巴里便り~今昔★オートクチュール修行@70年代

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友人の実家

1977年12月28日(水)
明けましておめでとうございます。 この便りが着く頃は、年が明けていると思います。 久しく、ご無沙汰しておりますが、皆様、お揃いで良いお正月を迎えられた事と存じます。 私の方は12月25日から、大変素晴らしい日々を送りました。
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12月24日(土)、クリスマスイヴの夜~ 特急で巴里を発ちました。フランシスは仕事の都合で夜行寝台で発つ予定でしたが、発車ぎりぎりに私の乗っている急行に間に合い切符も無しに飛び乗って来ました。 私としては考えても見なかった事で、胸一杯の不安も一挙に吹き飛びました。

ゆったり広々とした座席は、特急ひかりとは程遠い様です。 そんな立派な座席を空にして、発車して直ぐに食堂車へ。 生れて始めての一等車~この列車は一等しか無いのですが… そのレストランのソファーにゆったり腰掛け正式な食事を取りました。

正式とは一通りのメニュー《 オードブル [ 前菜 ]から始まって、魚、肉、チーズ、デザートの順 》値段も高価です。 クリスマスイブのデートにしては最高でした。 全てが生れて始めての経験。 食事が終って席へ戻る頃には、もう特急を降りる時間でした。 

ローカル列車~に乗り換えてオリヤックに着くと、弟のクリスチャンが迎えに来ていました。 車で一路、彼の実家へ。 ご両親も彼等同様とても良い人達で安心しました。 彼の実家は大きな家ですが、それでも訪問客が:妹さん夫婦と子供達、お祖母さんの友人等。 日本の様に布団さえ敷けば~と言う訳には行きません。 泊れるのはベットの数だけです。

私の為に高級ホテルを予約して、支払いまでして呉れて全く手取り足取り~ 勿論、往復の交通費も~ 其の上、クリスマスプレゼントに大きなディオールの旅行カバン。 又、お店では欲しい物を選びなさいと、靴をプレゼントされました。 至れり尽くせりの招待に恐縮しています。 ただ単に私が何時も彼の姪御さん達に、子供服を作ってあげて居ると言うだけで・・・??
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今回は姪御さん二人に同じ布でオーバーを、作って行きました。 薄いグリーンのビロード生地の内側に、同じ色のイミテーションの毛を付けて。 布は偶々色が気に入って見つけたビロード。 イミテーションの毛は、アトリエからもらって来たもの。 金額からすれば大きな違いが有りますが、私の仕事を何時もほめてくれます。 

これが最初で最後の素晴らしいノエル=クリスマスと、なるでしょう。 一生の思い出にしたいと思っています。 素晴らしかった風景は・・・
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フランシスの田舎オーリヤックは冬、雪の多い山がちの地方です。 着いた時は既に雪景色~ 子供の頃見た、アメリカのクリスマスカードの様な景色が辺り一面に広がり、雪に覆われた小さな村の家々の煙突からは、白い煙が上がり、暖かい暖炉の燃える火を想像させます。
          
お天気が良かったので朝日を浴びた樹氷は、シャンデリアの様な輝きを放ち、とても美しい光景でした。 ドライブの道筋は細い山道、雪の重みで垂下がった両脇の並木が、まるで樹氷のトンネルの様でした。 
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クリスマスの翌日、家族揃ってお墓参りに行きました。 始めて見るフランスのお墓の構造~ 十字架の下の広いコンクリートは、開閉式の入口になって居て、開くと鎖の階段で地下に降りられる様になって居るのです。 丁度寝台車の様に・・・

私は外で待っていましたが、彼の話では『下には丁度寝台車の様に両側に区切られた、棺を置く棚が出来て居て、彼の家は六人分有る』とか。[フランスでは、火葬にしない為、棺の中は亡骸が其の侭入って居ます] 
彼の実家は家が大きいだけでなく、庭も広々として手入れが行き届いて居ました。 

『春、季節の良い時に又、いらっしゃい』とご両親は言って下さいました。 フランシスと、弟のクリスチャン双子の兄弟は非常に綺麗好きで、クリスマス後の掃除は二人が徹底的にやっていました。 働き者の二人:良い兄弟です。 そして私にとって素晴らしい友人です。では又。
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≪2016年12月2日 シシリア @ パレルモ大聖堂 ≫
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by paridayori | 2016-12-28 23:34 | ノエル : X'Mas | Trackback | Comments(0)

オリヤック

1977年12月13日(火)
この所、少々寒さが和らいでいます。 でも今日、明日の気温は全く予想が付きません。日本の冬は如何ですか? 皆様、お元気でお過ごしの事と存じます。 今日、明君からのお便り届きました、有難うございます。 和江さんの荷物も近いうち着くと思います。 今年も、もう年末、クリスマス、お正月を待つ時期になりました。
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≪ 2016年10月 @ ベルリン:12月にテロの起きた界隈 ≫
そこで頭をかゝえて居るのは贈物。 今年はクリスマスをフランシスの実家で送る事になりました。 特急で巴里から六時間の中央山塊、オリヤックと言う山がちな地方で、寒く雪が多く、先週も彼が週末に帰った時はもう雪が降っていた、との事です。

始めて訪れる彼の田舎。 嬉しいやら怖いやら複雑な気分です。 と言うのも別に何も怖がる必要は無いのですが、生れて始めて男性の友達の家へ行き家族に逢うという~何も考える事なく気楽に、
モニックの家へ行く様な気分で行けば良いのでしょうが ―
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いずれにせよ、私は人の家を訪れ、ましてや泊ったりと言う事が性格上、大変苦手で面倒臭いのです。 その上、クリスマスの贈物を考えねばならない何て、頭の痛い話です。逢った事も無い人達に何を選んで良いか~ 彼にしてもクリスチャン=双子の弟にしても気さくな人達ですし、贈り物を選ぶのにいらいらする必要も無いのですが、何か有ると落着かなくなると言うこの性格は一生直らないでしょう。 

話は変わりますが、今、フランスではフランス人と結婚しても、滞在、労働許可証が自動的に取れなくなったそうです。 以前は結婚すると、滞在、労働許可証の問題は、一挙に解決したのですが、最近は許可証取得の為の偽装結婚が増えているそうです。

垣田さんは来年末、労働許可証10年の更新、書換えになるのですが多分無理だろうと心配していました。 外国人労働者、移民対策が段々厳しくなって来て居ます。 私はこの先、10年間はまあ失業しない限り大丈夫ですが。
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≪ 2016年10月 @ ベルリン 鳥が飛んで居る様な雲 ≫
でもこの先10年、40歳迄こんな所でぐずぐずしては居ないでしょうけれど… 35歳前迄に結婚するつもりで居ます。 年頭には又、色々目標を立て計画的に進める予定です。 巴里に飛び発った年の様に。 いつも色々言ってますが来年こそは~ では又。
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by paridayori | 2016-12-13 10:02 | 行事 | Trackback | Comments(0)

昇給

*1977年12月6日(火)
寒さが一段と厳しくなった今日この頃です。 久しくご無沙汰しております。 
皆様、お元気でお過ごしの事と存じます。
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≪ 2016年12月 シシリア島:歩道の彼方此方で、ポインセチアが X'mas を待って居た ≫
今日、航空便を送りましたが、エアーフランスのパイロット & ホステスのストが大分長い事、続いて居り、飛行機が運行中止したり、間引きしたりして居るので航空郵便、順調に着くか心配です。 一応書留にしましたが無事に着く事を祈ってます。 
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≪ 2016年12月 @ シシリア * パレルモ旧市街は歩行者天国が多い≫
先々月、給料見直し値上げを要求したのが、先月分から200フラン程、昇給しました。 今年の3月と合計すると500フラン程 ( 約3万円 ) の値上げです。 仕事は以前と比べ物にならないくらい大変です。 お給料も多い代り、縫子さん達の様にのんびりお喋りしながら仕事は出来ません。 技術がお給料を左右するので。 でも技術習得と昇給で、益々仕事に拍車が掛ります。 自分の納得の行くまで頑張ります。
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≪ 一瞬:ロボットが立っている様に見える ~¿? 古いオブジェ ≫
それでは今日はこの辺で。 皆様、呉々もお体に気を付けて下さい。 乱筆にて失礼致します。
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by paridayori | 2016-12-06 06:52 | 街並 | Trackback | Comments(0)
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夢を叶えた落ちこぼれの巴里修行


by paridayori
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