巴里便り~今昔★オートクチュール修行@70年代

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帰国挨拶

1973年4月29日(日)
日本は明日も休みですね。 フランスも5月1日メーデーが休みの為、30日を休みにして飛び石連休【 フランス語ではポン/ 橋 】にする所が多いです。 ラピドスも明日は休み、と言ってもお店は開けるそうですが~

事情は前回の手紙に書きましたが、土曜日、オデッタさんに電話した所『もう少し待て』と言われました。 叔母さんの知り合いの ポリス 『何人かに頼んでみる。結果は解らないが先に滞在許可証を取れば良いのだから 』 と言うのです。 

でも私としてはもう全然見込みは考えていません。 1%位は望みを掛けているかも~ まあどちらにせよ飛行機の方は予約して置くつもりです。 若しキャンセルする事になって、キャンセル料を払うにしても、そんなに高く無いと思うので。

欧日協会と言ってヨーロッパに住む人達の帰国、往復便を斡旋する会が出来たのです。本当は会員で6ヶ月以上経たないと資格が無いそうですが、5月15日の便は丁度空席が有るとかで、資格が無くても良い…と言って呉れました。 

片道1750フランだそうで、30フランの会員料を払ったとしても安いです。 荷物は大した物が無いので船便にするつもりですが、幾ら掛るか見当がつきません。 どちらにせよ、今の持ち合わせで充分とは行きませんが間に合います。

友人宅へ、あいさつ方々訪れましたが、みんな非常に残念がって呉れました。 お店を紹介して下さった方も、オペラの勉強をして居る友人も。 巴里に未練も有りますが~日本で生活しなければならない事になれば、それなりの心構えも出来るでしょう。 お母さんに言われるからで無く、そろそろ結婚も考えます。  今迄は只、巴里のオートクチュールを夢見て憧れて居ましたが~
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自分自身の人生 『 あの時~ああすれば良かった~』 と言う後悔を残すのは嫌でした。出来なくても良いから思った事を出来る所まで~ と決心、ただそれだけでした。 今の気持ちでは若し結婚して仕事を続けられれば、其れに越した事は有りませんが… どうしてもやめなければならない時は、悔いなくやめる事が出来るでしょう。

帰国後を期待して巴里に来る人と違い無駄な話しかも知れませんが、フィナーレに巴里に来たのです。 帰国してどう仏帰りを生かすかは自分次第。 今迄はオートクチュールと言う好きな事だけに向かって一筋でしたが~ 再スタートはお嫁さんを第一に考えて、仕事をして行くつもりです。 

私は欲張りですが力が無い人間です。 『 二兎追う者は一兎をも得ず 』 の考えです。 自分の決心は決まっていますが、忙しいのに折角手を貸して下さる、オデッタさんの行為を受け0.1%を期待して待っています。

ひっくり返るような結果が出るとは考えられませんが其の時は悪しからず。 では又、随時、状況お知らせします。
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by paridayori | 2012-04-29 23:36 | 花:植物:自然 | Trackback | Comments(0)

帰国決意

1973年4月25日(水)
4月もあと一週間~ 大部気を揉ませましたがいよいよ帰国です。 実は今日~ 水曜日に滞在:労働許可証の不認可の 手紙を受取り、今後を考えましたが、お店の方も前の時と同様、どうする事も出来ず辞めなければなりません。 

お土産屋さんや香水店の仕事を紹介して呉る人も居ますが、他の職業をしてまで滞在を延ばす気は有りません。 巴里に未練は残ります~日本を離れた時の様に一大決心:大岐路です。 只、洋裁が好きで~ オートクチュールを学び度くて 来たので、単に巴里で生活するのが目的ではありません。 生ぬるい生活に浸り、気の進まない所で働きながら生活する気は毛頭有りません。

お父さんのお便りの様に『沢山の未練を残して~』去る事にします。 再び訪れる日を夢見てその時はモニック、オデッタ、マルタ~多くの友人を訪れ昔話が出来る様に~今後を楽しみに頑張るつもりです。 未練が多ければ多い程、仕事に生活に張りが出るでしょう。 

再び訪れる日を待って呉れる友人も沢山います。 オーバーな言い方ですが第二の故郷として訪れる事が出来る様に~ 決心しても名残は尽きませんが。 たった一年半ですが10年くらい住んだ様な親しみを持ち、又、昨日来たばかりの短い間だった様な早さも感じます。 
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≪ヴァレンシア:オペラ座≫
この一年半、何の成長も見られなかった様な~又、逆に大きく成長した様な~結果は如何であれ一年半の経験でした。 半年ごとに問題を起こし落着かない生活だったけれど、サロメの頃から知っている人達に逢うと『 フランス語も 随分上達した 』 と 言われます。 お世辞も多分に有ると思いますが、自分でもこの三ヶ月で大部上達した様な気がします。

人の話が良く理解出来る様になり、難しい言い回しも速やかに出て来る様になりました。 是はカセットとテキストのお陰~日本に帰ってからも続けるつもりです。 そして皆に手紙が書ける様、これからは文法の勉強も~ 日本に居る在仏経験の友人に言われました。  『 一度目に日本を離れる時は、それこそ一大決心だけど、その後は隣へ行く様なものと~』 私もそうなれる様、努力し又~訪れる日々を今から夢見て想像しています。

未だ帰国便は解りませんが旅行社へ電話した所、5月15日のキャンセルが有るとか。 若しそれが取れればそれで帰るつもりです。 せっかちかも知れないですが、帰ると決めたら早く帰り度いみたい~ それが取れなければもう少し延びると思いますが… 

あと二週間足らずの滞在、充分活用しようと思っています。 先ずは残りの巴里見学… そして出来れば~ ロワールの お城巡りをして~ 其の他は未だ不明。 急な事で自分の頭の中も一杯です。 では又、追って便りします。 
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by paridayori | 2012-04-25 01:15 | 建築 & 内装 | Trackback | Comments(0)

飛び石連休

1973年4月24日(火)
今日は連休明け~と言っても今週末~5月1日迄、また飛び石連休です。 日本は今週末からが楽しみですね。 先週、お父さん、お母さんのお便り届きました。 本当に有難うございます。 ご心配お掛けして申し訳有りません。

アトリエでは未だ風邪が流行っています。  私と同時期に風邪をひいた人が15日間休んで、今日出て来ましたが未だ すごい咳で~ もう一人の女性も咳が酷かったとか。 お蔭様で私は随分軽かった様です。 モニックに電話したら 『 早く連絡呉れればお見舞いに行ったのに…』 と。 此処一ヵ月程、色々な事が有ったので電話してなかったのです。  明日の帰りは彼女の家へ寄るつもりです。

日曜日には日本人女性が遊びに来ました。  昨年夏、偶然知り合った方です。 昼過ぎから夜十時過ぎ迄、お喋りしたり食事したり。  学生みたいな感じで同年代かと思ったら16年生まれと聞いてビックリ。   自然の良い写真が撮りたいとカメラ抱えて頑張って居る方です。
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≪スペイン:ヴァレンシア・オペラ座*左後方≫
昨日は、オペラの勉強をして居る友人を約束無しに訪れたのですが、一階の入口を入ったら発声練習の声が聞こえて  来ました。 彼女の住む7階まで上って廊下で20分程、黙って聴き寄らずに帰って来ました。  きっとコンクール間近なのでしょう。 30歳を過ぎて居ると思いますが、細い体型なのに熱心な練習を拝聴し、この所、少し怠け気味で生活がマンネリ化して来た自分に、はっぱ掛けられた思いでした。 

平凡な毎日の生活に慣れ~  何と無く現状に流され満足してしまう傾向の性格。   アトリエの仲間の様に あくせくせず単調に仕事をして、日々何も求め様としない姿を見ていると、段々影響されてしまう様です。 

一人きりで誰からも忠告されたり追立てられる事も無いと、 自分自身が余程しっかりしないと怠け者の私、すぐ甘い楽な方へ 浸りがちです。 時々周りのこうした方々の姿を見たり話を聞いて、自己反省しています~ 纏まりませんが今日はこの辺で又、便りします。 
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by paridayori | 2012-04-24 07:38 | 建築 & 内装 | Trackback | Comments(0)

日本:振替休日開始

1973年4月20日(金)
4月は、ずっとおかしな天気で青空かと思うと~ 急に激しい雨が降り出し、直ぐからっと晴れ上がる~と言った調子で傘が離せない毎日です。 ヨーロッパは復活祭で、明日から月曜まで三連休。
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 ≪目玉チョコ:鬼太郎の親父さんかもネ~?!!≫
残念ながらお天気は宛てになりませんが~ 復活祭で玉子を模ったチョコレートが、お菓子屋さんのウィンドーを賑わしています。 絵を描いた玉子、うさぎ、鶏、魚等、色々~お祭です。
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日本も来週は超大型連休ですネ。 先日、お父さんの便りに『日曜と重なる祝日は翌日の月曜日が振替休日になった』と書いて有りましたが良い事ですね、働き過ぎの日本人には休みが増え~

世界で一番美しいと言われるシャンゼリゼ通りには、今迄、ソニー、ナショナル等、日本の電気メーカーの ショールームや日本航空の支店が有りましたが、先日まで工事中だった所が、セイコーセンターとなって開店を待っています。 ショーウィンドーも素晴らしいのが出来ています。 

機械工業では欧米諸国に優とも劣らない日本。 是からの進出もめざましいと思います。 反面テレビで紹介されるドキュメンタリー等、日本、東京は未だ未だ誤解を招く様な面があります。 昔のイメージが強く、其処に電気、機械モーターの技術、理解出来ない人も多い様です。  

教育は日本の様に、高校を出てから専門学校 ( 洋裁、美容等 ) に行く~ と言うのではなく、高等学校の過程が専門学校に当る様です。 モニックも洋裁学校を三年経て18歳で、ジバンシーのオートクチュールへ、洋裁歴は今年で四年目。 私など未だ一年目、志したのも遅かったけれど・・・

男子も殆どが高卒。  時代の波に乗り最近は大学進学者が増えている様ですが、フランスには兵役制度があり男子は 20歳になると、最低六ヶ月から一年兵役に服さなければならないそうです。 大学生は学業が修了してからなので社会に出る時期が遅くなる~と、学生は兵役反対のデモをしている様です。 
    
是は戦時中の軍隊の様に封建的な厳しいものでは無いそうで、国の体制造りには役立っているかも~ 日本の赤軍派の様な嫌な事件も少ないですし~ アトリエの話題は男性も女性も食べる事、着る事、家族の話題で平和極まりないです。

今週は、同僚のジョスリンと組んで~ワンピースの仕事をしましたが、一月のコレクションで発表したデザインの追加分、日本の百貨店向けとか~ 来月、日本の百貨店でラピドスのコレクションが開かれるそうです。 今日はこの辺で~又。
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by paridayori | 2012-04-20 06:27 | お菓子:食 | Trackback | Comments(0)

水撒機

1973年4月16日(月)
もう4月半ばですが、お天候も気紛れで未だ未だ寒いです。 皆様、お忙しい毎日をお送りの事と存じ上げます。 この所、別に変った事も無く手紙を書く間隔が、長くなって来た様で申し訳ありません。 来週の月曜日は祝日で土日月と三連休。5月1日(火)も休みですが、連休になるか如何か未だ解りません。 

未だ何の計画もしていませんが、気候が良ければ郊外へ遠出してみようかと思っています。 先週の土曜日チュイルリー公園へ散歩に行きました。 緑は多くなりましたが、お花は未だ咲いていませんでした。
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今日、アトリエの人達に強引に誘われ~ 昼食にピザを食べに行きました。  土・日に家で良く食べる為、月曜日は余り 食べたくないのに~ マルタの他、二人の娘と四人で~  もう夏のバカンスの話題。 イタリア人の リビアは イタリアへ~ アルジェリア人の バイヤは アルジェリアへ、そして私は…?

何時も話す時に 『 若しカルト・トラヴァイユが取れたら~ 』 と 『 若し 』 と言うと 『 そんなに心配しなくてもOKよ 』 と 言うのですが~ ≪ 若し ≫ ヴァカンスまで居られるとしたら、明彦君が来るのを待っています。 夏まで お小遣いも貯めておきます。 でも余り無責任にこんな事言えませんが~ 夏はお母さん、お父さんが忙しい季節、特にお母さんは朝晩~ 植木の水遣りで大変~でも来られる様だったら、皆に協力してもらって下さい。 

ご存知かも知れませんが巴里の公園の水遣りは、自動的に満遍なく水蒔きする機械が有ります。 どんな仕組みか解りませんが 噴霧器みたいのが先に付いていて、ぐるぐる回るのです。 相当圧力が掛かっているのか、大分広い範囲を シュッシュッシュッと~放水しながらぐるぐる回ります。 表現力が乏しい為、説明が良く出来ませんが、今度植木の道具を売っている店でカタログが有ったら求めて来て送ります。 
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先月中は帰国の事で頭が一杯でしたので、荷物の整理や色々考えていましたが。その後、一安心と思った所で風邪を 引き、今は何か未だボーッとしています。 全く人騒がせばかりで申し訳ありません。 今月末は、お父さん、お母さん二人で 田舎へいらっしゃるそうですが叔母さん達に宜しく。  親戚の人にも便りしようと思いますが帰るの、帰らないのと何時も落着かず、つい書きそびれています。 

和江さんも夜道と体に気を付けて仕事に励んで下さい。 明彦君も一生懸命勉強して、無理だったら今年でなくても又、 機会は有るでしょうから、でも来て欲しいけれど~もう直ぐ【 さつきの季節】~美しい花園を期待しています。 小鳥も風邪引かずに増えましたか?  山と川の見える家へ、早く帰りたい気もしますが~ では又。
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by paridayori | 2012-04-16 07:38 | 花:植物:自然 | Trackback | Comments(0)

風邪引き

1973年4月11日(水)
暖かくならず寒い日が続いています。 皆様、お変わりございませんか~? 先週の金曜日少々喉の痛みを感じながら、よせば良いのに土曜日~寒い中散歩に出ました。 余り天気が良いので近所を散歩したのですが、思ったより風は冷たく寒かったのです。
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日曜日、一日中寝ていて大した事無いと思ったら、夜になって急に熱が出ました。 喉が渇きオレンジ5~6個、水も頻繁に飲んで食欲も変らず良く食べたので、心配し無かったのですが。 午前2時頃、寝苦しく喉が痛むので起きて熱を計ったら38度。 普通の人には高い熱では無いのでしょうが、平熱が低く殆ど熱など出したこと無いので、少しでも熱が有ると ふうふう唸ってます。

月曜の朝、アトリエへ休みの連絡をする為、大家さんの所へ電話を掛けに行った時は、声が出ませんでした。  でも大家さんの娘が、シェフ・マルタなので便利です。 と云う事で月曜日は一日中寝て~火曜日は出勤しました。 でもアトリエは窓が無く空気が悪いので早退しましたが~ 今日も仕事に出ましたが頭痛がするので早退。 大家さんの紹介で家の近くの先生を予約してもらって、嫌々ながら決心してお医者さんに行きました。 

お医者さんの話では、もう殆ど良いとの事。 休めるかと思ったのに 『 休まなくて大丈夫 』 と言われがっかり『でも休みたかったら書類書いてあげる 』 とちょっと良い加減ですが~今、アトリエは病人ばかり~ 他に二人も休んでいるので休まない事にしました。

鼻にさす薬と喉の薬の処方箋を呉ましたが、スプレー式でシューッと楽です。 お医者さんと薬、合わせて三千円。 高いと聞いていましたが日本と余り変らない様です。 まだ労働許可証が無い為、社会保険は全部引かれて来るのに健康保険は利きません。 会社でどうにかして呉るそうですが解りません~?!!

風邪くらいは良いですが、言葉が解らないのでお医者さんは苦手です。 今日も仏和・和仏の辞書を二冊持って行きましたが、使用せずに済みました。 面白い先生で奥様がピアニスト~ 今はピアノの先生とか、日本にも数回行きコンサートに出た事も有るそうです。 重病人で無いせいか、病気の話と全然関係ない話題ばかりでした。 

具合が悪くても夜眠れないと、大丈夫かな~と 歌を歌って確認して居る病人ですから、おかしな病人です。 今日は具合の悪い話を書きましたが大丈夫です、ご心配なく。 では皆様もお体に気を付けて、又書きます。
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by paridayori | 2012-04-11 04:29 | 花:植物:自然 | Trackback | Comments(0)

カール・ラガーフェルド

2012年3月某日 ≪シャネル・オートクチュール:日本初開催≫ の記事を目にして、懐かしいカール・ラガーフェルドを思い出した。 日本企業現地法人を任されて居た頃、80年代初めから5年近く~ カール・ラガーフェルドとのライセンス業務に携わり一緒に仕事をした経験が蘇る~ カール氏が未だ ≪ Cloe:クロエ≫ のデザイナ―だった頃~~
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ご自身 ≪ カール・ラガーフェルド ≫ ブランド:コレクションを日本で展開する為、日本企業数社とライセンス契約を結び、氏から提供されるデザイン画の製品を日本で生産、ブランドネームを付けて日本で販売。 

直筆デザイン画のファースト:サンプルは全て、承認を受ける事を義務付けられ、ご自身が立会ってサンプル・チェック : 修正をされて居た。 日本から届いた試作品を持って、カールの前でチェックを受ける~ 氏は太い黒のマジックを片手に修正をサンプルに書き入れて行く~ 指摘された修正部分の説明を日本へ通達~!! 

修正部分を黒マジックで書き込まれた試作品を前に、日本の現場責任者はショックを隠せなかった。 そしてファースト:サンプルのパターンは、巴里で制作して欲しい~との要請を受け、試作品用オリジナル・パターンを担当~ シーチングと呼ばれる白布で立体裁断後、写し取った 【ペーパー・パターン:型紙】 を日本へ送付~ 自社工場で制作。

自分のパターンで上がった製品を持って、カールの試着チェックに立ち会う緊張感は、思い出しても想像を絶する。  幸いこのサンプル・アプルヴァル:試作品承認チェックでは毎回、全パターン:パーフェクトの評価を頂き、此の頃から少しずつ個人的に自信が付き始めた。 

テッド・ラピドスを辞めてからは、私物にしか生かせなかった立体裁断のカッティング技術経験~ ラピドスと全然違うタイプのデザイナー:カールの描くデザインのイメージを理解し~ カッティングに全てOKが出た事は嬉しかった。 本物を知る方に出会い~ 直接仕事が出来た事は、非常に価値ある貴重な経験だった。 テッドの頃は、試着に直接立ち会えるのは アトリエ責任者:チーフだけだった。 
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≪ウィーン市庁舎前の公園の噴水≫
『 泉の様にアイディアが湧く 』 と自称するカール・ラガーフェルド~ 発言通り幾らでもアイデアの湧く 頭の回転の速い方だった。 頂いたラフスケッチのデザイン画に於ける、細かいテクニックの説明を求める質問でも、驚く対応。  仏語で質問する当方と、反対側に英語で質問する他社の担当者~  同時に二人相手:真中に座るカール~ 右左の質問に英仏の言葉を使い分け即答~お見事だった~!!!   

現代の世の中、本物:価値ある物が失われつつある今日、中々遭遇出来ない人物や作品との出会いは、素晴らしい事である。  然し当時は記念撮影とか~ 余り興味無く 一緒に写真撮ったり~  サインを頂く日本からのスタッフを横目に~ 何時でも出来るとサインも頂かず~  然し~胸の底に残る評価された技術を身に付けた喜びは、写真やサインより貴重な宝~!!! 或る日 『 カールがシャネルと契約~!!』 のニュースが舞い込んだ。  その後は益々ご多忙な氏~ 残念ながらライセンス業務は、アシスタント対応に移行する日が多くなり、サインや写真撮影は叶わなくなった~トホホ~**

当時、現在の倍近い体格~ 毎回、打合せの度~ サントノーレ通り ≪ ルドワイヨン ≫ のお菓子の包みを持参して、皆に振舞って呉た。 本格的にシャネルとの取組みが始り~ダイエットに挑戦~?!! 当時、色々噂が飛び交ったが~ 成功してスリムな体型を保持~ 何時迄も現役で活躍を続けるお姿~ ファッションに限らず~ 写真:建築:アート~様々な方面に挑戦~ 邁進されているのは素晴らしい~!!!

本国、ドイツ語は勿論、英語、仏語をパーフェクト、多分イタリア語もきっとマスターされて居る方では~~?と推測が及ぶ超インテリ~ 服飾に興味の無い仏友人がTVのインタビューを観て、その博識に驚いていた。 経験を積んだ本物を知る数少ないデザイナー 何時迄も頑張って世界の服飾界に影響を与え続けて欲しい~!!
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≪NYメトロポリタン・オペラ広場の噴水≫

★1972年12月8日 ≪ 師走 ≫ 掲載写真は、カール・ラガーフェルド氏、ご自身をイメージして制作された 【プランタン】  百貨店のショーウィンドー*ウィットに富んだ非常にユニークな氏のアイディアは大好評を博した~★☆★ 

@余談@1971年 ココ・シャネル没後~ カール・ラガーフェルドがシャネルと契約する前~ シャ(Chat=猫)ネル(寝る) ~ 仏語+日本語⇒造語 《 猫寝る 》 ~と在仏日本人服飾界は暗に 退屈なコレクションを 冗談交じりに 揶揄して居た。 当時、オートクチュールやプレタの招待状は 『 行く~?? 』 と頼まずして 届いたが~ カール担当に因り大飛躍を遂げ~ 今や シャネルの コレクション招待状は 争奪戦~!!!  【Chat(シャ)寝る】 時代が懐かしい~~トホホ~!! 個人的には最高級素材~ 芯を入れず独特の素材を活かした仕立て~ 美しい コレクションを堪能した貴重な経験~ 著明な仏女性政治家の隣席~ 緊張するが優雅な時を過ごせた懐かしい想い出~!!!              
~~~~~@~~~~~~~~~@~~~~~~~~~@~~~~~~~~~@~~~~~~~~~~@~~~~~
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by paridayori | 2012-04-07 04:57 | 風景 | Trackback | Comments(0)

巴里の屋根裏部屋

1973年4月3日(火)
こんにちは! 4月なのに未だ寒く、昨日の朝は外へ出たらとても冷たかったですが、7階まで螺旋階段を上って着替えに戻る元気も無く、我慢して出掛けました。 お母さんからのお便りも届きました、いつもご心配有難うございます。   皆様、お変わり無くお過ごしのご様子、何よりです。
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≪屋根裏部屋は一番上の屋根が斜めの所、内側も壁が斜め // 正面モンパルナスタワー反対側の住人だった頃~≫

毎回、喜ばせたり、がっかりさせたりで本当に申し訳ございません。 ご存じの様に短気でせっかち、その上、誰かに話さないと気が済まない性格。 いけないとは思いながらついつい書いてしまい、ご迷惑お掛けしています。 余り刺激を与えない様にと、大分セーブして書いているつもりですが… 

昨日、労働省へ行き書類にサインを頂き、今日はその書類を持ってポリスへ。 労働省では6時間も待たされ、何するのかと思ったら三枚の書類に判を押すだけでした。 でも押して呉たから良かったのです。 是で第二関門通過。 そして今日はポリスへ行き、第三関門を通過して来ました。 此処は三ヶ所の窓口が有りその都度、書類を見て直ぐ違反を指摘され、ひやひや~いらいら~でした。

半年以上、滞在/労働許可証無く働いていたのですから、まあ仕方有りません。 でも二月にポリスに来た時、係員が多めに見て呉れて、新たに書類を呉たので何とか無事通過しました。   7月迄3ヶ月間の滞在証を貰えましたので、この間に労働許可証の返事を待ちます。 

去年はそれで駄目だったのですが… 今年も3ヶ月目の返事が例え駄目でも、其れ迄の3ヵ月間は頑張れそうです。   何れにせよ決心は決まっているので 『 如何にでもなれ 』 と開き直ってます。 昨年と違い念願のオートクチュール・コレクションの仕事も出来たし、今後の進路も決めたし、売れ残りの心配もする気になって来たし、未練なく帰れる心構えは出来た様です。 あとどの位になるか解りませんが、滞在中を充分活用出来る様、努力したいと思ってます。

昨年4月はドイツへの旅、ホナカー家との再会に心浮かれていました。 今年の春はパリ郊外を見て廻りたいと思います。巴里の街路樹も新緑が清々しさを添えている今日この頃、公園の花壇の花が咲き乱れる日も遠くないでしょう。
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待っていた春の訪れを感じます。 やはり4~5月が観光に一番良い時期ですネ、巴里は~ 
日本の大学の夏休みは8~9月頃かしらネ、来られるまで居られる様に頑張りたいと思いますが~

私の滞仏生活は本当に恵まれていました。 家からのカセットテープはホームシックから救って呉て孤独に陥る事もなく、毎日を過せました。 又、一年目に姉妹との再会~ 一人で気丈に頑張っていますが、家族には本当に感謝しています。色々綴りましたが、先ずは現状報告まで。 皆様、お体に気を付けてお過ごし下さいませ。 又、便りします。
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by paridayori | 2012-04-03 21:18 | 街並 | Trackback | Comments(0)
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夢を叶えた落ちこぼれの巴里修行


by paridayori
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