記念日@巴里着
2017年11月7日
1971年11月7日 日本を離れて46年:人生の三分の二近くを巴里住いとなった~ふぅっ!!
たった 2年間の約束で親の許しを得て渡仏したが、まさか44年もオーバーするとは、
想い及ばなかった。
当初、頻繁に帰国を促して居た母も有る時 『 あんたにはフランスの水が合うんだろうね 』と諦めともつかぬ娘の幸せ優先に健康で自由に生きる道に暗黙の了解 & 理解の様な?? 当時の手紙を其の侭 PC に打込みながら性格の自己分析をしながら問題解決に向けて取組んで居た事に苦笑。。。
昔から[ 猪突猛進 ] 思う侭に生きる性格では有ったが反面問題も自己解決で取組まなければならない状況に遭遇しながら、人に頼れない性格が広く多くの知識習得の為の勉強になった結果を[ 災い転じて福 ] としてポジティブに受け止めている☁
出来の悪い娘、赤点の落第予備軍の頃 『 私は頭が悪いから 』とやる気が無くネガティブな云い訳が口癖だったそんな時 何時も [ 人間、誰でもやれば出来るんだよ ] と云う母の言葉が、大人になってからも心の中に潜んで応援して呉れたのだろう。
[ 駄目もと:為せば成る ] 風にやりたい事、好きな目的に向かう意欲だけは何時も欲張りだった!! 只、マンネリが苦手で飽きっぽい性格も功を奏したのか目的に向かい頑張って挑戦:ある程度先が見えると物足りなくなりスパイラルから脱したくなる。。 その為、一つの事を奥深く極めるより、経験を元に関連した次のステップへ ☞ ステップアップで多種多様な仕事に従事出来:視野の拡がった事に感謝~!!
JVC:日本ビクター入社で事務関係:商業分野を垣間見て、事務職に向かずと4年未満で退社。然しこの間に取得した経験は、巴里で独暮らしを始めた時の生活費管理に大いに役立ち テッドを退職後、務めた日本企業の現地法人や駐在事務所を一人で賄う事が出来た。
渡仏してからの仕事探し:10人足らずの下請アトリエ:サロメでのお直し経験等が 大型店:テッド・ラピドュスのオートクチュール:アトリエ入社に多大な影響を及ぼした。 この経験が無ければ素人がスムーズに採用される事は無かっただろう~🙌
先輩のアシスタント縫子から始まり一人前縫子へ昇進、そして高級プレタのアトリエへ移動~ シェフに教わりながら立体裁断:工場向け型紙造り:サイズ拡大のグレーディング等、24回のオートクチュール & プレタポルテ:コレクションSHOWの、サンプル造りに関わりながら仕事の工程全てを習得した。
肩書は、アシスタント・シェフ:スゴンドになったが、其処まで行くと次の仕事は、今迄のリピートが主~¿? と云っても、オートクチュールのSHOWに発表される作品は、常に創造性の高いデザインで新たな素材:カッティング等、テクニックの向上は見込めたが~6年間を言葉 & 仕事習得で突っ走った猪としては、肩書には興味無くそろそろ日本への帰国も視野に退職を決めた @ 1978年7月31日。
帰国には大きな壁が有った。当時の日本社会、未だ年齢制限の有った就職先、31歳、経験者:となると人件費の問題からか、既に求人規定からアウト~😢 新聞の求人欄観てもほゞ皆無。 その上『日本で何をしよう~¿¿』風な疑問も湧き、荷物の有る自分の部屋:巴里へ戻ろう~と舞い戻り直ぐに日本企業:現地法人設立との話で採用されファッション業界:生産業種の大手で、10年程勤務。
展示会のアテンドや、有名デザイナーブランドとのライセンス契約に伴う諸業務等、テッドの物造りから離れた新業種に従事、当初は多くの疑問を抱え『 是で良いのか~??』
然し少しずつ前進:新たな職種に興味が湧き、テッド以外のデザイナー:現:シャネルのカール・ラガーフェルド氏とのライセンスでは、自己製作パターン(型紙)で作ったサンプルチェックを受け、パーフェクトを頂いたり~ 新たな窓が開きリベラルなカッティングへの挑戦~🏃🏃
当時のカール:デザインは、ドルマン & ラグランスリーブと云う普通の袖付では無い オーバーサイズのカッティングを求められ、シーチングと云うトワル地と虫ピンで直接人台と呼ぶ ボディで裁断する立体裁断で挑戦 あゝこぅ鏡に映して見ながら作業が愉しかった (^^♪
この頃、調子に乗って創った自分の衣装も捨てられず~ ワードローブで仮眠中~💤💤 今は貴重な素材となった:サンローランのコレクションに使用した残布や、テッドのコレクションに使用した残布は、現代の安価 & 粗素材の世の中では求める事の出来ない布地。。 最近は仕立直して、夜な夜な向かうオペラハウスにご同行願い、ご活躍頂く事もある~(笑)
イタリア・コモ湖畔の高級ホテル [ ヴィラ・デステ ] を貸切った:イタリア産高級素材展
[ イデア・コモ ]は、最高の想い出。。。
窓越しにコモ湖を臨む各部屋に並ぶ~イタリア生産の最高素材に息を呑む 魅惑の展示会は
毎年、丁度今頃11月と5月に開催された:この出張は最高だった~👗👗
あのバブル期の優雅な素晴らしい経験は、二度と出来ないだろう~@@@