。 遅れ馳せながらも一応~ お悔みの手紙を。。。家からお婆さんの亡くなった知らせを頂いた頃から、何と無く盲腸が痛い様な~ 肝臓がおかしい様な~ 変な気分の毎日でした。 でも私の場合は 「 病は気から 」 が多分に有るので、自分でも本当に痛いのか~¿? 気のせいで痛い感じがするだけなのか~?と、医者に行くのも不安でした。

手術した後でさえ、余り気分がさっぱりして居るので 『 若しかしたら間違えじゃないか~¿? 』 『 取る必要なかったのでは~¿? 』 等、色々考え巡らせました。 枕元に置かれた自分の盲腸を眺めながらも・・・ 退院するなり医者に行き、疑問を解きました。 先生に質問した所 『 とんでもない~ 逆です、もし我慢していたら手遅れで、お腹の中で破裂していた~ 』 と言われ、『 本当に盲腸だったんだ~ 』 と安心した次第です。 変な安心の仕方ですが・・・

昔から 《 病は気から 》 は、私にとっては本当に微妙です。 誰かに 『 たいへん 』 と言われると急に気になり、何でも無くても具合が悪いみたいに思え~ 逆に 『 たいした事無い 』 と言われると少し具合が悪くても、直ぐ治ってしまう感じがするから、全くいい加減です。 

入院している時、つくづく 『 フランス語で良かったな 』 と思う事が沢山有りました。 日本語に訳すと言い難い言葉や言い難い事。 若し日本の病院で先生や看護婦さんに対してだったら、言わずに我慢してしまいそうな事でも、平気で大きな声で言えるので、其の点、楽でした。 フランス語だと何と無くユーモア、愛嬌が有って…
 
手術後フウフウ苦しんでいた時、意識がもうろうとしながらも、フランス語で 『 こんなに騒いで~ 唸ってご免なさい 』 を連発しながら唸っていました。 入院した日と手術の後、3日間は三台のベッドの真ん中でしたから、両方の患者さんに謝りながら、ハアハア苦しんだ訳。 その時 『 そんな事、構わないわよ~ 皆、同じなんだから 』 と言われ安心して続けて居ました。 

入院中は殆ど困る事も無く言いたい事言い、何の気兼ねもせず気楽な患者でした。 モニックに電話した時 『 癒着とか何かと心配なんだけど~』 と言ったら、『 盲腸は盲腸、そんな余計な事まで考えなくて良い !! 』 と叱られました。
 
保健組合の許可も下り、ソミューで休養する事になりました。 モニック姉妹は月曜日が復活祭の祝日の為、連休を利用して金曜日の夜から行きますが、私は一足先に~ 来週水曜日頃に出掛けるつもりですが、その前に家に電話するかも フランスでは、病気療養の欠勤中は自宅から離れる時、保健組合に申請して許可を取ります。 許可無しに出掛けて保健組合の抜き打ち訪問が有って、留守の場合は休暇中のお給料が、支払われなくなります。
 
来月4月1日からは仕事に戻るつもりですが、こう長く休むと生活が不規則になりがちです。 まあ一週間前までは病院でしたが、家に戻って来てから毎日雪降り。 床に居る時間が長いので夜、眠れなくて困ります。 

盲腸の切り口は約5~6㎝でお腹の丸い線に沿って切ったので、良くなれば余り目立た無い様です。 まあお腹ですから目立っても隠れても関係ないですが。 

春とは言え未だ未だ気候が不順です。 皆様、お体に充分気を付けてお過ごし下さい。では又。
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≪ 2014年3月9日 巴里 @ サンジェルマン・デ・プレ * Jean-Philippe Delhomme 画 ≫
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by paridayori | 2014-03-22 05:06 | 絵画 & 美術 | Trackback | Comments(0)

鶯の声

1975年2月24日(月)
一週間ほど前から、うぐいすの声が聞こえて居ます。 巴里に鶯なんて結び付かない様に思いましたが、此処に移ってからは、季節感を味わえる様です。 ちょっと通りから入ったゞけで~ 夜は隣の旦那さんの子供を叱る声が、偶に聞こえるくらいの静けさ。 一人静かに何時間も過ごすのが好きなので、ついつい夜鷹になってしまいます。
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前の所は騒音で、お隣さんと喧嘩が絶えず~ 最期は絶交状態でした。 でも行き過ぎでは無かった様で先日、アパートの管理人さんに逢った時、聞いた話では~ 階下の住人の苦情で7階の住人は全員立ち退きになるそうです。
 
夜遅く騒音を立てながら階段をドタバタ、ヒッピーの出入りも多く真夜中~ 平気でドンチャン騒ぎして居たとか。  年配の仏人マダムと私は何時も苦情を言っていたのですが、我々二人が昨年10月に引越したのを良い事に、若い人達は、したい放題していた様です。 うぐいすの話から大分横道にそれてしまいました。
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今日のお便りで田舎のおばあさんが亡くなられた事を知りました。 田舎に便りするつもりですが、何分にもお悔やみなど言った事が無いので、うまく書き綴れるか心配です。 良い年して、お悔やみの言葉も言えず~ 一人前の顔をして居るのですから、困ったものです。 この頃は一日中、頭の中をフランス語が駆け巡っていて、上手くも無いのに口を突いて出て来るのはフランス語です。 偉そうに言いますが~

先週の木曜日、ラピドス店入社以来、二年七ヶ月 一緒に働いたマダム・シモンヌと、働いた期間は短いですが、昨年一緒に英国旅行した若いダニエル、この二人がアトリエを離れました。 マダム・シモンヌに対しては母親の様な親しみを抱いて、仕事以外にもフランスの習慣を色々教えてもらったり、困った事や相談すべて頼って来ました。 

そんな事も影響してか、日本を発って以来、巴里に来てからは涙もろく無くなった筈なのに、最後のキスを頬に交わした時、思わず涙がこぼれ~ 家に帰り床に入り寝付くまで溢れ出る涙が止まらず。 翌日は狸の様な目をしてアトリエへ~
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人には色々タイプが有りますが、マダム・シモンヌは 「 母親タイプ 」 と言う感じ~ ご自分も私生児の娘 「 カトリーヌ 」 を育てながら苦労されて居た方でしたが、大らかで面倒見の良い暖かい方でした。 お店を離れても又、お付合い出来ると思います。何処の職場にも存在する、理解し難い色々複雑な社会問題が絡まっています。 では又。 
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by paridayori | 2014-02-24 08:06 | 絵画 & 美術 | Trackback | Comments(0)
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夢を叶えた落ちこぼれの巴里修行


by paridayori
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