巴里便り~今昔★オートクチュール修行@70年代

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オンフルール

1977年5月20日(金)
皆様、如何お過ごしですか~? 久しぶりに巴里を離れ、ノルマンディ地方のオンフルールと言う町に来ました。 小さな港町です。 町は古く昔のまゝの姿が残されて居ます。 昔、印象派の画家が好んで描いたと言う港街です。 今週は連休の為、多くの旅行者で何処のホテルも満員ですが、細い路地へ入ると静かで、人っ子一人り見当たらなくなります。
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この地方独特の小さなレンガの家のバルコニーには、可愛い花が古く寂れたレンガの色と調和してとても綺麗です。 町の真ん中には小さな魚港があり個人の持ち舟ですが、色とりどりのヨットや小船が並んでいます。 こゝから広い海へ出て行く訳ですが、今日は風が強く寒い為、船はちょっとしか出ていませんでした。
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お天気が良ければ24日頃迄、居るつもりですが、悪ければ23日の月曜日に、帰るつもりです。 休みは23日迄ですが、火曜日はフランスの公共機関の全面ストの為、アトリエは休みで仕事は家へ持ち帰り、3時間で仕上てしまいました。

今、この地方の歴史を読んでいますが… 仏観光案内のパンフレットに因ると~ 11世紀頃の町の様です。 14世紀頃迄は資料が無く、14世紀後イギリスのチャールス五世が攻め込んで来た頃から、はっきりして居る様です。 百年戦争後、チャールス七世から開放されフランスへ戻ったそうです。
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こんな歴史を読んでいると、小、中学校の社会科、歴史を思い出します。 全て忘れていますが~と言うより最初から覚えて居なかったかも、勉強嫌いでしたから… 四~五百年も前の教会や建物が、改造されたり改築されずにそのまゝの姿で残っているのですから、大した物です。昨年、夏休みに行ったエトルタも、このノルマンディー地方で、昔はイギリスからの進撃を受けて居るのです。

この地方は漁港だけで無く、昔は多くが軍港だった様です。 今は静かな保養地として、観光シーズンには多くの人が訪れますが~~~ 海は水が冷たく泳ぐには余り適していないので、観光シーズンも南仏に比べずっと短いのです。 さて明日は天気になる事を祈って・・・もう一回り散歩に出掛けて来ます。 では又、絵葉書でも書きます。 皆様、お体に気を付けて。
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≪ 2015年5月 @ イタリア*ジェノヴァ港 * ≫
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by paridayori | 2016-05-20 07:01 | 風景 | Trackback | Comments(0)

裁断師

1977年*5月10日(火)
晴れたり曇ったり、そして雨も… 毎日こんなお天気で『夏がくるのかしら』と心配しています。 昨年はもう今頃から良いお天気が続き、結果的には異常乾燥となって、干ばつの被害が出てしまいましたが。
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さて日本の気候はいかゞですか? 五月晴れで良い天気になって居ると良いのですが。 お父さんのさつきの為にも畑にも―― 皆様、元気でお過ごしの事と存じ上げます。

私の方は至って健康、目をのぞいて。 先日、目の具合の悪いのが、内臓から来ているのでは無いかと思い、お医者さんに行って見ました。 例の如く病気には大げさですから。 総合的に血液検査をしてもらったのですが、結果:すべてノーマル、異常無しとの事。 まぁ一安心やら~恥ずかしいやら~ 余り色々お医者さんに言ったので~とは言うものの、目の疲れは体全体にかゝって来るので~ 
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2~3日は、遠くも~近くも~ 何見ても~ 眼鏡を掛けても、全てのものが、何重にも見え神経的にも参りました。 目から上の、頭半分はどうして良いか解らない様な、複雑な痛みから首筋も、頭に近い方が非常に懲り首を動かすのもやっとでした。

お医者さんに、2~3日の休暇をもらい、何も見てはいけないと言われ、寝ていました。 まだ眼医者に通いながら目薬を続けていますが、アレルギー性の結膜炎だったそうです。 前回は単に結膜炎と言われただけですが。 《アレルギー体質では無いか?》と聞かれ目にも出るのかな~?!と新知識。それにしても困ったアレルギーです。 いずれにせよ原因は、疲れと空気の悪い事、それにタバコの煙等が原因でしょう。
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今の仕事に変ってからより細かいものを見るので目を酷使します。 型紙を作るクラフト用紙(茶紙)の、縞の線の1本を線に沿って真っすぐに引くのですが、是が1~2㎜間隔で曲がってはいけない上、1m50cmのセルロイドの物差しが蛍光灯の光で反射し、探し出すには目をさらの様にするわけです。 この線が基本の《地の目》になる為、非常に重要なのです。 

型紙の線を引くには、何時も1㎜/2㎜に注意を払わなければなりません。 目の弱い人が、こんな職業を選ぶからいけないのかも知れませんが… 明君も製図と言う細かい仕事ですから、目には充分気を付けて下さい。 特に電気の光、照明には~ 職業柄、知って居るかも知れませんが。 
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≪ 2016年5月 @ ベルリン ★ ハーレーダヴィッドソン ☆ 愛好家 ★ 中央 @ 紅一点 ≫
さてどうこう言っても店から仕事を認められ、今月から《クップ=裁断師》の肩書で、お給料が上がりました。 フランスでは労働基準局で技術者の職種に対し、お給料の範囲=上限が決められています。 この職は縫子さんに比べ上の職種になる為、昇給可能になりました。 でも未だ、実力の方が乏しいので名実共になる様、頑張らないと~ 
では又、書きます。
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by paridayori | 2016-05-10 06:26 | 街並 | Trackback | Comments(0)
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夢を叶えた落ちこぼれの巴里修行


by paridayori
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