巴里便り~今昔★オートクチュール修行@70年代

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10日の続き~

1975年7月12日(土)
10日~途中まで書いて眠くなり寝てしまいました。 今朝、飛行機の残金を払い込んで来ました。 詳細は追って連絡されるそうで、切符も10日前に支給との事。 解り次第、直ぐ連絡しますが、便りが入れ違いになっても自分の国へ帰るので、言葉の心配も無し、4年ぶりでも一人で家へ辿りつけるでしょう。
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今日、アトリエはてんてこ舞いでした。  コレクションが始って忙しい所へ、思いがけぬハプニングが起きました。  一緒にイギリス旅行した ダニエルが昨日欠勤、何の連絡も無く一人暮らしを心配して、シェフが彼女の家へ行った所、昨日の朝、メキシコに発ったそうです。 お姉さんが行く予定だったのが、急病で行けなくなり代わりに行ったとか。

何れにせよ行ってしまったもの仕方有りませんが… オートクチュールの一番の山場、コレクション発表のショーを二週間後に控え~ 可哀想なのはマダム・セシル、信用しきって居たゞけにショックは大きかった様です。 私はイギリス旅行の時、彼女達姉妹の適当な性格を見て居たので、それ程、驚きませんでしたが。
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アトリエの仲間は余り彼女を好んでいなかった為、相当批難していました。 改めて信用を保つ事、誠実を尽くす事の重要さを感じさせられました。  多額の切符を無駄にするか信用を失うか、自分がこの立場だったら~¿?  彼女は7月一杯で辞めて、地方の学校に行き、先生になる勉強をする事になって居ました。  『 行ってしまっても構わない 』 くらいに考えたのでしょう。  然し人を導く職に付こうとする人の人格としては、如何なものでしょうか?

彼女は1月のコレクション中にも、マダム・シモンヌと打ち合わせ、辞める約束をして仕事はそっちのけ。 2月末にシモンヌと2人で一緒に辞めましたが仕事が見つからず、腰掛代わりに7月末、試験が通る迄の約束で4月から戻って来ました。

幾ら忠告しても、マダム・セシルは彼女と六ヶ月間、二人で仕事をした期間も有り、絶対の信用を置いて居たのでしょう。  シェフ自身の身から出た錆¿? 人間どこの国も同じです。  私も複雑極まりない人に巡り会ったり、多彩な経験をして来ましたので、人を利用する人間か~¿? 良い人か~¿? の判断は勘が働く様になりました。  転ばぬ先の杖に役立つかも~
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帰国したら相変わらず喋りまくる事でしょう。  この忙しい コレクションを終えれば一ヵ月の夏休み。  既に心は懐かしい日本の我家へ… では皆様、お体に気を付けて。
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by paridayori | 2014-07-12 20:16 | 建築 & 内装 | Trackback | Comments(0)
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夢を叶えた落ちこぼれの巴里修行


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