巴里便り~今昔★オートクチュール修行@70年代

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始めての招待

1974年4月29日(月)
お父さんからのお便り頂きました、有難うございます。  お忙しい中、本当に嬉しく思って居ります。 今年も見事な花が 沢山見られる事でしょう。 三年目の春ですね。
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前にフランス語の Pere (ペール:お父さん)、Mere ( メール:お母さん) と言う単語を使って短文を作る宿題が有りました 其の時 『 お父さんは花造りが趣味で週末は一日中、庭で過します 』  『 お母さんは家事仕事、そして美味しい料理人でも有ります 』 と言う文を作りました。 小学生の作文の様ですが、文法を間違えずに書く事は、私にとって未だ未だ難しいです。

昨日は予告通り、モニック姉妹を招きました。 金曜日に確認の電話したら友人のパトリスと言う、地質学を勉強している男の子 ≪ アンモナイト堀に一緒に行った子 ≫ も来ると言うので、仏語学校の友人も呼びました。   

この友人は巴里の芸術学校で彫刻を勉強して居ます。 先週、彼の作品がロダン美術館の庭で開かれた、展示会に出品され、初日に招待されたので、お礼も兼ねて呼びました。 是は個人展では無く一般彫刻家の出品だそうですが、良く出来て居ました。 パトリスも来ると言うし料理中の話し相手に、一人で三人のフランス人相手は無理でした。 同じ様な趣味の仲間が集り大変愉快な一日でした。
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大家さんにテーブルと椅子を借り、オデッタさんからもらった花柄のテーブルクロス、早速イギリスで買って来たお皿で、テーブルセッティングは万端。  マルティニと言う食前酒とおつまみで皆が話している間、鳥のから揚げを始め、シャンピニオンと人参、モヤシの炒め物の前菜でテーブルに着きました。

アニーとパトリスは、お箸に興味を持ち挑戦したのですが、最後はフォークで~  ご飯にハヤシを掛けたのですが、このハヤシが何とおいしい事、皆大喜びでした。 次はサラダ菜とチーズ。 デザートはあんみつ。 寒天は食感に違和感が 有った様です。以上、何とか格好の付いた食事になりました。

食後は皆で散歩。 近くのポルト・ベルサイユへ展示会を見に出掛け戻ったのが夕方7時。ふうふう言いながら7階の当家まで上り、9時頃迄、お茶を飲んでお喋りして帰りました。 先日テレビで《 歌麿の紹介番組 》を見たそうで、浮世絵の本の贈物を大変喜んでいました。
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――此処で少々料理の内訳~
鳥の唐揚げは鳥のモモ肉を買って、始めて自分で細かく切ったのです。 昔は鳥に触れなかったのに。 次にフランスの醤油=ヴィアンドックスに骨で作ったスープを加え薄味にして香辛料を混ぜ、鳥の切身を入れ四時間漬けました。 衣は玉子の白味を別にして、泡立てたものを後から混ぜます、ころもが軽くなるので。

シチューは煮込み用牛肉600gを大きめの角切りにし、大きく切った玉葱、ジャガイモ、人参と一緒に炒め、とろ火で三時間煮込みました。 最後の一時間は素を入れてと言う訳で美味しい筈でした。 あんみつにはマロンクリームと言うマロン(栗)の餡子。費用は全部で約四千円、このメニューからすると随分安上り。 

他の物価に比べ食費は比較的安いので暮し易いです。 前からモニックとアニーを日本料理へ招待しようと思って居たのですが高くて無理でした。 彼女達もアジア料理は少々苦手ですし~是からは気軽に呼びたいと思います。 でも次回は何時になるか???

部屋も屋根裏なのにすごく綺麗に良く出来ているので、皆ビックリしていました。 以上、今週の報告。 では又 ――
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by paridayori | 2013-04-29 22:37 | お菓子:食 | Trackback | Comments(0)

聖オデッタ

1974年4月21日(日)
四月に入り順調に晴れの日が続いて居ますが、時々寒く冬のコートが顔を出します。 でも日中は日ざしがとても気持ち良くカフェテラスや、公園のベンチは太陽を求める人々でいっぱいです。 我家は 《 お父さんの季節 》 が始る頃ですね。 美しい我家の庭はアトリエでも有名です~ 話と写真で宣伝してるから~? 皆、花が大好きです。
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昨日はオデッタ叔母さんの祝日でした。 フランスでは名前を聖人の中から選びます。 カレンダーに聖人の名前が記されて居てその聖人の日に、お花やカードを送りさゝやかなお祝いをします。 私もほんの気持ちで《 南部鉄の風鈴 》を買って行きました。

お店に掛けて有ったのは《 夏草や兵どもの夢の跡 》と言うタグが付いていました。 フランス人の売子さんは風鈴の用途さえ知らずに売っていました。 風鈴の用途とタグの意味、役割を説明したら 『 知らなかった 』 と喜んでいました。  サンジェルマンに鉄瓶、花器等、純日本や中国の製品を売っている店が有りますが、良いお値段です。

オデッタさんは喜んで呉ましたが~ 又、色々家庭の事情を聞かされて来ました。 以前から余り仲良くない嫁姑の仲は、孫ブリジットの結婚式以来、益々悪化した様です。 もう直ぐ一年を迎ます。 パリ郊外、車で一時間の距離なのに一度しか逢って無いとの事。

色々経験して来て強情で気の強い性格。 60歳過ぎるのに仕事の量は一日13~4時間。 彼女の生活には何も言えませんし、フランス人の体力も解りません。 話に同意したり慰めたり相槌を打つだけです。  付き合いは一番長く、巴里に着いた翌々日からです。

一方のモニック姉妹は今週の日曜日に家へ招待します。 モニックに 『 日本料理?』 と聞かれ 『 とんでもない 』 と答えました。 料理も出来ないのに日本料理なんて材料すら知らないのに。 この点で今迄、招待するのを避けて居たのですが、何時も呼ばれるばかりなので、覚悟を決め招待したのです。
 
煮込みは得意なので口に合いそうなハヤシライス、素も有るし~ 其れに鳥のから揚げ、もやしのサラダを付合せ、デザートはフルーツ寒天で。 ちぐはぐだけどまあ何とかなるでしょう。 日本の音楽でムードを出し、浮世絵のプレゼントで料理の味をカムフラージュ。 こうしてみると日本料理は難しいです。 結果は次回を「乞うご期待」。

浮世絵の説明をフランス語に訳し始めたのですが、古い時代背景、特殊な専門用語等で和仏辞書にも出ていない言葉が多く、日本語自体も金田一先生の辞書に出て無い名称も多く、仕方無いので大まかに説明するつもりです。

フランス人は人にも因りますが意外と歴史、地理に興味があり詳しいです。 反面数学、計算等に弱い様です~ 歴史に付いては環境に恵まれて居るせいも有るのでしょう。 ルーブル美術館でも何回か学生の団体に逢った事が有ります。 生徒達は陳列品を写生したり説明書きを写したりしていました。 教育面で力の入れ方も違うのしょうか? 小学生の頃、小金井の武蔵野郷土館を見学したのを想い出します。 

長々書き綴りましたが、今日はこの辺で。 季節の変わり目、皆様お体に充分気を付けてお過ごし下さいませ。 では又。 
*@* 追々伸・今朝、アトリエで聞いたのですが、ルーブル美術館から日本へ貸出された 《 モナリザ 》 に日本女性が、赤いペンキを掛けたとか~ 何の為に、世界的名画が貸出され、其れを見に行くのでしょう、残念な事ですね。 これから 入場時の調べが厳しくなるでしょう、搭乗の時の様に。 幸い家の人は皆、フランスで観て行きましたが…@*@
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≪2013年*お花見出来なかった庭の桜~≫
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by paridayori | 2013-04-21 00:14 | 花:植物:自然 | Trackback | Comments(0)

復活祭前の金曜日

1974年4月12日(金)
今週は6月下旬から7月初めの陽気でした。 暖かくなると直ぐ半袖やノースリーブが目立ちカフェテラスで日光浴です。 でも昨日、雨が降り今日は普通の陽気に戻りましたが。 日本も寒い日や暖かい日、気温の変化が大きい様ですネ。 

巴里は明日から復活祭の休暇~ 先週末にヨーロッパの神様が、ローマ : ヴァチカンへ出掛けて~ 明日帰って来るそうです。 今週はお留守だった為、教会の鐘がならなかったそうで、日曜日に神様が戻って鐘を鳴らす~と言う、日本で神様が出雲大社に集る神無月と同じ様な事なのでしょう~か?? 宗教的な事は良く解りませんが。
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≪鐘がならない様に~¿? 是は復活祭とは無関係≫
フランスに来て三年目、今迄は祝日を単に喜んで居たに過ぎませんでしたが、アトリエの会話で~ こんな話が受継がれて居るのを始めて知りました。 金曜日はお肉を食べないで、魚を食べると言うカトリックの風習~  今日は特に復活祭前の特別な金曜日とかで、お店を閉めて居るお肉屋さんも大分有りました。
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≪St-Pierre:ちょっとグロテスクだけれど魚の王様とか~ 相当の大きさで味は美味≫

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イースター : 復活祭は、毎年日程が変ります。 今年2013年は3月31日(日)でした。  
フランスは翌日の月曜日も復活祭の月曜日として祝日になります。 復活祭の計算方法は
カトリックの暦に因って 決められて居るそうですが、専門家でも非常に複雑なそうです。
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by paridayori | 2013-04-12 06:23 | 行事 | Trackback | Comments(0)

ロンドン旅行の報告

1974年4月3日(水)
三日間のロンドン旅行を終え昨日から仕事です。 ニュースでご存知と思いますが昨晩、2日夜九時頃、ポンピドー大統領が亡くなられました。 明日、お葬式だそうです。昨年暮からずっと具合が悪いと報ぜられていました。  この所、マダム・ポンピドー=大統領夫人の注文も途絶え 『 洋服どころじゃ無い 』 とアトリエでは話していました。 他の有名人と違い~ 大統領夫人はお店のお客様なので、何か身近に感ぜられます。  其れに私も夫人の洋服に携わった事も、身近に感じ させるのでしょう。 

―― 私のロンドン旅行報告 ――
到着日はピカデリーサーカスへ。 土曜の午後のせいかお店は殆ど閉まって居ました。 建物の古さや装飾等、建築  様式は、まるっきり違いますが、何故か東京を歩いて居る様でした。 巴里では見られないガード下に並ぶ店や鮮やかなネオンサイン、高速道路が街の真ん中に。
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≪2012年7月25日*ロンドン市内≫
東京へ帰ったらこんな感じだな~ と想像しながら、楽しくなってしまいました。  巴里のメトロは階段を降りて改札口が 有るのですが、ロンドンのメトロは日本と同じ。 車も左側通行。 横断歩道は右見て左見て、フランス人の友人は何時も逆~ つい習慣が出ます。

二日目(31日)の日曜日、午前中、ウィンザー城へ行って来ました。 此処では2~3組の日本人の団体に巡り会いました。 日曜で人出が多いのに日曜休館で残念ながら場内は見られませんでした。 午後はロンドンへ戻りハイドパークへ。ロンドン最大の公園とか 【 ガイドブック参照 】~ 本当にものすごく広い公園でした。 其処からグリンパーク (是も公園)を通り、バッキンガム宮殿へ。
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セント・ジェームス公園を抜け、ウェストミンスター寺院~ビッグベンの有る国会議事堂。 此処でビッグベンの午後6時の時報に時計を合せ更にトラファルガー広場へ。 四方を向いたライオンの坐像が有りますが、東京の三越デパート前に  有るのは是と同じと : ガイドブックに~ 朝7時~夕方7時迄明るいので宿へ着いたのは夜9時、足は棒の様でした。 

三日目は荷物をヴィクトリア駅に預け、バスでロンドン塔へ。 塔内をぐるり見学して直ぐ脇のタワーブリッジから、ザ・シティと呼ばれるビジネス街を通り、聖ポール寺院へ。 丁度、昼休み時だったので、ビジネスマン、オフィスガールと~ まるで [ 丸の内 ] の様でした。 其処からワーテルロー駅を通り、ウエストミンスター橋へ。 

このワーテルロー駅近くで大変な買物をしました、金額では無く重さが。 大判の西洋皿五枚、同じ柄のコーヒーセット  五組。 と言う訳で、この重い荷物をぶら下げ、片方にはカメラ、傘、ガイドブック等の入ったバックを持って歩く羽目に… 
其処からウエストミンスター橋を渡って、トラファルガー広場に有る国立美術館へ。  館内見学約一時間、多数の名画に癒され~疲れは何処へやら。 市内バスでヴィクトリア駅へ、荷物を受取り空港行きのバスに乗車。

これ等の荷物と一緒に、我家の階段を7階まで上り肩は抜ける様でした。  全く馬鹿みたいですが、今手紙書いている テーブルの上のコーヒーカップを見て、一人満足しています。  柄と色、形が気に入ったので又、買いに行こうとさえ思う次第です。 
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旅行中は殆ど私の通訳でした。 通訳と言うよりデタラメでしたが・・・ 土日と晴天に恵まれ澄みきった青空~ 巴里より  青い空に思い切り深呼吸して来ました。
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≪ ロンドン : 2011年≫
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2013年:余談~
ポンピドー大統領のご逝去を克明に手紙に記載して有ったのは意外だった~!!  数年前からお隣同士の
故大統領:ご子息夫妻~ 住人組合で 『 ボンジュール 』 の間柄~ 40年後の不思議な縁を感ずる~!!
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by paridayori | 2013-04-03 21:25 | 街並 | Trackback | Comments(0)

ロンドンから絵葉書

1974年4月1日(月) ***絵葉書***
またたく間に、二日間が過ぎました。 土曜日は到着後、ざっと街を見学。  今日は午前中、郊外へ足を延ばしウィンザー城へ。  午後からはハイドパーク、バッキンガム宮殿、ウェストミンスター寺院、ビッグベンのある国会議事堂等… 全て歩いて廻りました。 
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≪1974年のロンドン≫
明日はテムズ河に沿ってロンドン塔、ロンドン橋、方面へ行く予定です。 夜は巴里へ。 ロンドンから感じ取れる雰囲気は非常に日本と似ていると言う事。 メトロ、公園そしてバッキンガム周辺は、皇居を取巻く国会等を想い出させる様です。  私には巴里より親近感を感じさせる街です。  
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by paridayori | 2013-04-01 07:35 | 絵葉書:手紙 | Trackback | Comments(0)
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夢を叶えた落ちこぼれの巴里修行


by paridayori
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