巴里便り~今昔★オートクチュール修行@70年代

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風当り強い日々 

1974年9月20日(金)
今週はハーグでの赤軍派に因る人質ニュースにより、大変風当たりの強い毎日でした。 アトリエにはイタリア @ ナポリ& シシリー、モロッコ、ユーゴスラビア、イスラエル etc ~ ユダヤ人や反アラブ系の男性も多く、ニュースの度に日本の悪口ばかり。 事が事だけに黙って聞き流して居ました。 そして早く事件が解決して呉れる事、人質が無事に開放される事を祈って居りました。
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【 2011年7月 @ オルリー空港 】
人質を連行して飛行場に移った日、新聞を買って読みましたが、私の仏語読解力は未熟で良く解りませんでした。 記事には軽井沢、ジャンボ機乗っ取り他、数々の事件を取上げて赤軍派の一連の事件を紹介して有りました。 巴里のオルリー空港は警戒がより厳しくなり、いつでも軍隊が出動出来る様になって居るとか報道されてます。 是から若者が海外進出する時代に益々悪影響。 その上、海外在住者も住み難くなり困った問題です。

さて秋も深まりあと一ト月もすれば枯葉の舞う季節。 残り少ない太陽を求め昼休みは公園のベンチへで本を読んだり~編物したり。 先週は一週間でチョッキを編上げたので皆がびっくりしていました。 今週はのんびり散歩と英語のテキストを手にする程度です。 
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【 巴里 @ ヴォ-ジュ広場 】
昨晩、今朝と三時間で100フランの仕事が有りました。 シルクデシンの円形フレヤーの裾上げ。 急な仕事の上、難しく面倒な仕事で引き受ける人が無く、私に回って来ました。 ミシンが無いからと断ったのですが、販売員が困っていたので無理に引き受けました。 昨夕、居残りしてかゞりミシンを掛け、今朝、早朝出勤してミシンで仕上げました。  販売員は 『 お客様がとても喜んでいた 』 と100フランも払って呉ました。

物価もすごい値上がりなので~ 少しづつ無理の無い様、アルバイトするつもりですが。 預金も今年一杯で1万フランの計画をしていたのが、6000フランから増えずです。 でも高い買物をしたり~ イギリス & オランダ旅行をしたのでまぁ~仕方有りませんネ。

コートも欲しいし~ 今年は作らないと、日本に居る頃に作った茶の格子のコートも、今年は限界です。  赤のスエードの半コートも7年目ですし… では又。
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by paridayori | 2013-09-20 06:32 | 風景 | Trackback | Comments(0)

赤軍派 @ ハーグ仏大使館

1974年9月14日(土)
今週はやっと例年の陽気に戻った様です。 暫くこの陽気が続いて呉ると良いのですが~ 今日は何と無く嫌な気分でした例の赤軍派のニュース。 土曜日ですがアトリエで自分の仕事をして居ました。 アトリエはラジオを掛けて仕事をして居るので、時報毎にニュースが入ります。 オランダの仏大使館の人質と非協力の日本大使館とか~???
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≪2012年5月ベルリン @ シャルロッテンブルグ庭園≫
フランス人のマダムに 『 日本人は意地悪だ 』 と言われた時は、本当にそう思いました。  若し是が仏国内で起きた事件だったら、日本人に対する反感は大変な物でしょう。 赤軍派にせよ日本政府にせよ全く困った物です。 アラブゲリラと 連系する赤軍派の行動、耳にする度、肩身の狭い思いをします。

さて旅行の続きは何処まで書いたか忘れました。 日が経つに連れ気が抜けていますが~少しづつ思い出しながら…… 船の甲板 @ 一番後ろに座り船が島を離れて行くのをずっと眺めていました。  船客が昼食のサンドイッチのパンをちぎり海鳥に投げていました。 青い空と海~ 真っ白の海鳥の姿は紙吹雪が舞う様に~ 美しい夏の想い出でした。
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≪1974年8月 @ オランダの海辺≫ 
翌日はアルクマールのチーズ市へ~ 市では白い上下の作業服を着た人々が、赤、青、黄~ 色とりどりのカンカン帽を被り、帽子と同じ色のゴンドラ型の荷車に、チーズを乗せて運んで行きます。 其の格好はまるで運動会の [ 何々運び ] と言った感じ。 競りは握手の様に手をはたくのです。 始めはふざけて居るのかと思いました。

街はお祭騒ぎで観光客がいっぱい。 小さな街で少し散歩した後、宿へ戻りました。 翌日はアムステルダムへ~ 天気も良くなかったのと時間が無かったので、国立美術館、ゴッホ館だけ訪れ、時間すれすれに無銭乗車。 オランダとフランス国内は検察が来て清算しましたが、ベルギー国内は来なかったので、その間はたゞと言う[ 国際列車 ]でした。 では又
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≪2013年8月 バイロイト @ ワグナー庭園のダリア≫
PS: 今朝、出掛けに和江さんのお便り受け取りました、有難うございます。 洋服は裁断前なので、急遽デザインを変更しました。 厚手のシルク地で、色は赤ですが~ 影の部分に深みが出て素敵なのが出来そうです。 衿のデコルテも広くします。 袖は春のコレクションで発表したパピヨン袖、襟ぐりと袖口に簡単なビーズ刺繍をする予定です。 

心配なのはサイズですが、胸が余り無いのでダーツを入れません、其の方が綺麗なので~ オートクチュールの大先輩*マダム・シモンヌの意見を尊重して~ 自分のレッスン、生徒さんのレッスン等、頑張って下さい。
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by paridayori | 2013-09-14 23:04 | 風景 | Trackback | Comments(0)

万国共通語~¿?

1974年9月10日(火)
毎日寒く曇りや雨と言う日が続いていましたが~ 今日は久しぶりにお日様を見ました。 でも風は冷たく街行く人々は~ もうコート姿です。
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[ 2013年8月 ドイツ @ バイロイト ★ 子供の家 ⇒ 案内板 ]
今朝、英語のカセットを受取りました。 有難うございます。 早速、聞きましたが~ 私の程度にぴったりです。  最近は、フランスの若い人達の間で~ 英語が流行っています。 若い人に限らず観光客の多い 有名高級品店で働く店員さんは、最低二ヶ国語を話せ無いと、お給料に相当差が出るそうです。 自国語のフランス語、英語、イタリア、スペイン他~

フランスに限らずイタリアを旅行した友人の話ですが、イタリア人も英語に力を入れているとか。 隣国の仏語が通じると 思ったら~ 仏語を話せない人が多いと言っていました。 『 英語は万国共通語だから英語を習う 』と言ってたそうです。 これからの世代は、自国語の他、外国語を一カ国語マスターして置く必要が有る様ですね。 

今迄は朝晩、仏語のテープを聞いてましたが、是からは朝は仏語、晩は英語のテープを聞く様にするつもりです。 私の様に外国語の苦手な人間には~ 耳慣れる事が如何に重要か。 今月は忙しく、余り勉強する暇が有りませんが、10月に入ったら毎日、頑張ります。

今日、お店の販売員の話で 『 日本人の歌手が、コレクションに発表した洋服を買った 』 との事。 6500フラン ( 約40万円 ) です。 外国の俳優に負けず日本の歌手も、お金持ちですネ。 では又 ―― オランダ旅便りの続きは次回へ。
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[2013年8月 @ バイロイト ☆ 子供の家] 
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by paridayori | 2013-09-10 07:40 | 絵画 & 美術 | Trackback | Comments(0)

オランダ巡り

1974年9月5日(木)
そちらは如何ですか? 台風シーズンですね。 静かに過ぎ去って呉ると良いですね。 巴里は9月に入り寒い日が続き天気も良く有りません。 雨が降ったり風が強かったり。 三日前、カラーフィルム送りましたが、相変らずそゝっかしく数回キャップをしたまゝ撮りました。 旅行報告ですが日を追って書いて見ます。 写真を見ながら読んで下さい。

夜行バスで巴里を発ち、翌朝7時:アムステルダム着後解散~ 午前中、街を散策した後ハーレムへ。 ユースホステル前が川。 川の畔では、釣りをしたり犬と戯れたり~ ボートを浮かす子供達~ 等、とてものどかでした。
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昔、読んだ物語 《 ハーレムの少年 》 の主人公の像は場所が良くわからず、残念ながら見て来ませんでした。 ユースの夕食の時間まで散歩~ 写真を撮ったり。 

夕食後、スイス人の女の子と知り合いになり~翌々朝、別れる前にユースの前で撮った写真も有ります。 彼女は自転車で~ もう三ヶ月も旅して居るとか~!!! 24歳ですがとてもしっかりしています。 スイスでは成人になると親から独立し、部屋を借りて住むそうです。
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二日目は乗って来たバスでホーレンダム & マルケン島巡り~ 是はツアーに含まれています。 ホーレンダムに着いて、午後5 時まで自由行動~ 我々は直ぐ船に乗りマルケン島へ。  独特の民族衣装を着た島の人々 可愛いお菓子の家の様な島でした。 庭に置かれた小さな風車と花の前でパチリ~☆  

アイセル湖では~ 太陽を浴び 〈 ヨット 〉 を走らせる若者達。 ホーレンダムに戻ってから、お土産屋さん巡り~ お金も無いので見るだけ。 ダイヤモンド工場も見ましたが… 三日目はハーレムの街を歩いた後、バスでデン・ハーグへ、、、 ハーグでは模型の街 @ ミニチュアタウンを見て来ました。  《 ガリバー 》 か 《 不思議の国のアリス 》 にでもなった気分でした。 この日はユースが満員で民宿へ。 翌朝はバスでデルフトへ。
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≪2010年7月@バイロイト★ミニチュアタウンでは無く~本当の街中に恐竜が~¿?!!≫
デルフト焼の食器でも欲しい~何て軽く考えていたら、とんでも無いお値段。 この街は軒並みデルフト焼のお店でした。 強い雨が降り出した為、早々に引き上げ一路~ アルクマールへ汽車で。

此処からバスに乗り継ぎ港へ。 このバスが世界に類を見ないと言われる、長さ20マイルの締切大堤防を通るのです。 時速100kmで約40分、痛快でした。 バスのあと急行の船で一時間~ 島へ着いた時は夕暮れ。 そして北海から吹いて来る風の為か寒く感じました。 此処のユースも満員。 ユースの紹介でキャンピングカーへ。 其処で二泊。
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≪2012年6月@オランダ*運河の街★船:自転車 & 路面電車が交通手段を担う≫
翌日は各自、自由に散歩。 一人で何処までも果てしなく続く広い平原を~ 一時間半程歩きました。  牧場には牛や羊が放牧されて~ 良く晴れた青空の下、平和な風景にひと心地~ さて一本道を戻る気も無くバスで港へ出ました。 人気の少ない石垣で一人日光浴。 

遠浅の海~ 昼下がり静かに寄せる波に足を浸して居ました。 水面を通して見える貝を拾おうとしたら何とそれらは全部、生きているのです。 いつも食べている様なムール貝やら名前を知らない色々な珍しい貝が~ そして直ぐ足元を魚が過ぎ去って行きました~ ヒラメの様でした。 他にも小さな魚の群れが~~~

気まゝに時を過していると、釣りの親子が。  英語も仏語も通じないので土地のオランダ人かと思ったら、休暇に来ているドイツ人親子でした。 手まねで 『 見に来い 』 と一生懸命誘うので行って側で見ていました。 隣の人の釣ったのを見て 『 あれより大きいのを釣る 』 と言っていましたが残念ながら収穫ゼロでした。 
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≪1974年8月ドイツ人父子と~≫
島では文字通り「 命の洗濯 」 都会の騒音 & あわただしさから解放され~ 美しい自然に囲まれ楽しい二日間でした。  たゞ一つの災難、キャンプ場で日光浴中 蜂に刺されました。 相変わらずの私です。 では又~ 続きは次回へ。
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by paridayori | 2013-09-05 02:53 | 街並 | Trackback | Comments(0)

オランダ旅行

1974年9月1日(日)
旅先からの絵葉書届きましたか? 昨日、友人より一足先に汽車で帰って来ました。  パリ ←→ アムステルダム 往復 《 90フラン 》 というバスが出ています。 毎週金曜の夜発~翌週の月曜早朝パリ着。 土曜、自由行動、日曜、近郊遊覧と言う内容です。 我々は是を利用して滞在を延ばし一週間後のバスで帰る予定でした。
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でも私は月曜日から仕事が始ります。 時間的には朝6時パリ着なので、大丈夫でしたが。 リクライニングシートのバスですが~ 行きに良く眠れなかったので、疲れと寝不足での出勤はどうも気が進まず、先に帰って来て今日は休息です。

巴里は涼しく今もセーター姿。  旅行中は天候に恵まれ快調~ 快適でした。 オランダは物価が高く、巴里以上です。 ユースを利用しての旅でしたが、巴里の安ホテル並の値段です。 でもユースは何処も満員で、ドイツの学生が団体で、泊って居た様です。

ハーレムとアルクマールに近いユースには泊れましたが、後は満室で断られました。 島に行った時は思いがけずキャンピングカーに泊りました。 農家が夏の期間中庭を開放しテントを張ったり、キャンピングカーを置いたりして泊めて居るのです。  このキャンピングカーは良く出来ていて、プロパンガスで料理が出来ます。 鍋、食器等、全部揃っていました。 シャワー、トイレは共同ですが、清潔で良く整備され快適でした。 

始めてユースに泊った日は、広い部屋にずらっと並んだ鉄の二段ベットを見て、何処かの収容所の様な感じでした。 でも食事中や食後、旅している各国の若者と友達になれて~ 意外と楽しくホテルでは出来ない経験です。 ヨーロッパの若い人達、特に旅に出掛けて来る様な人達は自国語以外に、英語、仏語を話す人達が多く、会話も余り苦になりません。
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そして何時も思う事ですが、もっと仏語を上達させたい、英語も勉強しなければと… でも一向に~ 怠け者は変らない様です。 今回も会話は全部受け持ちました。 友人は文法は私より出来そうですが、話したり聞いたりは普段からの訓練とお喋り好きな、私の方が [ ウワテ ] ~¿? 只、話の内容が深くなるに連れ、単語不足が歯がゆくなります。 

旅先で外国人に逢うと笑顔で挨拶、直ぐに打ち解けます。 アムステルダムからの汽車では米国人の女の子、オランダ人の姉妹と私の四人、其々が紹介し合って話が弾みました。 姉妹が降りて次はオランダ人の男の子二人、国際列車も又、楽しからずや…

でも何時も楽しい話題ばかりでは無く、夏にアムステルダムで起きた事件。 ユースを利用した日本人女性がその後行方不明とかで、何処のユースにも捜査協力の張紙がして有りました。 写真入で日本語と英語、読んだ時は怖くなりましたが~ 私だけで無くスイス人の子も同じでした。 訪れる人を震えさせているのでは無いかと思います。 

一人旅は男女にかゝわらず、充分気を付けたいですね。  私も以前から夜遅い帰宅、外出は好みません。 この頃は~ モニックの所で夕食を勧められても断り早めに帰ります。 不慮の事故は自身で気を付けないと。
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こう言う事は何処の国にも付いて廻るもの。 日本でも誘拐や色々嫌な事件が有りますが、巴里~ ヨーロッパでも私が知らないだけで色々、起きていると思います。 《 君子危うきに近寄らず 》 とか 《 急がば廻れ 》 《 石橋を叩いて渡れ 》 等、諸々の諺をいつも心の中で呟きながら気を引き締めています。 と言うと如何にも慎重の様ですがその割に、何時も何処か抜けていて、そゝっかしくおっちょこちょいです。 是だけは直りそうも有りません。 ではまた~ 旅行で廻った所に付いては次回に書きます。 

もう九月、そろそろしのぎ易くなって来た頃でしょう。 そして食欲の秋~ 柿、栗、梨、日本の梨は西洋には無い味です。 秋刀魚も~ 子供の頃、椎茸ご飯を五杯食べて翌日、学校を休んだ思い出はいつまでも ――
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オランダの街で売られて居る 《 鰊のお刺身 》 目の前で皮を剥いて料理します。  是に玉葱のみじん切りの付け合せ。 思わず 『 温かいご飯とお醤油が有ると良いのにね~ 』 と二人でつぶやきました。  最後にもう一度食べたかったけれど汽車の時間が無く、切符無しで飛び乗りました。 でも残念!  お刺身に熱いご飯は日本ならではです。
では又~ 何時もながらの食いしん坊~!!!
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 ≪以上⇒ 2012年6月@アムステルダム観光写真~≫
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by paridayori | 2013-09-01 03:42 | 街並 | Trackback | Comments(0)
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夢を叶えた落ちこぼれの巴里修行


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