巴里便り~今昔★オートクチュール修行@70年代

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印象派の絵の中へ

 印象派の絵画の中に柔らかく包み込まれて行く様な 錯覚を覚える並木道
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点描のピサロの絵の前で感動に心弾む時の様な 自然との対話
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# by paridayori | 2010-11-23 06:10 | 風景 | Trackback | Comments(0)

仮住い  

1971年11月20日(土) 
昨日の朝はアラレが降り10時頃はもう良いお天気でしたが、とても冷たい一日でした。そちらは如何ですか?  
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 私は住まいを移転しました。あと10日間の仮住いですが、一日8フランの下宿、前は物置だった部屋です。 広さは4畳有るか無いかで寝台、洗面所、洋服ダンス(洋服箱)と机と椅子、建物は古く女中部屋の隣。家主はご隠居さんでとてもうるさい方です。ケチと言うか経済家と言うか~何時、追い出されるか解りません。

一番うるさいのが電気の付けっ放し。 至る所にスイッチが有って通った後は必ず消さなければなりません。他にも色々有りますが、まあこれも経験とのんきに構えて居ます。来月から下宿が決まると余り移動出来ませんし、今の内、多くを見て置くのも今後の為、何か役立つ事も有るでしょう。

玄関からサロンにかけては立派なシャンデリア、古い絨毯やソファが置かれ壁には広重や役者絵などの日本画が飾られて有ります。こちらに来て感じるのはどんなに古いホテルでも家でも床はどこもピカピカにワックスが掛り掃除が行き届いている事。華やかな時代には着飾った貴婦人や紳士が出入りしていた様な、こんな館も巴里の良さかも。
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≪LE MIROIR DES MODES:1910≫
街はクリスマスの飾り付けが目立ち始めました。 マルソー通りの並木やシャンゼリゼ通りの歩道の枯木には 豆電球が施され、夜、電気が入ると木に明りの実がなった様に美しい夜景が楽しめます。

今朝、パシィの市場へ買い物に行きましたら肉屋の店先に毛皮の付いた侭の大きな猪や兎、雉など山鳥も其の侭の姿で吊る下っていました。食料品店に並ぶ食材もクリスマス向けでしょう。先日は市場でこの姿を見た後、血の滲むビフテキを食べました。以前だったら食べられなかったでしょう~ 神経が図太くなって来たのかも? 

以上、是からも此方の生活習慣等、少しずつ便りします。 
纏まらない手紙になると思いますが、適当に読み流して下さい。
     
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# by paridayori | 2010-11-20 06:35 | 絵画 & 美術 | Trackback | Comments(0)

紅葉の巴里

    雨、雨、雨、、、まるで梅雨の様な灰色の空 灰色の石壁 暗く色の無い街 
      紅、黄、緑、、、鮮やかな紅葉の色彩が美しく映える 11月の巴里 
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時折はっと心奪われるオシャレな景観 時の流れが止ったような静かな散歩道 
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# by paridayori | 2010-11-17 06:07 | 風景 | Trackback | Comments(0)

巴里からの手紙

1971年11月14日(日)
東京の皆様、お元気ですか?? 巴里はもう寒い北風が街角を吹き抜けて行きます。私は元気で東京に居る 頃よりのんびりした毎日を送っています。今は凱旋門近くの安ホテルの屋根裏部屋に住んで居ます。
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来月1日からエッフェル塔の直ぐ傍にある高級住宅街の一室に下宿する事にしました。 老夫婦が暮らして居る古い素敵な建物の4階、日本の5階で部屋はとても綺麗です。台所は有りませんが電熱器が有り部屋で少々のクッキングはして良いそうです。トイレは専用、お風呂は週3回位い入れるそうです。 

門限とか規律の厳しそうなお宅ですが、体の悪い時の連絡先を心配して下さったり何かと安心出来そうです。 フランス語を習うのにもプラスになりそうですし。図々しい私の事、言葉が出来ないのに一人で出掛けて契約して来ました。奥様が英国人の為、英語とチャンポンでまあ何とか…

一度目に伺った時、日本人女性デザイナーで「サンローラン留学日記」の著者にお会いしました。 彼女の本を読んでいましたので話が合い一日、一緒に有意義に過しました。 この方の案内で クリスチャン・ディオール、 ギィ・ラロッシュ、フィリップ・ヴネ、エマニュエル・ウンガロ等、巴里の一流デザイナーのブティックを 見学出来 ました。 何処も目の飛び出る様な高級品で、一人では気後れしてしまいそうなお店です。 

運の良い事に、ジヴァンシーの店ではファッションショーも見る事が出来ました。
此方に来て思い掛けない方と知合い大変幸せです。 どうぞご安心下さい。

学校は夜間で午後7時45分~9時30分迄の1時間45分、毎日です。今はアテネ・フランセの復習なので付いて行けますが、その後は大変そう。クラスは外国人ばかり17~8人で日本人は一人。
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今のホテル、凱旋門の近くなので毎日見ています。凱旋門を下るとコンコルド広場、チュイルリー公園を抜けるとルーブル美術館、その先のノートルダム寺院も見学。ポンピドー大統領のエリゼ宮を通ってオペラ座は車中から 来て早一週間ですが車で見物したり… 東京より狭い巴里、大分見物出来ました。

画家の街、雨あがりのモンマルトル・サクレクール寺院の夜景は格別でした。街は石造りの古い洋館ばかり。 自分勝手のフランス語で地図を片手に一人歩き、まごつきながら地下鉄も… 
でも来て本当に良かったと思って居ます。 

ホテルはスプリングの壊れたベッド、寝るだけの部屋ですが、これも又経験かと~
12月迄の辛抱です。 6階迄の螺旋階段は少々シンドイですが… では又を、お楽しみに。
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# by paridayori | 2010-11-14 06:02 | 仕事:仲間 | Trackback | Comments(0)

初冬のルクサンブール

11月の冷たい雨にたゝられた昼下り ふと訪れた雨あがりの公園 ひと気も無く 
葉を落とし寒々とした木々のもと 温かな絨毯のような一面の落葉 美と静寂のひととき
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 敷き詰められた枯葉の絨毯~
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# by paridayori | 2010-11-10 08:31 | 風景 | Trackback | Comments(0)
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夢を叶えた落ちこぼれの巴里修行


by paridayori
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