巴里便り~今昔★オートクチュール修行@70年代

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オデッタさんの招待

1972年8月28日(月)
残暑厳しき折、如何お過ごしですか?? 昨日の日曜日はオデッタさんに招待され、彼女の家族と一緒に過しました。 12時半~食前酒、甘いお酒とおつまみ、お喋りで始まり~ ヴァカンスの写真を見せて頂いたり、
家からの写真を見せたり話が弾みました。 

マダムからはスペインのお土産、短剣の形をしたペーパーナイフを頂きました。 日本では切れる物はプレゼントしませんが習慣の違い~~??!!
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結局食事に着いたのは3時頃~ 例の如く延々と夜8時まで。 オードブルは中を繰抜いて、ポルトガルのポルト酒を入れたメロンと小海老~ メインはジゴと言う子羊のもも肉の丸焼き。 生焼き位が柔かく美味しいそうです。 是はフランス料理の代表とか~ 白インゲンのソースが掛って居ました。 最後にサラダとチーズ多種。 デザートはアイスクリーム、フルーツ、コーヒー、お酒はシャンパンで~ ホームパーティーでもコースメニューです。
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最近はフランス語にも身が入り、頑張って居る成果?? 孫のブリジットとも何の障害も無く(ちょっとオーバーですが)話せる様になりました。  言葉が出来れば、より楽しい滞仏生活が送れると思います。 

又、まとまらない事、色々書きましたが~近況報告です。 皆様、お体に気を付けてお過ごし下さいませ。 
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by paridayori | 2011-08-28 04:50 | お菓子:食 | Trackback | Comments(0)

巴里の夏休み

2011年8月某日
今年は夏休みを7月中旬~8月中旬に繰り上げ、早ばや巴里に戻りましたが~~ 驚いたのは、サンジェルマン界隈が人影も少なくゴースト・タウン?? 化して居ました。
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閉めている店舗や休暇を利用しての工事中~が軒並みです。MAX・MARAは6月のソルド:バーゲン中に閉めて工事に入りましたが~ 来週末から始まる服飾業界の展示会と、ヴァカンス明けのショッピング客向けに、   週明け早々には開けるのでしょう~~か、工事も追込み~~??
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今年も又、巴里を訪れた観光客は昨年を上回る輝かしい数字を更新、世界一位の座は揺るぎません。 それにしても如何して、巴里の中心ショッピング街が閑古鳥~~??

夏に訪れる観光客は観光目的に徹して居る為、先ずルーヴル、オルセー美術館、エッフェル塔、凱旋門、サクレクール寺院~ 是だけで一週間は終わってしまう位、何処も長蛇の列。 そして子供連れの家族旅行者は、ショッピング街には興味なく、お土産屋さんが大繁盛。 飲食も、時間と経費の節約?? 言葉のハンディも考慮すればファーストフードが無難??  そんな事情から8月の巴里、観光地以外の地区ではお店を閉めて、休業する店が多いのです。
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90年代、バブルの頃は訪れる観光客の落とすお金も多かった為、夏休み中、臨時に派遣を雇ってもお店を開ける店が多かったのですが、此処数年、世界的な景気の悪化で、観光客の財布の紐も固く、目的以外の浪費が減ったのでしょう。態々臨時の人件費を払って開ける店舗が減りました。 移動もバス、メトロと公共乗物や観光バスが非常に便利な巴里、タクシーの運転手さんは嘆いて居ました。 タクシーも半数近くが夏休みを取って居ます。

フランスの夏休みは法律で決まって居る為、夏に休まなくても年間6週間は消化しなければなりません。 毎年5月から翌年迄の一年間で6週間の休暇になります。 入社一年に満たない人は、例え会社が4週間休んでも、4週間分の給料は出ません。 又、途中で会社を辞めた場合は、其れまでに引かれた分が戻ります。

長期ヴァカンスは≪命の洗濯≫ 定年まで頑張って休みなく働き続けて、急にリズムが変るより、重要なメンテナンスだと思います。 年に一度の長期休暇で体を鍛え、頭を切替え、心構えを新たに~ リフレッシュしながら、生涯現役で何時までも楽しい人生を送れる体制を、日本にも誕生させたいですネ。。。 
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by paridayori | 2011-08-26 19:58 | 街並 | Trackback | Comments(0)

声の便り

1972年8月22日(火)
中秋を感じる巴里~ 肌寒く街行く人々の姿も、厚手のスーツやコート姿が多く見受けられます。 日本はこれから残暑が厳しくなると言うのに~ 

お陰で夏中、長袖で過せました。 急いで作った半袖は着ず終い。 涼しい夏は衣装の少ない私にとって 大助 かり。 反面冬は寒くなると言われています。 去年の冬は、来た頃から今年の二月頃まで暖冬でした。 

寒い筈の冬が暖かく、暑い筈の夏が涼しい暖冬異変。 今年の冬は寒さを覚悟しています。 先日、早々に
ソルド(バーゲン)でブーツを買いましたが、細くて脇ファスナーを閉めるのが大変。 店員は『皮だから直ぐ
伸びる』と無責任に言ってましたが~ 一生懸命歩いて、足を細くしないと。

その為では有りませんが昨日、今日と7時間程、歩いて来ました。 何㎞位になるのかしら。 最近は地図を持たずにあちこち歩いていますが、間違った方向に行ったり、迷う事も無く、地域感覚に慣れて来たのでしょう。

さて、友人が一時帰国するので、声の便り:メッセージを吹き込んだテープを頼みました。
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他にアーモンドを砂糖で包んだ、ドラジェと言うお菓子。 フランスでは結婚式、出産等のお祝いの贈り物、日本で言う引出物に使います。 お祝に応じて、美しい可愛い布袋や箱に詰めて、招待客にプレゼント。 アーモンドと砂糖菓子なので、ちょっと重くなりましたが~ 
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声の便りは何時ものごとく詰らない話しですが、まあ聴いて下さい。 取急ぎ~ 連絡迄。 では又~~  
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by paridayori | 2011-08-22 23:09 | お菓子:食 | Trackback | Comments(0)

ラ・ロシェル

1972年8月17日(木)
今日、海から帰って来ました。 お母さんのお便り届いていました。 有難うございます。 皆様、お元気そうで何よりです。 私も来て以来、病気もせず、幸せに思って居ます。 

ヴァカンスは楽しく過す事が出来ました。 先週の金曜日の夜行で発ち、土曜の朝着、土日は晴れましたが
月火と強風を伴った雨~ 豆台風でした。 火曜日からは晴れて、マダムと三人で近くの3㎞も有る、長い橋の
途中まで散歩し其処からマダムの友人の絵描さんのお店に寄りました。 友人はお皿など陶器にも絵を描いて売っています。
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彼女の仕事場に案内されましたが、こじんまりして雰囲気の良い部屋でした。 『描く事を愛し、好きだから毎日続けられるの~』と話していました。 45年間、毎日描き続けて居るそうで『私にはヴァカンス何て無い』と休暇好きな仏人には、耳の痛い様な話でした。 

夜は牡蛎の養殖をして居る友人ご夫妻の車で、綺麗な目の可愛いお孫さんや知人等連れ立って、ロワイヨンに行ってきました。 このロワイヨンと言う所は、まあ熱海の様な所かな~?と言うのはヴァカンスに来た人達の遊び場。 宴会場では無く、レストランもクラブも有りますが、大人も子供も遊べる所。 14、15日と祝日の連休で花火大会が行われていました。 

仕掛け花火は有りませんが、何年ぶりかで美しい花火を観ました。 まるで頭上に宝石が降って来る様な、  色とりどりの素晴らしい光の演技に、我を忘れ吸い込まれて行く様でした。 帰りがけ美味しいフルーツパイと   シャンパンで、一休みして帰途に着きました。 

昨日は3kmの橋を車で渡り、イル・ド・レロン(島)に行きました。 島にある広い広い砂浜、サン・トロジャンで日光浴をしましたが、ここの砂浜は海へ出るまで200m以上有る広い所です。 縦にも横にも広く、さらさらの砂は   ≪鳥取の砂丘の砂≫に似ていました。
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≪ブルターニュ≫
午後4~5時頃の日光浴でしたが、お客さんは一杯、車もすごい数。 でも日本の海辺の様に混雑を感じないと  言うのは、それだけ広いという事なのでしょう。 美しい海岸でした。

今朝、皆に挨拶して巴里に戻りました。  牡蛎の養殖をして居る方に牡蛎を頂きました。 一つは子供のうち   日本から輸入され、大きくなる迄に八ヶ月掛かるという、日本生まれのフランス育ち。 もう一方はフランスで生まれ育った純粋なフランス産。 海辺で食べる牡蛎は新鮮そのもので、とても美味しかった。 

マダムの家近くの海は沿岸で牡蛎や貝の養殖をして居る為、海水浴場は有りません。村の人々は皆、親切な良い人達。 この町に来て、フランスの素朴な漁村を見た感じです。
 
巴里を離れこの一週間、日本人はもとよりエトランゼ:外国人は殆ど見かけませんでした。 きっと我々は珍し  かったのでしょう、行く先々でじろじろ見られました。 天候には恵まれませんでしたが、良いヴァカンスでした。 明日から又、学校です。
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 ≪スペイン:ヴァレンシア≫
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by paridayori | 2011-08-17 14:50 | 風景 | Trackback | Comments(0)

如何お過ごしですか?

1972年8月16日(水)
和江さんは9月の発表会を真近に控え、レッスンに余念が無いと思います。 夏休みは如何お過ごしですか? 私は海へ来ていますが、着いた日と日曜日だけ午後から晴れ、昨日、今日と雨風で、ちょうど日本の台風の様な天候です。

昨日はお天気なら、ボートで海へ出る予定でしたので残念です。 こうして家の中に閉じ籠っていると、パリが  恋しくて仕方有りません。 早く巴里に帰りたい~と言うか、家から手紙が届いているかも~ と言う思いから~ ホームシックでしょうか?? 

今日は午後から晴れそうな気配~ この家の直ぐ裏手が海です。 さっき海辺で30分ほど立って眺めて居ましたが、吹き飛ばされそうな強風~ 方々に散らばっているボートが、今にも沖へ向って船出しそうに揺れていました
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by paridayori | 2011-08-16 14:21 | 風景 | Trackback | Comments(0)

絵葉書

1972年8月13日(日)
とうとうイルドレロンにやって来ました。 昨日の朝6時に着き一眠りして夕方この辺りを散歩 しました。 マダムの家は、この絵葉書の家のかたまった中程に有ります。 写真の塔、中は美術館になって居て、引き潮の時には塔まで歩いて行けるそうです。 近日中に訪れるつもり~ 海は砂が多いせいか、風の為か、濁ってはいますが とても綺麗。 美しい夏を過ごせると期待しています。
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by paridayori | 2011-08-13 16:10 | 絵葉書:手紙 | Trackback | Comments(0)

西仏:イルドレロンへ

1972年8月11日(金)
今迄、夜9時頃まで青空が見えていたのに~ だんだん日が短くなりました。 そちらからのお便り~ ご無沙汰  されて居る様ですが?? お変りないと存じます。
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マダムが居ないのでコンシエルジュ:管理人に毎日聞いていますが~ こちらの便りは着いてますか? 最近、日が掛かる様に思います。 夏休みで配達の人手が減っているのでしょう~か??? 我家も皆様ヴァカンスで、  お忙しい事でしょう。 楽しい便りお待ちします。 

今、夜8時30分。 今晩12時頃の汽車でロシュフォーへ発ちます。 マダムの実家、西仏のイルドレロンへ、  フランス語の達者な友人、みき子さんと出掛けます。 

今月に入ってずっと学校通いでした。 アリアンスのクラスも初めは40数名で大混雑。 先生の説明を聞き、  黒板を写すだけの授業でした。 余り多い為、途中、二クラスに分かれ、私は新しい先生の方へ~~⇒ 

新しいクラスは人数が減った為、文法の説明をした後、必ず短文を作らされ全員に当ります。 会話の時間も  設けられ、順調に進みそうな所で先生がVACANCE。 新しい先生が来た時は『前の先生の方が良かった』と  がっかり。 でも案じたより面白く、良い授業を受けられて居ます。 

以前、夜間に通っている頃は、仏語で文法の説明を聞いてもさっぱり理解出来ず、順番が回って来て指されるのが苦手でした。 今は答えが直ぐ出なくても、返事が出来ます。 何やかや話して居る内、何とか答えられ  ます。 日常生活で会話に慣れたお陰でしょう。

会話の質問の時『日本女性』に付いて聞かれました。 其処で『結婚したら家庭に納まり、家族の世話をする為、殆どが勤めを辞めます』と言ったら先生(女性)を初め、イタリアやスペイン等、欧州の女性は『何て寂しい事だろう』とか、『私は嫌だ、外へ出て自由に働きたい~』と言ってました。

日本人男性が『家の仕事、家族の面倒を見る為』と言ったら『フランスだって同じ、でも女性も外に出て働くワ』と~ この国は男女同権が浸透している様です。 職場で女性のシェフ:責任者も一杯居るし、警察でも何処でも半分位、女性の姿が見られます。 女性のタクシー運転手も普通。 フランスでは男女の雇用差別や人種差別が禁止されています。 とは言っても未だ未だ、完全に平等では有りませんが~
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by paridayori | 2011-08-11 14:35 | 空:雲 | Trackback | Comments(0)

希望、欲望

1972年8月5日(土)
今月でとうとう九ヶ月目を迎えます。 この間、心配の掛けっぱなし、安心出来る便りが書けた月は有りませんでした。   本当に申し訳なく思って居ります。 良い便りが書ける様、努力して居ますが、中々思う様に事が運びません。
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今回も職が決まったとは言え、安心出来る状況では有りません。 カルト・トラヴァイユ:労働許可証を取るまでは…  然し難しい問題にぶつかる度、諦めや失望を感ぜず、むしろ希望、欲望が掻き立てられます。

それだけ私を引付ける魅力が、巴里に~クチュリエに有るのです。 私にとって花の巴里では無く、クチュリエも  職業の華では無いのに、魅力を感じます。

巴里には一人暮しの女性が多く居ます。 街、全体がアパルトマンの為、成人すると親元を離れ独立します。   結婚して両親と一緒に住む事も無く、配偶者に先立たれたり、離婚して一人になっても、親元に帰ったり老後を子供と一緒に住む人は居ません。 子供が結婚して家を出ると、エッフェル塔のフォンテル夫妻の様に、空いた部屋を間貸ししたり~

一緒に住まなくても行き来したり電話は頻繁です。 食道楽の国、食事時の交流が多く、 家族揃ってテーブルを囲み、賑やかに会話が弾みます。 一緒に住まない為、嫁舅問題も少ないようです。

8月に入って夜、中庭に面した窓のすだれを降ろす度、辺りの灯りが一つ一つ消えて行きます。 きっとヴァカンスに出掛けたのでしょう。 商店も閉めている店が目立ちます。
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今、夜11時。 タクアンを茶請に家から届いた新茶を飲みながら書いています。 是から教科書をちょっと読んで寝ます。 では又~
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by paridayori | 2011-08-05 11:31 | 花:植物:自然 | Trackback | Comments(0)

夏期講習

1972年8月2日(水) 
又々持ち歩いている内に三日も経ってしまいました。 この2~3日、色々有りまして~ 31日にアリアンス・
フランセーズへ夏期講習の申し込みに行ったのですが、思ったよりすごい人。 各国の学生が夏休みを利用して勉強に来ていて、今のクラスも大入り満員。 早く行かないと席が無いくらい。
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受付で前と同じ課を希望したのですが、何時も中途半端だった為『忘れているといけないから~』と試験されました。 本当に忘れてうろ覚え。 でも何とか書いて提出しましたら、進級させて呉ました。 適当なものです。   同じ所を繰り返さずに済んだものの、途中が飛んでいるので、其の分と予習、それに宿題等、辞書を引くのが  大変です~  

暇が一杯あると思っていたら、学校は午前10時半~12時15分。 往復の通学時間を入れると半日掛り。 そして石蔵さんの仕事の手伝いで飛び回る事に。 実は彼女が、繊維関係の新聞にレポートも書いて居て、商社の依頼で買付けを頼まれたそうです。 オートクチュールの有名店は、殆ど日本と契約が有る為、サロメを紹介して欲しいとの事。 

今日、石蔵さんと通訳を案内して、サロメのパトロンに紹介して来ました。 ほぼ話が決り、後の決定は、サロメと日本の商社で行われます。 石蔵さんはこの橋渡しで、幾らかコミションを頂くそうで、私にもお礼を~と言って下さいましたが、遠慮しました。

お金を貰う事より、お世話になったサロメや石蔵さんに、幾分でも役に立ち恩返し出来れば~ 祈る事はこの契約が上手く運び、サロメがより発展する事と仲間全員の幸せです。

石蔵さんは『貴女が真面目に勤めた信用も有るのよ』と言って下さいました。 『只、商売したいと言っても一度の訪問で、話が決る事はありえない』と、そしてサンプル商品を見て『オートクチュール店に劣らない、良い仕事を  しているアトリエ』と褒めて居ました。 

まあ何でも良いのです、契約が成功して呉れば… 来仏以来、八ヶ月、人の世話を受けて来ただけの私ですから、今迄お世話になった方達に、喜んで頂ければ嬉しいです。
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by paridayori | 2011-08-02 14:33 | 花:植物:自然 | Trackback | Comments(0)
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夢を叶えた落ちこぼれの巴里修行


by paridayori
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