巴里便り~今昔★オートクチュール修行@70年代

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トラブル & ハプニング

1976年7月27日(火)
やっと猛暑も去り過しやすい毎日です。 皆様、元気でお過ごしの事と存じます。 今日、和江さんからのカセットテープが届き童謡を聞きながら書いています。 有難うございます。
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本日、コレクションの発表、やっとショウ―の為の新作造りから開放されました。  今年は進行状況が良く残業も少なく楽でした。 アトリエのコンディションは最悪でしたが、何やかや文句を言いながらも、無事一ヶ月を過しました。
 
昨日はハプニングが有りました。 ラピドス氏が新大統領夫人のマダム・ジスカール・デスタンに、コレクション招待の電話した所、27日は都合が悪いので、昨日26日に訪れるとの返事。 電話したのが午後四時半、夫人の来店予定が午後六時。 用意が整うどころか、改造中でごった返す店内、直ぐに掃除を始め椅子を並べて、出来る限りを尽くすラピドス氏の興奮ぶり、副社長の慌てぶりを見て…我々はアトリエで苦笑。 

何とか夫人を迎える準備は整えた様ですが、注文が来るか否かは未だ々先の話です。 前大統領のポンピドー夫人は、お客様でしたが、現大統領夫人はジャンルイ・シェレル夫人の従妹と言う事で、注文は、シェレル店になるのは当然~と、皆が話してました。

今回のコレクションで久しぶりにウール素材の仕事をしました。 我々のアトリエは、シフォンやデシン等の薄いシルク素材ばかりを扱っていますが、一型だけウールジャージのワンピースが有りました。 勿論担当は私~~~

シンプルなデザインですが、白の薄手のアンゴラジャージーの身頃の前立と襟の周り袖口等に二色の鹿皮でトリミング。 各色八ミリずつの幅でぐるっと縁取りで額縁にするのですが、伸びるジャージーと鹿皮の組合せ。 ミシン掛けが大変な難しい仕事でしたが、普通では考えられない素材の組合せの扱い等、良い勉強になりました。

今週の金曜日で仕事仕舞い、土曜日から夏休みが始まります。  今年の夏休みは、未だ何の計画も有りません。 少し落着いてからゆっくり考えます。 明日も又早朝出勤です。今日は、この辺で失礼します。 先ずはお礼まで。

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※ コレクション中の余談
今回のコレクションは、アトリエで色々なトラブルが発生して大変でした。  入社した頃から意見が合わなかった、シェフ・マダム・セシルと60歳過ぎのマダム・ルシアン。  彼女は前に居た、ピエール・バルマン社で役付きだった経験が有る為、パターンや仕事の仕方がマダム・セシルと違い事々く対立しています。 

我々傍から見ると、古い物を引きずるマダム・ルシアンの言い分も解りますが、世の中、何時も変化が求められます。 特にファッション界の動きは速く、納得行かない事も多いかも知れませんが、そこで古い形式に拘っていたら置いてきぼりになります。 

そんな状況を理解し、仕事も速く飲込みの早い私を頼りにしているマダム・セシル。 年配のマダム・ルシアンには面白くない~? やきもち~? も手伝って、怒りの矛先が私にも。 『 黄色人種と一緒の部屋では仕事が出来ない 』 とコレクション中、部屋を移ったそうです。 
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この話をシェフが『困った事だ…是は人種差別だ~』と私に話しましたが『黄色人種を、黄色人種と言われてもその通りの事。 別に大した事では無いし、フランスに頼まれて来た訳では無く、自分が来たくて来た訳でそんな事に構って居られ無い 』と退けました。 黄色人種は他にもマダガスカルの女性が居て、ルシアンとは仲良しです。シェフの信用を得て居る私への当て付けなのは、間違え有りません。
 
私にとって重要なのは自分の技術、実力向上のみ。 人より多くの仕事を早く綺麗に仕上げ、お客様に喜んで頂き其の上、多くの技術を学び修得する事。 是だけが目的です、関係無い事で怒ってる暇も無い忙しいコレクション中、只、頑張るだけです~自分の為に!!!
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≪2015年7月7日 @ マドリッド:馬に負けない足の長さに驚き & 白も黒¿も茶も皆仲良く≫
まぁ何処の社会にも、焼き餅とか色々人間の習性でしょうか~¿? 我が家は昔から人を羨んだり、比べたりと云う事が無く、何時もお母さんが『他人は他人~ 自分の身の丈で~ 』と教えられて来たので、別に他所の人が如何しようと関係なく、自分の目標に向って行動して居るので、他人に構って居る無駄な時間は有りません。 人一倍働いても焼き餅焼かれるのは困りものですネ、、、 では又。

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2015年07月27日:追憶
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≪2013年8月 バイロイト音楽祭:音楽堂:Welcom ≫
新演出 ≪ トリスタン・イゾルデ ≫ で幕を開けた今年の ≪ バイロイト音楽祭 ≫ メルケル独首相観劇と云うニュースを聞きながら、2013年 ≪ リング ≫ を聴きに出掛けた想い出が蘇った。 2013年≪ リヒャトル・ワグナ-生誕200年際≫ と云う事で、劇場からの予約確認の通知に胸躍らせ~現地へ赴いた、が散々な演出に遭遇~▼■ オペラ好きのメルケル独首相まで 『 余りに酷い演出で、もうバイロイトへは行きたくない 』 との報道も~ が今年の新演出は、ご満足~¿? 『 指揮者:クリスティァン・チーレマンを称えた 』 との報道だった~!! 巨匠:ワグナ-もホッと一安心か~◎^●^◎
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≪2013年8月 ホテル前 @ 送迎バス待ち★ 巨匠Rワグナーとツーショット≫
44年前、20kgのサムソナイト:1個抱えて度仏した頃は~ まさか40年就労後の年金生活で、こんな贅沢が出来る等、思い及ばず~ 頑張った甲斐有った。  幸せな生活を満喫出来る日々~ 天国の両親 & 励まして呉れた姉妹弟の手紙 & 声の便り、家族の支えは素晴らしいと心から感謝の日々。。 と云いながらも~ 時には喧嘩も嗜みながら~(苦笑)
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by paridayori | 2015-07-27 06:53 | 諸々 | Trackback | Comments(0)

アニーの結婚式

1976年7月21日(水)
この2~3日雨が降り肌寒い日々が続いています。 皆様、如何お過ごしですか? 昨日、和江さんと明君のお便り写真等受け取りました。 有難うございます。 
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先週17日の土曜日、アニーの結婚式に行って来ました。 あいにくの曇り空でしたが、涼しくてかえって良かった様です。 暑かったり寒かったり気候の変化が激しく、16日の金曜日、巴里を発つ時は風邪気味で、出掛けるのが億劫でした。 アトリエの仲間に 『 風邪なんて大した事ない 』 とハッパ掛けられ重い腰を上げました。

車中では窓が開け放しで背中に汗をかいては風が乾かすと言う悪循環、ソミューに着く迄心配でしたが~ モニックに 『 二コルも風邪気味 』 と聞いて一安心、急に元気が出ました。 結婚式の日は大分良くなり、村役場の婚姻届から教会、知人への披露まで薄いシルクのドレスで参列。 でも食事の宴会席は夜中迄続き、夕刻は寒くなるので、途中:厚手の綿レースのブラウスとリバティの花柄スカートに、洋服を着替えました。 フランスの新婦は、お色直しを、しないのに~~~

フランスでは、お嫁さんが結婚の挨拶廻りをする事は無く教会で式が終った後、教会の裏庭やホールで近所の人々に、シャンパンやぶどう酒、おつまみ、お菓子を皆に振舞い、新郎新婦が揃って結婚のお披露目をするのです。

その後、家族、親しい友人だけをレストランへ招待。 宴会場へ着いたのが午後三時です。 食事を取りながら祝辞?を聴いたり歌や踊り~ 先ず皮切りがお祖父さん、続いてトランペット演奏が有り… 新婦アニーがマイクを持って私の側へ来て、フランスの有名な古いシャンソン《ジャンティー・アルエット》を歌い始めました。【アルエット】は私のニックネームなので、アニーの手前、私も一曲披露しました。 

《 桜~さくら 》 の歌詞をゆっくり思い出しながら。 風邪気味で声が出るか心配でしたが、まあまあの出来で皆、喜んで呉ました。 宴会は午前三時まで続き食事、お喋り、踊りと~夜更け迄、楽しいお祭り騒ぎで過しました。 翌日は、モニック家の庭で家族、親戚、親しい友人だけで昼食会でしたが、晴天に恵まれ賑やかな宴でした。
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≪1978年:7月 友人の結婚式♪♪ TED LAPIDUS HC コレクション残布 ☆ スイスレース @ 自作ドレス:≫
27日のコレクション迄、あと一週間、今の所は未だ比較的楽ですが最後の追い込みです。 夏休みになってのんびりしたら、又、書きます。 では又。
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by paridayori | 2015-07-21 02:44 | 自作:ファッション:小物 | Trackback | Comments(0)
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夢を叶えた落ちこぼれの巴里修行


by paridayori
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