巴里便り~今昔★オートクチュール修行@70年代

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HOPE JAPAN

2011年4月:東日本大震災から一ト月半を迎えますが、世界の音楽文化芸術家に因る震災復興救援活動が 各国で行われています。 日本では多くの海外アーテイストがキャンセルした中、世界一のオペラ歌手プラシド・ドミンゴ氏の来日~ 被災地への哀悼そして復興へ向けて、生きる活力と勇気、希望の想いを込めて力一杯の歌声~会場の観客と共に 《故郷》を熱唱~ 自粛ムードから復興への願いを込めたメッセージ~ 桜のころに 来日出来た喜びと共に~ 70歳を迎え未だ衰えぬ素晴らしい声に、超人的な氏の生き方のパワーを頂きました
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巴里では4月6日 テアトル・シャンゼリゼで 《 HOPE JAPAN 》 復興支援の特別企画!!

デザイナー:高田賢三氏に因る被災者、被災地へのお見舞い、そして復興支援への謝意~  
静寂に包まれた厳かな闇の中、シルヴィー・ギレームの優美で繊細なバレーで開幕。。。 

被災地、仙台に住む仏女性から家族へ送ったブログ《仙台の手紙》~ 灯りも水もない極限の状況の中で生きる被災者の 共同生活、気遣い、思い遣り、心の触れ合い、、辺りの情景、そして新たな希望への世界観~表現豊かで日々の生活が目に浮かぶ心和む語りには、祖国で安ずる家族をほっとさせる心遣いが読取れました。

仏語に訳された宮沢賢治の詩《雨にも負けず》は、被災地で不便な生活を強いられる被災者の方々へ思いを    馳せ~ 日仏双方の今昔、男女の隔たりを感じさせない心の奥に潜む思いに感動しました。

東北の美しい豊かな自然、子供のころ福島の田舎で過ごした夏の思い出、鎌倉岳へ登り乾いたのどを山からの清水で潤し~ 祖父の見つけた蝮なるものを初めて目にした~ 遠い日々が昨日のように想い浮かび~    未だ原発が存在しない古き良き時代??!!~でした。 

この晩は震災復興を支援する世界の芸術家が勢揃い、バレー界からはニコラ・ルリッシュ、ギエム、ピアニスト:マルタ・アルゲリッヒ&フレルの連弾~ バイオリン&チェロのカプソン兄弟、オペラ歌手:ナタリー・ドッセー、  ロラン・ヴィラゾン,《馬》の 魔術師 :バルタバス… 

巴里で活躍する日本人ダンサーや音楽家、ピアノ&ヴァイオリンで《五木の子守唄》声楽家の《赤とんぼ》・・・   国境を越え思いを一つに復興への≪HOPE JAPAN:希望≫ 会場を埋め尽くしたパリジャンを始めとする   多国籍の観客、世界中からの限りない応援と強い絆の連帯感にグロバリズムを感じた一夜でした。
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by paridayori | 2011-04-25 16:47 | 行事 | Trackback | Comments(0)

再転居

1972年4月20日(木)
お便り有難うございました。 今日、着きました。 写真が危機一髪で着いてホッとしました。 実は今夜11時の夜行でフランクフルトへ発つ予定でしたが、仕事から帰って仕度して出掛けたら一足違いで乗り遅れました。  巴里-フランクフルト間は夜11時発、翌朝7時47分着。 きっと慣れない旅に夜行は止めた方が良いと言う事  だったのでしょう。 朝7時47分発~15時25分着にしました。 昼間走るので美しい風景が見られるでしょう。
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≪ドイツ:フランクフルト近郊の風景≫
皆様、お元気そうで何よりです。 美しい富士山の写真、楽しく拝見しました。 残念ながら巴里ではこの様な   美しい山々は見えません。 明日、車窓からの景色が楽しみです。 

いよいよ電話が引けたそうですね。 でも声の便りのテープが間もなく届くと思いますので先ずテープを聴いて  下さい。 私は毎日、皆の声を聴いて楽しんでいます… 

今月一杯でこの下宿を出ます。 移ったら新しい住所と電話番号を書きますね。 この手紙の裏にも書いて置きます。 仕事、その他順調です。
 
仕事も三ヶ月を終えようとして居るので、相当身に付いてないといけないのですが~ やはり暇が有ったら   2~3ヶ月くらいカット:裁断の学校へ行きたいと思います、立体裁断を学びたいので~ 其れが出来れば縫い方のテクニック、アイロンの掛け方は、直し仕事で部分的に大分経験しましたから、以前よりずっと上達しました。 

今度のマダム、ミシンや人台等、持っているので少しは家で仕事出来るかも~?!  引越しする前に鍵を渡すから来る様にとの事で来週木曜日に伺います。 『一緒に食事するから食べないで来る様に』とのお誘い、此処も  人の良さそうなマダムで楽しみです。 では又書きます。 眠いのと腕が少々疲れ気味で汚い字でご免なさい。
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by paridayori | 2011-04-20 16:10 | 風景 | Trackback | Comments(0)

オルセー美術館

1972年4月19日(水)
皆様、元気でお過ごしの事と存じ上げます。 私は至って元気です。 先日は誠にひどい手紙で~まあ何時もの事ですが、この前は特に酷く~申し訳ございませんでした。 昨日はエドワーズの友人達に逢いました。 

以前の住所宛に手紙を呉たのですが【高田賢三ショー】の日に石蔵さんから受け取りました。 来仏の内容   だったのでホテルを訪ねましたが不在。 帰宅後、夜中の1時に電話を呉て、昨日の朝7時にホテルで再会出来ました。 ~が電話が午前1時だったので又、隣室のルースと喧嘩してしまいました。

逢えたのは出勤前のたった1時間でしたが感激の再会。 エドワーズに勤めたのは短い間でしたが日本ビクターと違い、皆ファッションに関心を持つ人達なので話が弾みます。 色々エドワーズの様子とか昔の仲間の話も聞けて、ほんの短い時間でしたが私にとっては貴重な、楽しいひと時でした。 日本で一緒に働いた仲間と巴里で逢えるなんて嬉しい事です 今週は良い事が多かった様です。

【KENZOショー】も大変好評でした。 一人で開いたコレクションなのに 1500人近い来場者【世界のKENZO】だな~と関心しました。 会場に日本人は極、少数で英国、アメリカのジャーナリストやお客様が多いのか英語が多く聞かれました 7~8年のパリの生活から生れたデザインですね賢三さんのは… 着物風のドルマン:  スリーブを上手に取り入れたニット等、色や形は日本風でありながら、モダンでシックな巴里の気品にマッチしたコレクション。 お母さんは前にテレビで賢三さんの作品を見た事が有ると話していましたが~~ 
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素晴らしいシャンデリアの輝く《オルセーホテル・晩餐の間》は目を見張る様な美しさ、オートクチュールに身を  包んだ貴婦人が今にも踊り出しそうな所で行われました。  今日は楽しかった事を書きました。 では又~
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≪現オルセー美術館≫
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by paridayori | 2011-04-19 15:29 | 風景 | Trackback | Comments(0)

アエログラム

1972年4月17日(月)
この所、少々間が開いてしまいましたがその後、お変りない事と存じます。 先週一週間はコレクションの準備で忙しく、このアエログラムを買いに行く暇も無く、ご無沙汰しました。 色々面倒なお願いして申し訳有りません。
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先週は入って以来二度目のコレクションが開かれた為、準備で朝8時半から夜9時頃迄。 でも仕事は軌道に 乗って来た様です。 色々道理に合わない事を言われ、頭に来たりしながらも何とかやっています。 

前の手紙にもちょっと書きましたが部屋の方、5月1日から変わる事にしました。 安いだけでなく今の部屋も色々頭に来る事が有るので~と言うのは隣室のオーストラリア女性、ルース。 早寝早起き~朝は 8時頃から ラジオやステレオを大きな音で掛けています。 普通の日は仕事に出掛けるので構いませんが、土日の騒音は寝だめが出来ません。 早寝早起きすれば良いのでしょうが~ 

今度のマダムにも気に入られ一度は断ったのですが『寂しいから如何しても来て欲しい』と言われ、良さそうな  人なので行く事にしました。 

今月12日に2度目のお給料を頂きました。 前月は700フランちょっとでしたが、今回は970フランでしたので、 ドイツへは安心して行けます。 ホナカー家へは今週末に行く予定です。 6月にドイツを離れるのは残念です。 近くに居てもしょっちゅう逢いに行ける訳では有りませんが、私もやっと落着いて是からと言う所。 今年の夏、 冬を楽しみにして居ましたが~この機会に逢っておかないと、テキサスに帰ったらもう二度と逢えませんからネ。
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≪ライン下りの船窓からドイツの風景≫
今、カフェで是を書いているので、纏まらない手紙になってしまいましたが、又書きます。 今日も多分、又、遅くなるので書く暇が無いと思います。 今夜6時から《高田賢三ショー》を見に行きます。 石蔵さんと~ 
 
今は未だ2~3人の日本人としか付き合いが有りませんが、ここの仕事を紹介して下さった女性、のぶよさんがとっても 良い人で『何時でも相談に乗るから~』と言って下さいます。 仕事場でパトロンが言葉の問題で私に話が通じないと直ぐに彼女に電話して、通訳を頼みます。 さて、もうそろそろアトリエに戻らないと~  では又。
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by paridayori | 2011-04-17 12:44 | 風景 | Trackback | Comments(0)

マロニエ

1972年4月7日(金)
4月に入っても未だ少々寒い日が続き薄手のコートを離せません。 でも街のマロニエの並木が本当に綺麗~ 昨日待ちに待ったドイツ在のホナカー婦人から便りが届きました。 一家は六月にドイツを去ってアメリカへ帰国するそうです。 四月中はお休みが有るので都合が良いから、是非来るようにとのお誘いです。
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今日、お店のパトロンに聞いた所、20日頃、週末が入る長い休みが取れそうなので直ぐに返事を書くつもり  です。 この機会を逃したら、もう二度と逢う機会は無いでしょう。

其処でお願いですが家族揃って写した写真、家と周辺の風景、お父さんのサツキや小金井の写真等、送って  頂きたいと思います。 色々話題に出て質問されると思いますし、写真が有れば説明も楽なので、英語が出来なくても大丈夫でしょう。  フランス語も出来ないのに最近は、英語もすっかり忘れました。 と言うか英語は   苦手で、昔から覚えてませんが~

さて仕事場でも下宿でも色々問題は有ります。 仕事の方は調子良く頼まれ ハイハイ聞いているので、一度に色々な人から仕事を頼まれます。 パトロンとマダムに対しては新入社員ですから仕方有りません、素直に聞いています。 

今日など酷い状況で、ベルトを作る様に言われ作っていたら、裁断の責任者が来て『たった2個だから釦すぐ  付けて』と言われ、半分縫い掛けたベルトをミシンに掛けた状態で、釦付けに取掛りました。 一つ目が付け  終わった時、マダムが来て 『6時半だから釦ホール屋さんへ行って ワンピースを取って来て』 と言うので直ぐに出掛けました。 

戻って来て夜8時迄、釦付け… まあ何時もは是程では有りませんが、金曜で週末の為、余計忙しかった   様です。 今週は月曜日に休んだので明日の土曜は出勤するつもりです。

部屋の方は先日、オデッタさんから紹介された下宿の部屋どうしようかと、又、迷い始めました。オデッタさんの家の近くで、其処もマダム一人住い。 面倒見の良い下町の女将さんタイプの人。 一度は電話で断ったの   ですが『マダムが残念がって居る』との事なので、一度、見に行って見ようか~ 迷っています。

お伺いが後になりましたが、お母さん血圧は如何ですか? 心配ばかり掛けて申し訳有りません。 これからは少しのんびりして下さい。 お身体に気を付けてお過ごし下さいませ。 
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≪ルクサンブール公園≫
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by paridayori | 2011-04-07 07:33 | 街並 | Trackback | Comments(0)

すずらん

我が家のバルコーンには 5月を待たずに 早々咲き誇る 愛らしい鈴蘭が 春を告げて居ます。 
2年前、中庭に放置されていた 花の終った鈴蘭を引取って~ 年々増えて大家族になりました。
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小さな鈴をいっぱい付けた鈴蘭、フランスでは ≪幸せを運ぶ花≫ として贈られます
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被災者の方々に一日も早く幸せな生活が戻りますよう祈りつつ~ 鈴蘭が沢山の幸せを運んで呉ますように~~
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by paridayori | 2011-04-04 07:47 | 花:植物:自然 | Trackback | Comments(0)

ポワソン ダヴリル

1972年4月1日(土)
街のマロニエの並木が萌黄色に色付き始め、あちらこちらの公園も新緑の若草色に衣替え。 花壇には花が  咲き始め~ 巴里の高い石造りの古い灰色の壁は、冬の枯葉とも~春の緑とも~美しい調和が取れて居ます。

今日の土曜日は久ぶりにお休みだったのでルーブルへ行きましたが、復活祭の連休のせいで人が多かった為、入らずにゴッホ美術館へ行きました。 此方も入る時は空いて居ましたが出て来る時は行列。 是から気候が良く暖かくなると観光地は何処も長蛇の列でしょう。
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巴里の街並みを一人颯爽と~ でも無いですが~歩く気分は格別です。 美しい自然と古い建物とに感動しながら巴里の地に踏み込んだ事、新めて嬉しく思い幸せを 噛締めています。    

アトリエでは大変な仕事が多いです。 相変らず直しの仕事も多く悩む事もしばしば・・・ 然しそれも自分の技術の未熟さが原因。 アトリエの人達は皆、良く教えて呉れますし手伝っても呉ます。 この人達が教え甲斐の有る様に頑張らなければと思うのですが・・・ 色々思いを巡らせながら一人、巴里のプロムナードを満喫しています

渡仏前から欲が無かったのか臆病のせいか、巴里以外のヨーロッパ旅行に出る興味が有りません。 其れよりフランスの田舎や郊外へ行って見たいと思います。 長いヴァカンスが有ったらお城巡りとか~南仏とか~~   日本に居る時は只、渡仏の夢を見てましたが、来仏してからは、よりフランスを知りたいと言う欲が湧いて来た 様です。

フランス人は余り人の干渉をしない為、冷たい様に言われますが~ 色々の方とお付き合いして面倒を見る時は良く見て呉ます。 必要以上に関らず案外はっきりしていて、人付き合いが苦手で面倒な性格の私には、煩わしく有りません。 早くフランスの習慣、生活に慣れたいと思います。
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 注: Poisson d’Avril ≪ポワソン ダヴリル:四月の魚≫ 『有り得ない~』 とか 『うそ~』 とか
≪エイプリル・フール≫ に匹敵する 仏語です。
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by paridayori | 2011-04-01 07:48 | 風景 | Trackback | Comments(0)
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夢を叶えた落ちこぼれの巴里修行


by paridayori
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