巴里便り~今昔★オートクチュール修行@70年代

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鶯の声

1975年2月24日(月)
一週間ほど前から、うぐいすの声が聞こえて居ます。 巴里に鶯なんて結び付かない様に思いましたが、此処に移ってからは、季節感を味わえる様です。 ちょっと通りから入ったゞけで~ 夜は隣の旦那さんの子供を叱る声が、偶に聞こえるくらいの静けさ。 一人静かに何時間も過ごすのが好きなので、ついつい夜鷹になってしまいます。
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前の所は騒音で、お隣さんと喧嘩が絶えず~ 最期は絶交状態でした。 でも行き過ぎでは無かった様で先日、アパートの管理人さんに逢った時、聞いた話では~ 階下の住人の苦情で7階の住人は全員立ち退きになるそうです。
 
夜遅く騒音を立てながら階段をドタバタ、ヒッピーの出入りも多く真夜中~ 平気でドンチャン騒ぎして居たとか。  年配の仏人マダムと私は何時も苦情を言っていたのですが、我々二人が昨年10月に引越したのを良い事に、若い人達は、したい放題していた様です。 うぐいすの話から大分横道にそれてしまいました。
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今日のお便りで田舎のおばあさんが亡くなられた事を知りました。 田舎に便りするつもりですが、何分にもお悔やみなど言った事が無いので、うまく書き綴れるか心配です。 良い年して、お悔やみの言葉も言えず~ 一人前の顔をして居るのですから、困ったものです。 この頃は一日中、頭の中をフランス語が駆け巡っていて、上手くも無いのに口を突いて出て来るのはフランス語です。 偉そうに言いますが~

先週の木曜日、ラピドス店入社以来、二年七ヶ月 一緒に働いたマダム・シモンヌと、働いた期間は短いですが、昨年一緒に英国旅行した若いダニエル、この二人がアトリエを離れました。 マダム・シモンヌに対しては母親の様な親しみを抱いて、仕事以外にもフランスの習慣を色々教えてもらったり、困った事や相談すべて頼って来ました。 

そんな事も影響してか、日本を発って以来、巴里に来てからは涙もろく無くなった筈なのに、最後のキスを頬に交わした時、思わず涙がこぼれ~ 家に帰り床に入り寝付くまで溢れ出る涙が止まらず。 翌日は狸の様な目をしてアトリエへ~
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人には色々タイプが有りますが、マダム・シモンヌは 「 母親タイプ 」 と言う感じ~ ご自分も私生児の娘 「 カトリーヌ 」 を育てながら苦労されて居た方でしたが、大らかで面倒見の良い暖かい方でした。 お店を離れても又、お付合い出来ると思います。何処の職場にも存在する、理解し難い色々複雑な社会問題が絡まっています。 では又。 
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by paridayori | 2014-02-24 08:06 | 絵画 & 美術 | Trackback | Comments(0)
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夢を叶えた落ちこぼれの巴里修行


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