1973年丑年
あけましておめでとうございます。 お母さん、お誕生日おめでとうございます。 ご無沙汰致しました。
『声の便り』聞いてご安心頂けたと思います。 私も家からの『声の便り』大変嬉しく毎日聞いて居ます。
夜はマルタの実家=5階マダム・ロッシに呼ばれ家族と色々お喋りしたり、気を紛わせました。 皆が帰って二日目の夜は何とも言えぬ寂しさに、今迄たまっていた涙が全部流れ出した様です。 この日は朝から何と無く気分が冴えず、何もする気になれなかったのですが… でも昨日辺りからやっと普段に戻りました。
そして手紙も書く気になれたと言う訳です。 『寂しかったら早く帰って来なさい』と言われそう~ この狭い部屋に三人で一緒に生活し滞在中の10日間、朝から晩まで行動を共にし、お喋り笑い…と騒々しく過したのが急に一人。 フランスで無くても、こんな気分におそわれると思います。 姉妹三人だけで10日間も24時間、一緒に生活するなんてかつて無かった事、そして是からも不可能と思われます。 両親、姉妹弟の愛情をしみじみ感じました。
この先も色々な愛情に巡り逢うと思いますが、今の私にとって肉親の愛情は何にも増して尊く貴重なものです沢山のお土産を有難うございました。 私自身がフランス、巴里見物もろくにしていない上、言葉も満足に話せず、スケジュールの組み方や足りない事ばかり。 折角のヨーロッパ旅行も今思うと、ああすれば良かった~ こうすれば~と後悔ばかり。 不勉強を誠に申し訳なく思って居ります。
今年は年初から失敗ばかりで先が思いやられます。 例年に変らず一歩一歩のろくとも、自分の道をゆっくり踏みしめながら歩むつもりです、今年の干支「牛」の様に~ 今年も皆様にとって良い年であります様、心より祈っております。