鶯の声
一週間ほど前から、うぐいすの声が聞こえて居ます。 巴里に鶯なんて結び付かない様に思いましたが、此処に移ってからは、季節感を味わえる様です。 ちょっと通りから入ったゞけで~ 夜は隣の旦那さんの子供を叱る声が、偶に聞こえるくらいの静けさ。 一人静かに何時間も過ごすのが好きなので、ついつい夜鷹になってしまいます。
夜遅く騒音を立てながら階段をドタバタ、ヒッピーの出入りも多く真夜中~ 平気でドンチャン騒ぎして居たとか。 年配の仏人マダムと私は何時も苦情を言っていたのですが、我々二人が昨年10月に引越したのを良い事に、若い人達は、したい放題していた様です。 うぐいすの話から大分横道にそれてしまいました。
先週の木曜日、ラピドス店入社以来、二年七ヶ月 一緒に働いたマダム・シモンヌと、働いた期間は短いですが、昨年一緒に英国旅行した若いダニエル、この二人がアトリエを離れました。 マダム・シモンヌに対しては母親の様な親しみを抱いて、仕事以外にもフランスの習慣を色々教えてもらったり、困った事や相談すべて頼って来ました。
そんな事も影響してか、日本を発って以来、巴里に来てからは涙もろく無くなった筈なのに、最後のキスを頬に交わした時、思わず涙がこぼれ~ 家に帰り床に入り寝付くまで溢れ出る涙が止まらず。 翌日は狸の様な目をしてアトリエへ~