巴里便り~今昔★オートクチュール修行@70年代

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残業続き

1977年10月10日(月)
秋も深まり、次第に寒くなり始めました。 10月に入ってから暖房も入り、冬支度と言った所。 久しくご無沙汰しております。 皆様、お元気でお過ごしの事と存じます。 
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10月に入り電話でもしたいと思ったのですが、10月1日(土)からずっと出勤。 朝から夜の8時半~9時頃迄、残業が続いてます。 幸いにも通勤が楽なのと、夜はタクシー使用ですので、まぁ今の所、体力は続いていますが~

何処の国も同じですが物騒な世の中。 8時過ぎに帰宅する時は、タクシー代を払ってもらいます。シェフもその旨、良く理解し、タクシー代が出ない場合は残業しないと、本社に言って有る様です

シェフも幸い、我々のアトリエは二人とも独身者なので、無理を言われても残業出来ますが、子供が居たり既婚の女性だったら、中々そう自由が効きゝません。 フランス人は既婚者の場合、旦那様の許可とか~ 残業を嫌がります。
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今は年に4ヶ月のコレクションを受け持ち、其の他は工場や外国向けの型紙作り。 仕事に追われる日々、シェフなど毎日、半べそです。 そこへ行くと我々は、もう段々開き直り、要求される事は全てやりますが、言いたい事もしっかり言ってます。

入社した5年前に比べ仕事内容は変り、全てに於いて向上していますが、私もアトリエに於いては大分変った様です。 性質、人間は変らない昔のまゝですが、アトリエでは、昔はおとなしい存在でした。 それは言葉が出来なかったからで、今は人一倍、おしゃべりしています。

型紙に書き入れる説明書きは、フランス人以上の完璧な説明入りの型紙を作り、何処の工場からも評判です。 是はフランス語が完璧なのでは無く、作る事を知っている為、作る人に解り易い説明を書き込んで居るので、造る人が直ぐ理解出来るからでしょう。
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店にとっても我々の様な、何でもこなす融通の利く人間は少ない様です。 型紙、サイズのグレーディングは完璧、オートクチュールも縫えて~ その上、プレタポルテの工場向けには、如何に簡単に早く問題なく縫製出来るかを、探求しながら型紙を作っています。 

その為には、縫製行程を自分自身、頭で計算し、時には見本を作らなければなりません。 フランス人に比べ未だ不十分な言葉使いで、フランス人を相手に説明しながら縫子さんを使うのですから、一日中緊張し、終るとほっと一息。 家でしたい事も有るのですが、10月一杯は何も考えず仕事します。
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≪ 1980年代始 @ 出来上がった作品をラフスケッチ ≫
11月は四日続きの連休のあと、三日続きの連休と休みも続く様ですし、他に残業時間に伴う休養補償、と言うのが制定されて居る為、三日の有休休暇もあります。 今日はこの辺で。それでは又。
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by paridayori | 2016-10-10 21:07 | 自作:ファッション:小物 | Trackback | Comments(0)
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夢を叶えた落ちこぼれの巴里修行


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