巴里便り~今昔★オートクチュール修行@70年代

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物価値上り

9月22日(月)
皆様お変わりなくお過ごしの事でしょう。 仕事の方は秋冬物の注文が急に増え、時間に追われる毎日です。 今週中頃、テッド・ラピドス氏ご一行様 【 モデル、副社長他 】 が百貨店の招待で日本へ行きます。 東京、大阪でショウーを開催するそうです。 ≪ 2014年8月 サンタ フェ @ フォーシーズン・リゾート 見晴らしの良い庭園≫
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日本から帰って直ぐに税金の請求書が来て、11月15日迄に最終調整分を、納めなければなりません。  今月末か来月初めには電気、ガス代の請求も来そうです。 物価も夏休み後、ぐんと上り出費もかさみ全く頭の痛い話。 やっと貯まったと思った貯金が、どんどん姿を消して行くので、通帳を見るのも嫌になります。  お給料は上がらず~ でもこの秋、百万人近い失業者が出ると言うフランス~  巴里に於いて仕事が有るだけでも有り難いと思うべきかも~@@

お店も有能な技術者を有り難いと思って欲しい物です。  皆が一枚の仕上に40時間かゝる所、私は30時間弱で、皆より上手に早く綺麗に仕上ます。  今は只、自分の技術向上の為、マイペースで出来る限りの努力を払って~ 結果を出せるよう頑張っていますが、費やす時間が皆と、約一日半も違います。  我々は時給で皆、平等。  然し仕事の仕上げ時間に是だけの差が有っては、如何にも納得出来ません。  
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只、自分で勝手に早く仕上るのでは無く、販売価格を出すコスト計算をする為、要尺、裁断時間、縫製時間等、営業本部や経理から頻繁に問合せが来ます。 シェフも会社側からコスト削減を要求されています。 その都度、シェフは短い時間を報告したい為、私の要した時間を報告しますが、私の時間を報告すると、一ヵ月にアトリエから上がる商品の数が合わなくなる為、皆の時間と私との平均時間を報告する様、提言しています。  シェフはコストが高くなると、アトリエの存続にも関るので心配している訳ですが。

アトリエの若い仏女性は一日、何回も指貫を落しては拾い私には 『 何故そんなに頑張って仕事するの?  我々は時給なので早く仕上ても給料は変らないのよ、アルエット~』 と~ のんびりしています。 人は気にせず自分が満足の行く仕事をするだけです。
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最近、アトリエで割烹着を着て居ます。 皆からの評判も良く、着易く便利です。  ワイシャツかセーター & Gパンで毎日過していますが割烹着は重宝です。  洗濯代も値上り、国をあげての倹約時勢、身なりなど構って居られません。 テレビでは ジスカール ・ デスタン 大統領が、倹約を奨励しています。

今日は巴里に戻って、初めてモニックに逢いましたが、婚約したとは云え、色々問題を抱え何かと大変です。  皆、其々悩みは尽きぬ様です。 では又、便りします。
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by paridayori | 2014-09-22 05:37 | 風景 | Trackback | Comments(0)

敬老の日

1975年9月15日(月)
めっきり涼しくなった巴里~ 涼しいのを越して寒いくらいの陽気です。  少し大げさな人は、もう毛皮のコートを、引っ張り出しています。
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≪2014年8月 @ サンタ フェ *ラクダ岩 = CAMEL ROCK≫
全く時の立つのは早いもので、巴里に戻ってもう二週間、あっと言う間でした。  あの暑かった日々が想像出来ない気候です。  日本も大分涼しくなって、富士山の姿もくっきり美しい事でしょう。  今日は 《 敬老の日 》連休ですね。  皆様、お変わりなくお過ごしの事と存じます。
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≪ 2014年8月 サンタフェ @ 美術館≫
週末、土曜の午前中はアトリエで自分の仕事。  午後からは、サンジェルマンで友人と食事。 雨でしたが残念ながら~ 日本から持って帰った [ 蛇の目傘 ] では有りませんでした。
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お母さんのズボンも土曜日の夜、裁断し今日の昼休みに大体縫い上がりました。 2~3日内に、出来ると思います。   一度に二本作りましたので出来たら送ります。 では、色々書きましたが、この辺で。
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≪ 2014年8月 :日曜の晩 @ 町の中心の広場では民族衣装の女性の踊りやライブ音楽で賑う*サンタ フェ ≫
未だ郷愁に耽る~ サンタフェの夏の想い出~ @ 2014年9月~!!! 40年前 @ 1975年9月:日本から帰仏した時も同様の思いだったのだろう~◎●
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by paridayori | 2014-09-15 07:19 | 風景 | Trackback | Comments(0)

石の上にも三年

1975年9月8日(月)
日本を発って早一週間になりますが、時計は未だ日本時間のまゝです。  巴里に戻って涼しい日が続き、外出もセーター姿。  街行く人々は様々でスーツ、セーター、コート、長袖、ノースリーブと~  春夏秋冬が一度に集った様な感じの装いです。
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昨日は垣田さん、新入社員のスミエさんと私~ ラピドスに勤める日本人で三者会談~? スミエさんの住む巴里近郊の、日本で言うマンモス団地へ集合 《 ラピドス店不満会 》 を繰広げましたが~ まぁ不満 & 悪口満載でした。 スミエさんは入って三ヶ月ですが、耐え切れず辞める様です。  垣田さんは滞在・労働許可証の為、耐えて居ますが。  其処へ行くと私の三年など~ 良く耐えられたと言うか、全く図々しくなったものです。   まぁ最初の二年間は労働許可証の為、振り回されアッ~と云う間でしたが。 ≪ 日の出前 @ マラガ港 ≫
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今日はのぶよさんに逢って来ました。 彼女はラピドスの支店に四年勤めて居ます。 『 販売と言う職業にほとほと愛想が尽きた 』とかで、やはり近い内にお店を離れる様です。 辞めると言っても全面的に辞める訳では無く、夜間勤務の夜7時~11時にして、昼間は個人的な通訳の仕事をしたいと言ってました。 「石の上にも三年」と言いますが人生、皆、色々な波にぶつかって居る様です。
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スミエさんは日本で洋裁業界の経験も長く、六年働いたそうです。  今、日本に戻っても何から手を付けて良いやら~ と、私と同じ様な事を言って悩んで居ました。  今の職業、デザイナーを続けるとしたら、やはり東京とか大都市に住まないと仕事が無いので、先ずは住まいの心配から、次は職探しですが、年齢制限が有り女性は25歳までが殆どとか~~~  そして、入社して1~2年の勤務がやっと~と云う短い命だとか。
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≪ 40年前のオートクチュールの残布ドレス:リフォーム中 ≫
以前、同じ様な事を石蔵さんもこぼしていました… 高い給料で経験者を使うより、安く使える若い人材を重宝にしている。 経験を持ち発言力が出て来ると、煙ったがられる存在になるとか~¿?

和江さんに頂いた本《 巴里の女性のセンスが如何にして磨かれるか 》一読で理解出来ます。 私が感じて来た事と一致します。 本を読むだけでなく理解し納得して、服装に対する考えを新たにする日本女性が増える事を願っています。  
では又。 皆様、お体に気を付けて。。。
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by paridayori | 2014-09-08 00:05 | 諸々 | Trackback | Comments(0)

大好きな空 & 雲

1975年9月3日(水)
昨晩11時、3時間遅れでオルリー着。 往きはモスクワに寄っただけですが、帰りはハバロスクとモスクワで一時間づつ給油の為。 何れの空港も共産圏の臭いが一杯で陰気なムードです。
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≪ダラス⇒サンタ フェ間上空:雲に掛った虹 @ 2014年8月≫
短かった夏も終わり、もう秋の気配を感じさせる巴里です。 昨日は本当に色々有難うございました。 お父さんには重い荷物を持って頂いて、足腰、色々お疲れになったと思います。 申し訳ございませんでした。
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≪車窓から眺める雲が楽しかった~!!!≫
気が張ってた4年前の初回出発時と違い、今回は飛行機に乗っても何と無く胸が一杯で、のんびり過した秦野の夏休が思い出されてなりませんでした。 ~とは言え、飛行機の中では良く眠っていましたが…  
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≪手の届きそうに近い雲~≫
巴里に戻っても、初回渡仏ほどの感激も喜びも有りませんでした。 この2~3日は、未だ日本への郷愁が残るでしょう。 仕事に行く時間ですが余り気が乗らず、少し遅れて行きます。 今週はあと二日行けば土日で休み。
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≪波しぶきの様な~~~~~≫
昨晩はタクシーの運転手さんが親切な人で多くチップをあげたら、頼まないのに大きい荷物をエレベーターまで、運んで呉ました。 今朝は五時頃目が覚めましたが日の出が遅く、明るくなるのは六時半頃です。 陽気も涼しく、今日は曇っているせいも有って外は肌寒い様です。
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≪孫悟空が観える様な~ 多くの顔を持った愉しい @ サンタ フェの空 * 2014年8月≫
今、未だ何も書く事が有りません。 日本では本当に有難うございました。残暑厳しい日本、皆様、お体に充分気をつけてお過ごし下さいませ。  ではこの辺で…
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by paridayori | 2014-09-03 23:40 | 空:雲 | Trackback | Comments(0)

サンタ・フェへの旅

1975年8月 @ 一ヶ月帰国の為、音信不通~¿? で暫しのご無沙汰でした。

当時を思い出すと~
1975年8月某日 渡仏後4年振りに帰国。 羽田東京国際空港:到着時、 Tシャツ & Gパン姿~足元は当時、流行の  フランソワ・ヴィヨン:ポックリ型 @ 前後上底 【 サボ 】 を突っ掛けて居た。 税関を出ると 父 & 弟の出迎えを受けた∻‼
T-シャツ & G-パン~ と云うカジュアル姿に、父は些か失望の念が有った様な~¿?  特に 『 オートクチュールの修業に渡仏している筈の娘~¿? 』父は直接、私に云わ無かったが、母には疑問を呈して居た様な~¿?‼‼ 『シャネル風スーツ & お帽子被って~ 【 洋行帰り 】風を期待したのかしら~¿? 』と姉妹で冗談言いながら苦笑∻‼‼

『長旅 @ 機内では楽な服装で熟睡するのが一番~』と勝手に決め込み何時も普段着で搭乗~▲■ 80年代から頻繁に航空機利用して居るが或る時、チェックイン時に 『 本日はファーストCへご案内させて頂きます 』 とアップグレードを通達された。 『 エェッ~¿? 結構です。そんな恰好して来て居りませんので~ 』 と謹んで辞退。 然し 【 構いません 】 と云われUGに 甘んずる結果に~* その後も時々~ 宝くじに当たる様な幸運に恵まれて居るが事前予想出来ない為、服装は相変らず機内寛ぎ優先型~¿?〈苦笑〉‼‼ 

1971年 @ 日本を発つ時~ まさか成田空港が出来る等、夢にも思わず~ 其の上、今日の様な現代社会が形成されるとは想定外と云うか想像も及ばない頃~▲■▲ 社会的には経済発展途上~ 個人的には自己向上を目指し蚤の歩みの如く 一歩でも前へと云う希望の日々を送っていた青春時代~◎●◎

70年代当時は、高額の航空運賃 & フライト数も少なく帰国も侭ならず~ 数年置きの帰国だった。。 まさか現代の様に一日10便近い発着~ 数社が価格を競い想像も及ばない破格運賃~ 年に2~3回帰国出来ると云う幸せな状況と共に、羽田国際空港発着可能の状況に感謝感激~☆彡

2014年8月:羽田発着欧州路線就航に伴い~ ほゞ40年振りに羽田に降り立った∻‼‼‼ 広大に拡張された空港:昔の跡形も無く~ 思い出に浸るなどと云う郷愁とは無縁だった~▽◇◎

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1980年代からは仕事 & 趣味が高じて~ 世界を羽ばたく ¿?生活が30年余り続いて居り~ 色々な航空会社のお世話になり飛び回っている。  1971年 @ オートクチュール追っかけて ¿? 巴里へ~ 生来の追っかけ気質は運命か¿?~と人生を振返り逆らわず思う侭、目の前の道を素直に歩んで居る~ が時にとんでもない状況に突当り~ 楽しみながら解決の糸口を探り当て~ 成果 & 成功の喜びに浸りつゝ 寄る年波に鞭打ち~ 新たな冒険に挑む~\\◎●◎//
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≪アメリカン・エアー @ 乗務員9割:現役シニア女性*素晴らしい対応だった~!! 2014年8月 @ ダラス空港≫
そんなこんなで~ 今年は世界の果て程の冒険を企て~ 文明の利器:PCのご協力を得て~ 零から独り苦難に立向い @ 素晴らしい旅を実現した~☆彡 通常は拠点:巴里発の旅が多いが~ 今年はフライト時間短縮 & 同行者の関係で、日本発のフライトを選んだ~◎●◎
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米国:ニューメキシコ @ サンタフェへの旅~\\◎^●^◎// 余り冒険を好まない性格に取って~ 思いがけず素晴らしい未知の世界との遭遇~ タイムスリップした様な錯覚を覚える~ 開発の止まった不毛の自然界~☆彡 標高 2000m の ロッキー山脈とは思えぬ平地に驚嘆~ 想像を絶する景観を堪能~☆彡❣‼☆
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≪ 行きかう車は極少~ レンタカー等、土地勘 & 国際感覚が必須条件と判断~!! ≫
何処までも♪ 何処までも♪ 続く平坦なオートルートの先には何が~ ¿?? 遠くに観える山々~ 其々独自の色を醸しまるでパステルカラーの絵の様な美しい岩山~ 紀元前は海底だった~ と云われても信じ難い標高6800フィート=約2000m 想像に難く意表を突かれた~☆◎◇▲☆
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≪ パステルカラーの美しい山々 ≫ 
標高2000mと知った時はどんな険しい山か~¿? と単純な想像を巡らせ~愚かにも箱根の七曲を浮かべ~ 絶壁を車で登るのか~¿? と幼稚な発想~トホホ!! ダラスからローカル・フライトで降り立った其処は、既に標高2000mの草原~¿?迎えの車の運転手さんに伺って驚き~(苦笑) 『 今、走って居る此処が標高6800フィート』と説明され唖然~!!
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≪ サンタ フェ空港 @ プライベートジェットが主で月に200機近い発着~¿? 搭乗機は50人足らずの超小型機 ≫
不毛の自然界に突如姿を現す @ サンタ・フェ:オペラ~♪♪ 自然の景観を楽しみながらオペラを嗜むと云う贅沢嗜好~☆★☆ 好きな歌手でも居なければ中々腰は上がらないが~ 幸運に恵まれたとしか云い様の無い、素晴らしい経験に巡り合えた事に大感激☆ 40年余り~ 途切れぬ勤労~¿?を経て~ 例え蚤の歩み程であったにせよ幸せな老後に辿り付けた喜びを痛感~@@@
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≪2014年8月 * サンタ フェ オペラ座 @ 屋根のデザインは日本人建築家に因る作品~¿? ≫
此の巴里だより~ 当初【20kgのサムソナイト】と命名するつもりで有ったが、商標使用と云う問題を考慮して取止めた~ЖΣФ 正直 @ 20kgのサムソナイトを抱えて遥々日本離陸から~ 40年余りを経て得た成果は自分でも想像を絶する~\\◎^●^◎//
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≪ 大きな岩山の脇を走る~ 頑固なレトロ・タイプのトラックではあるが~ 可愛いおもちゃの様に見えてしまう ≫
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by paridayori | 2014-09-01 21:06 | 趣味 | Trackback | Comments(0)
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夢を叶えた落ちこぼれの巴里修行


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